【行事名】  「生き物・環境再発見友の会」9月度定例観察会 【知多市環境課主催】

【日 時】 2005年9月24日(土) 9:30〜12:00
【場 所】 知多市中央図書館、砂季ノ脇池の周辺域
【天 気】  晴。湿度の低い心地よい風が吹く。
【参加者】 一般 大人5人、子供4人
        (会員:降幡、岩崎、中井、浅井、平松、竹内、石井、小島、蔦谷、藤井、小川)
【内 容】
  降幡さんから 『どのような生き物が、どんな環境に棲んでいて、かつ人とどのような係わりを持つのかなどを、意識を持って観察しましょう』の心構えを後に、台風17号の影響も受けず快晴に恵まれた観察会を展開することが出来ました。図書館の周りでは日当たりを好んで生えるメ(オ)ヒシバ、葉の先を引っ張ると矢筈形にちぎれることからヤハズソウやカヤツリグサなどの雑草を徹底観察。カワセミも見られた池ではアレチヌスビトハギの胞子に纏わられながら食虫植物のタヌキモや白花のスイレン観察ができました。当日の観察で見られた代表的環境事例を紹介しましょう。
 《その@》観察した雑草は殆どが一年草と帰化植物。そしてそれらは人が手をかけているところに生え、日向を好み中でも日当たりの場所を心得て生える名人がメ(オ)ヒシバです。
 《そのA》栄養分の少ない池に生える食虫植物のタヌキモ、水質の変化に弱く護岸工事などで滅ぶスイレンの生息を見ると砂季ノ脇池の水質は比較的良好と云えます。周辺にヤマトシジミが飛来、トンボは見当たらず。
 《そのB》ナガサキアゲハを捕まえました。以前は九州域で春から夏しか見られなかったのが本土でも観察されるようになり温暖化の影響でしょう。
 《そのC》田んぼに虫が見当らなくなりました。ホタルも涌き水の所しか見られなくなっています。強力な除草剤の散布のせいでしょう。(小川・記)

【観察した生き物】
◎植物 
 オヒシバ、メヒシバ、カヤツリグサ、ヤブガラシ、ヤハズソウ、コミカンソウ、アレチヌスビトハギ、メリケンカリカヤ、スイレン、オオバナイトタヌキモ、 ムラサキエノコログサ、ホウキギク、オオアレキノギク、アキノノグチ、マメアサガオ、ハゼノキ、カゼクサ、ツユクサ、センニンソウ、イヌビユ、エビズル、コニキソウなど。
◎鳥類
 カワセミ、アオサギ、スズメ、ヒヨドリ、キジ、ハシブトガラスなど
◎昆虫
 コクワガタ、ツマグロヒョウモン、ナガサキアゲハ、キアゲハ、アオスジアゲハ、ヤマトシジミ、イチモンジセセリ、マユタテアカネなど
【観察会の様子】
  
【左】ツマグロヒョウモン♀。温暖化で北上を続け、メスらしいチョウではなくなってしまいました。
【右】ツユクサの色変わりがありました。別名、ツキクサといい、着色に用いました。

  
  出発点の知多市図書館に到着し、記念写真を撮りました。、
観察会の様子(続き)
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