「灯火に集まる虫と鳴く虫の観察をしよう」
7月25日(金)東浦町「高値の森」駐車場19:00 集合
観察場所:「高根の森」北の水田の近く


 東浦町で毎年恒例にしている灯火採集です。昨年まで毎年たくさんの人が集まっていましたが、今年は集合時間少し前に霧雨が舞っていた関係か参加者は2家族だけでした。往々にしてそんな時に収穫があるものです。
 どんな行事でも主催者側からすると参加者が多いほど気分がいいものです。しかし、自然観察会の場合は、参加人数が多いと自然を踏み荒らしすことになったり、参加者とリーダーとの会話が出来なかったりします。ですから私達にとっても参加者にとっても人数が少ないほど楽しい観察ができます。今回は恵まれた観察会が出来ました。

 当会では年に10回以上の夜の自然観察会を実施しています。内容は、ヒメボタル、ヘイケボタル、鳴く虫、灯火に集まる虫などです。夜は昼と違った発見が出来ます。生き物たちは1日を有効に使用しています。朝活動するもの、日中に活動するもの、夕方活動するもの、夜活動するものなどがいて、それぞれ食べたり食べられたり助けたり助けられたりの生活をしています。そんな虫たちの生活を発見するために、「高根の森」でナイトハイクと水銀灯を発光させて虫を集めて観察をしました。

 今年は、気温が低かったためかセミが羽化しても鳴かないで気温が上がるのを待っているのか姿を見ても鳴き声が少なかったような気がします。
(※ 同定、生態等の表示が間違っていたら当会に連絡していただくとありがたいです。)  

 今回の観察会の紹介は写真をたくさん使いましたので2部編成にします。どちらもご覧下さい。
第1部…このページ   第2部ここ


第1部
 
【左】集合場所の近くにホコリタケがありました。若いうちは食べれます。
【右】オコリタケを押さえたらホコリ状の胞子がたくさん出てきました。

   
【左】針葉樹の土止めに生えていました。アカチャツエタケかカキシメジではと思いますが分かりません。
【右】ヒバカリはやさしいヘビです。皆で触ってみました。 

 
【左】ウスバカミキリ。幼虫は朽木を食べています。ヤシャブシの幹にいました。
【右】ユミアシゴミムシダマシ。一般に乾いた所の朽木、倒木、丸太にくっついているらしいが、生きたコナラにいました。

 
【左】羽化したばかりのニイニイゼミです。
【右】アブラゼミがコナラの幹を登坂していました。

 
【左】森の中でたくさんアマガエルの赤ちゃんを見かけました。
【右】オオゾウムシを見つけました。

 
【左】オオゾウムシ。伐倒丸太、伐根、衰弱木の樹皮中に産卵し、孵化した幼虫は材部に食い入ります。卵から2年かかって成虫になります。
【右】変な実を見つけました。エゴノネコアシフシというアブラムシがつくった虫こぶです。

   
【左】エゴの実で、これを潰すとシャボンになります。またこれを川に流して魚を取ったそうです。
【右】カブトムシをゲットして自慢をしています。

 
【左】またカブトムシがいました。
【右】オオシマカラスヨトウ。食草はエノキやサクラです。

 
【左】居眠り中のキチョウ。食草はシロツメクサ、ニセアカシア、エンドウ、などのマメ科植物です。
【右】水田の近くで水銀灯を点灯させて虫を集めました。

 
【左】白布の上にたくさん集まってきました。
【右】コフキコガネ。幼虫は砂地の地中に潜って植物の根を食べます。成虫はクヌギ、クワなどに集まり、葉を食べます。

 
【左】アオドウガネ。幼虫は、地中で植物の根などを食べて育ちます。成虫は、いろいろな植物の葉を食害します。
【右】ドウガネブイブイ。芝生などに産卵し、幼虫による被害がでることがあります。成虫は、ブドウなどの植物の葉を食べます。

 
【左】アオドウガネの緑色の濃いタイプです。
【右】コガネムシ。幼虫は、地中で植物の根などを食べて育ちます。成虫は、いろいろな植物の葉を食害します。

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