【行事名】 コブシなどマグノリアの木を探そう

【日 時】 2006年4月2日(日) 9:30〜11:00
【場 所】 半田市板山小学校周辺
【天 気】 雨
【参加者】 一般 大人1人、子供1人(朝日新聞の記者の方)
        (会員:大橋、牧野、榊原靖、榊原正、山本、降幡、浅井)
【内 容】
 新美南吉は宮沢賢治と対比されます。賢治の作品に宗教色の強い「マグノリアの木」があります。マグノリアとはもくれん科の樹木のことで、この作品ではホオノキをさすといわれています。また、新美南吉の17年4月3日の日記に、「花売りがこぶしの苗木を売りにきた。こよりのよりをもどしたようなしおれた花びら。こぶしという名がなつかしかったので、40銭で買った」とあります。ここでいうコブシはその記載から、シデコブシをさすと思われます。かつて知多の中央部にシデコブシの自生地があったようですが、これを裏づけする貴重な日記といえます。また「もくれんは3月25日ごろ、白いのがまずさく。5日ぐらいで盛りが過ぎる。すると薄紫のが咲く」と日記に書いています。これは南吉がすぐれた自然観察の眼をもっていたからでしょう。
 雨の中をシデコブシ、ハクモクレン、シモクレン、オガタマノキ、タイサンボクを観察。オガタマの花が開花しており、バナナのかおりを楽しむ。また水路のハンノキを観察。ハンノキは宮沢賢治の作品に登場する植物で11番目に多いし、新美南吉の代表作「ごんぎつね」や「おじいさんのランプ」にもハンノキは出てきます。ここにも共通項がありました。
 雨の中を朝日新聞の記者の方が熱心に取材をされ、5月1日の朝刊では、愛知県版に大きく取り上げていただきました。感謝。(記・大橋)


【観察会の様子】
 
【左】シデコブシの咲き始めです。シデは四手(シデ)からで、お宮のしめ縄にたれさげる紙からの名前です。
【右】シモクレン(紫木蓮)が見ごろでした。シモクレンは中国原産。

 
【左】オガタマノキの花です。オガタマノキはコブシ、モクレンと同じくモクレン科ですがマグノリアの仲間ではなくミケーリアの仲間です。
【右】オオバヤシブシの花穂です。左の上向きの二つが雌花、右の下向きが雄花です。

観察会の様子(続き)
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