【行事名】 海辺の生き物を観察しよう(愛知県自然観察指導員連絡会スタンプラリー)

【日 時】 2005年7月24日(日) 13:00〜14:30
【場 所】 美浜町冨具崎海岸
【天 気】 晴れ
【参加者】 一般 大人14人、子供5人
        (会員:森田、永田、浅井、降幡、榊原正、榊原靖、山本、降幡)
【内 容】
 ご当地では午前中、毎年恒例のトライアスロンが行われました。多少、交通に支障があるかと思われましたが支障はありませんでした。いつもより参加人数が少ないような気がしましたが、こんな時ほどじっくり生き物の観察ができるのです。
 今回は、磯に生活しているサカナを中心に観察をしてみました。磯はたくさんの海藻が繁茂しています。そんな海藻に産卵したり、隠れ場所としているサカナがたくさんいるのです。期待したとおりいろいろなサカナを観察することができました。また、この時期になると熱帯魚のオヤビッチャ、チョウハンなどスズメダイの仲間が黒潮に乗って伊勢湾に入り、冨具崎でも見られるころですが見られなくて残念でした。
 大切な海藻も最近話題になっている「磯焼け」により、各地で減少しているそうです。磯焼けの原因は、塩分濃度、エルニーニョ、排水などいろいろあるみたいですが、山に針葉樹林が多くなったことやダムをたくさん作ったのも大きく影響しているとも言われています。山で動植物がたくさん生活し、それらが一生を終わり、やがてこれ等の死体が分解して、水に溶けて流れ出します。この中に生き物に必要な微量要素がたくさん含まれているそうです。微量要素ががダムに蓄積して下流に流れないため 海で微量要素が不足するとも言われています。海は海藻を産卵場所や隠れ場所としているだけではなく餌としている生き物がたくさん住んでいるのです。私たちが便利さだけを追っている中で様々なところで生き物に支障がおきているみたいです。


【観察した生き物】
魚類 
    キヌカジカ、マハゼ、ヒメハゼ、クジメ、アナハゼ、アサヒアナハゼ、メジナ、ハオコゼ、タケノコメバル、キツネメバル、アゴハゼ、ナベカ、ダイナンギンポ、イソギンポ、ヘビギンポ。
甲殻類
 ヒライソガニ、ケフサイソガニ、オウギガニ、イシガニ、ヨコエビ類、ヒメヨコバサミ。
棘皮動物
   ムラサキウニ、マナマコ、クモヒトデ、ヒトデ、ハスノハカシパンノ殻。
軟体動物
    シマメノウフネガイ、レイシ、イボニシ、スガイ、コシダカガンガラ、クボガイ、ヒザラガイ、ヒメケハダヒザラガイ、ババガゼ、ウノアシ、キクノハナガイ、ヨメガガサ、マツバガイ、タマキビガイ。
その他
    エボヤ、コケムシ、タマシキゴカイの卵。
海藻
    アナアオサ、ミル、キョウノヒモ、タンバノリ。

【観察会の様子】
 
【左】本日のみどころをお話しています。    【右】潮溜りで生き物を見つけたみたいです。

 
 今まで知らなかった生き物を見ることができました。

観察会の様子(続き)
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