【行事名】
みどりとのふれあい事業「土壌生物を観察しよう」(知多農林事務所主催事業)
【日 時】
2005年8月26日(金) 8:30〜16:30
【場 所】
東海市聚楽園公園・しあわせ村
【天 気】
晴れ
【参加者】
21人
(会員:岩崎、岩本、榊原靖、竹内秀、竹村、田中、永田、原、平松俊、降幡、村瀬、森田、山田和、山田絹、吉村、吉川)
【内 容】
この研修は、知多地方の現職教員・行政職員等が対象でそれぞれの現場で森林の大切さを普及していただくためです。内容は森林の大切な役割としての木材生産、空気の浄化、保水、地球温暖化防止など環境と大きなかかわりがあることを伝えるためです。
良い野菜や米を作るには良い土を作ることが大切だといわれています。森林の場合はどうでしょう。森林も田や畑と同じことが言えますが、森の良好な土壌は人工では作られていないようです。それでは森林の良い土は誰が作るのでしょう。今回の研修は、森の中の良好な土壌を作っている生き物を観察することにしました。観察は、東海市聚楽園公園内の照葉樹林、植栽樹林、花壇の土壌を対象とし、それぞれに生息している生き物を比較してみることにしました。観察用具として、ツルグレン装置(土壌動物抽出器具)を用いて行いました。その様子を次のとおり写真付きで紹介しました。
◎研修の最後に今回の研修について、グル−プワークを行いました。その時参加された方からの意見の一部を紹介します。
・ツルグレン装置での観察では、時間がかかるので、授業として行うには系を綿密にたてる必要がある。
・授業でも行ったことがあるが、生徒達は「キモイ」と言って手を出さない子もいた。
・ハンドソーティングや顕微鏡観察では「宝物を探す」ような気持ちでわくわくしながら観察ができた。
・観察時間をたくさん取っていただけたので、じっくり時間をかけてみることができて良かった。
・土壌の中にいる「命」を感じることができた。
・自分の知識がなくても「子どもと一緒に見る」ことで発見する喜びを体感させたいと思う。
・実際体験が一番。初めての経験だったが、たいへん楽しく参加できた。
・自分の手で取ってきて、自分で見ることができたので、よかった。
・ツルグレンは一人でやろうとすると心細い。援助をお願いできるか。
・土の中にこのような生き物がいるということに感動してもらえると思う。
・顕微鏡で見たときの感動は大きい。
<ネィチャーゲームについて>
・遠足などで出かけたときに宝物探しは、1時間ぐらいを使ってやるのに都合がよい。 ・落ちているものということなのだがとることはどうだろう。 ・ケースによるのではないか。原則はとらない。しかし、そのときの目的により取るのも ・良いのではないか。観察するために採るのが、その種の維持にさしさわりがあることは通常はない。
○環境の違いと土壌生物
・Aグループは自然に近い、比較的生物の多い場所だったため、比較をするよりも自分たちのサンプルを見ることに終始していたようだ。明確に比較すると良かった。
・予想はしていたが、意外な面もあって、興味深かった。
○学校の授業で取り入れるとしたら
・ツルグレン装置や実体顕微鏡がそろっていないので、学校間で貸し借りをして取り組んでみたい。
・総合で取り組むことができるが、自分で実戦するとなると経験がないので自信が持てない。→自然観察会のメンバー派遣依頼はできますか。
・小さな生き物だが、「世紀の大発見」として子ども達の気持ちを大切にしたい。
【観察した生き物】(集計中)
<ハンドソーティングで見つかった生物>
花壇の土から ミミズ、くも、ワラジムシ
林の土から ツチカメムシ、ムカデ、ヤスデ、ワラジムシ、ダンゴムシ
<ツルグレンで見つかった生き物> 花壇の土
トビムシ 縞模様(茶) 1
トビムシ 白 多数
ダニ 茶 1
【研修の様子】
暑い中ご苦労様です。皆さん不安と緊張で開会しました。
【左】虫さんが日陰で休んでいます。 【右】ゴミムシの仲間とヤスデの仲間がたくさん見つかりました。
研修の様子(続き)
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