【行事名】 加木屋緑地 ふるさとの自然に親しもう @/全4回 主催 東海市花と緑の推進課 
       受託運営 知多メディアスネットワーク
       協力 知多自然観察会・知多半島生態系ネットワーク協議会・いのちをつなぐプロジェクト・学生GAIAプロジェクト・日本エコロジスト支援協会
【日 時】 2021年06月21日(土) 15::00〜20:00
【場 所】 集合:加木屋緑地公園P
【天 気】 晴れ
【担 当】 吉川洋、浅井一
【参加者】 一般約50名 (大人20名、子供30名)
      (指導員3名:浅井一、森田、吉川洋)
【内 容】 当初予定日(5/15(土))は県内に緊急事態宣言が発令されたため延期された。緊急事態宣言中のイベント開催について主催者の対応方針が整いコロナ感染症対策を万全にして本日開催となった。全国的にワクチン接種が始まって約1ヶ月経ったが高齢者等の第1回接種率が30%程度でマスク姿の緊張感は会場に今も続いている。「密」を避けるため受付時に参加者は(水Gr)ホタルイベント、(太陽Gr)植栽イベント、(鳥Gr)ビンゴイベントの3班に分けられ、各イベントを30分ずつ交代して巡回する方法がとられた。
 知多自然観察会はヘイケボタル観察イベントコーナーを担当し資料を4台のテーブルに分散配置して密集を軽減した。ヘイケボタル数匹の成虫をミズゴケと共にシャーレに入れて、虫めがねで観察できる様にした。幼虫の餌のカワニナやタニシ等は池や小川から当日採取し同様に展示した。なお、、幼虫は2週間程前に地域の小学校児童によって小川に放流済み。苗植えもあり、5時30分という明るい時間から始まり日没後1時間、ホタルの姿形、光る生態も観察でき、参加者には好評であった。会場には主催者が用意した大型説明パネルもあり、家族連れがしっかり目を通していた。
 最近は誰でもがカメラ付きスマホを持っており、虫めがね代わりにモニター画面に映した拡大映像を見せたら好評でした。途中から皆がスマホを虫めがね代わりに使い始めました。全体の解説は吉川講師が担当し、主催者提供のフリーハンドマイクを利用できたので参加者との距離感を保つのに効果的であった。
 行事計画に際しては協力組織が多い割に打ち合わせ機会が少なく、シナリオや役割り、陣容体制、タスクが定まる直前まで準備に手間取った。私見であるが関係者のリモート会議ができれば当初の混乱は回避出来ると感じた。今後は必須の手段になると思う。次回第2回は臨時追加で7月31日(土)「自然の生きもの観察会」が同会場で予定されている。
(記・森田)

[補足]
ホタルは成虫で放流する予定の個体で市が育てているもの。今年は病気が出て生育数がとても少なくて(昨年までは毎年合計10,000匹ほど。今年は幼虫で2,000匹?ほどのような話でした。ここに放した数も数百だそうです。羽化までに約3週間かかるのでほとんどはまだ蛹だと思われます。
当日準備中に市が放流したもの以外に先週数匹は観察されていたので、当日観察された数の1割ほどがここで自然に育ってきた個体だと思われます。
中止になった5月のイベント絡みでヒメボタルの話もしておきたかったので、加木屋町にも多いナミコギセル、オオケマイマイが用意でき、見せることにしました。より小型のオカチョウジガイは、最近天気が良すぎたせいか見つけられず、オカモノアラガイも今回は見つけられなかったので諦めました。
(追記・吉川洋)

【観察した生き物】
◎植物
フジバカマ
◎動物
ヘイケボタル、ヒメタニシ、オオタニシ、カワニナ、オオケマイマ、キセルガイの仲間、シオカラトンボ、アメリカザリガニ
◎その他
アマガエル(鳴き声)

【観察会の様子】



【左】ヘイケボタル解説大パネル     【右】ヘイケボタル解説コーナー


【左】秋の七草植栽コーナー      【右】ヘイケボタル展示資料


【観察会続き】

観察会周辺の景観

【左】虫たちが飛び交う草地   【中】同左   【右】タニシが棲む小川


【左】水辺のコウホネ、開花残り   【中】園芸種 ギボウシの仲間   【右】水辺のイグサ

観察した生きものと観察会の様子

【左】ヘイケボタル発光   【中】同左   【右】ヘイケボタル


【左】カワニナ   【中】ヒメタニシ   【右】オオタニシ


【左】アメリカザリガニ採集   【中】アメリカザリガ   【右】アメリカザリガ 外来種征伐


【左】ホタルのお話   【中】ホタル成虫観察   【右】虫めがねで観察


これまでの観察会へ   トップページへ