【行事名】 鎮守の森・知多市日長神社の初冬の動植物自然観察

【日 時】 2006年12月2日(土) 9:30〜12:00
【場 所】 知多市日長神社周辺域
【天 気】 晴れ
【参加者】  7人
   (会員:降幡、平松俊、山本、霜鳥、古川、蔦谷、小川)
【内 容】
 知多市は今季最低温度4.3℃を記録した肌寒い朝でしたが陽光に恵まれ、さほど寒さを感じませんでした。神社へ向かう途上、黄色い花をつけたツワブキやセンリョウ、マンリョウに迎えられ紅葉谷北側の小道を辿りながら観察をしました。
ヒヨドリやキジバトがクスノキ実を啄ばんでいるのでしょう、美味しそうな声を出していました。紅葉が未だしの後方を抜け本殿で一同参拝の後、圧巻のシイ樹林を愛でました。この森の極相はやがてシイノキの樹林帯となるといわれています。
  一部テングス(菌)病に罹っているものも見かけましたが実が付き難くはなりますが枯死にまでは至らぬそうです。暖かさを感じていた鎮守の森を出て帰路に就く前、つる植物が豊富な神社の北西斜面を皆でゆっくり、じっくりと特徴などを学びながら観察、小鳥さんよろしく果実も啄ばみました。皆で解散する頃には冷たい北西風が吹き始めていました(小川/記)。
【観察した生き物】
◎植物(つる植物除く) 
  ツブラジイ、コナラ、クヌギ、モチノキ、モッコク、ヤマモモ、イヌビワ、オガタマ、コウヤボウキ、シュロ、ミミズバイ、カナメモチ、アズキナシ、イモカタバミ、ヒノキ、ヤブミョウガ、ヒヨドリジョウゴ、ムラサキシキブ、ツワブキ、センリョウ、マンリョウ、イソノキ、ナンキンハゼ、カラスウリ、イモカタバミ、ノハカタカラクサ など
≪つる植物≫テイカカズラ、ニンドウ、ヘクソカズラ、サネカズラ、サルトリイバラ、エビズル、ツルグミ、ニガカシュウ、カニクサ、ツヅラフジ、フジ、ツタ、クズ、ニガシュ、フユツタ、アマシャズル、ツルウメモドキ、サルトリイバラ、ノブドウ、アマチャズル など
◎鳥さん
 ハシボソガラス、メジロ、ヒヨドリ、ハクセキレイ、シジュウカラ、コゲラ、シロハラ、カケス、ヤマガラ、ヒガラ、キジバト
◎虫さん
 ヤマトシロアリ、ゴモクムシ、イシムカデ仲間、アブラムシ仲間、ヤガの仲間、ガガンボ仲間、キチョウ、ウバタマムシ、シャクガの仲間、キマワリの幼虫、ケバエ※の幼虫
(注)※ ケバエ:幼虫は森林内の落ち葉の下、朽ち木の中などで群生、腐植質や動物の糞を食べています。中には、植物の根を食べ作物の害虫となる種もいます。成虫は春先に群飛します。日本ではメスアカケバエ、ヒメセアカケバエなど5属36種が知られています。
◎その他
 シイノキの天狗巣病(てんぐすびょう)、ニガクリタケ
【観察会の様子】
 
【左】本殿横のモミジ       【右】ツワブキ

 
【左】木肌に似たチャエダシャクの♂  【右】ヤブミョウガの種子

観察会の様子(続き)
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