【行事名】 鍛冶屋川の指標生物を観察しよう

【日 時】 2006年8月26日(土) 9:30〜11:40
【場 所】 知多市日長油屋敷付近
【天 気】 晴れ
【参加者】 一般 17人
        (会員:小川、中井、山本、金内、吉房、石井、浅井、蔦谷、霜鳥、降幡)
【内 容】
 本日の干潮が13:20で水かさが結構ありました。日長橋より上流3つ目の橋周辺で観察会をおこないました。子ども達は水の中にどっぷりとつかりながら魚を追いかけていました。メダカよりカダヤシの方が多くて残念でした。カダヤシは特定外来生物法で家で飼えないのです。いろいろな生き物がいろいろな場所にいて面白かったという感想もありました。(記・石井)

 川にすむ生き物を採集し、その種類を調べることで、水質(水のよごれの程度)を判定することができます。 生き物は環境に応じて住み分けをしているからです。きれいなところにはきれいとこを好む生き物が、汚いところには汚いところを好む生き物が生活しているのです。そこで30種の川の生き物を選択して全国で比較調査を行なっています。詳しくは全国水生生物調査のペ−ジを参照してください。

 水生生物調査、30種の生き物が指標生物として選ばれています。川の中に、これらの生き物が何種類がすんでいるかを調べるのです。すんでいる生き物の種類と数から、川の水のよごれの程度が4つのレベルのどの段階なのかが分かります。

4つのレベルは次の通りです
   @きれいな水(水質階級T)  A 少し汚れた水(水質階級U)
  B 汚れた水(水質階級U)  C 大変汚れた水(水質階級U)
 今回の調査では@のレベルでウズムシ  Aでイシマキガイ、カワニナ、テナガエビ、シジミ  Bでタニシ、ヒル、ミズムシ  Cでアメリカザリガニ、エラミミズが見られました。以上のことからAとBの間と考えられます。
 下水道の普及から水質は随分良くなっているような気がします。しかし、川の生物が住む環境にはまだなっていないようです。自然の川に近い条件として、@川の縁が土の土手で植物が茂っていること。A川が蛇行し、瀬と淵が形成され流れに変化があること。B低質が礫、砂、泥など変化があること。C水生植物がたくさん茂っていること。以上のことが少しずつ改善されると豊かな環境の川となることでしょう。

【観察した生き物】
◎魚 
  コイ、ウナギ、ギンブナ、マドジョウ、モツゴ(クチボソ)、カダヤシ、メダカ、ハゼ科(ヨシノボリ?)
◎甲殻類
 アメリカザリガニ、モクズガニ、テナガエビ、ヌカエビ
◎貝類
 マシジミ、イシマキガイ、ヒメタニシ、カワニナ、サガマキガイ
◎昆虫その他
 ウスバキトンボ、アメンボ、ハグロトンボのヤゴ、ヤゴ数種、ヒル数種、トノサマガエル、スジブトハシリグモ

【観察会の様子】
 
【左】ウズムシ。全国水生生物調査の指標生物のうち水質階級T・きれいな水に住む生き物です。
【右】テナガエビ。テナガエビは指標生物に入っていませんが水質階級U・少し汚い水の生き物として良いと思います。

 
 腰まで水に入って採集しました。気持ちが良かったです。

観察会の様子(続き)
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