【行事名】
「フナビオとふれあう会」
【日 時】
2014年6月14日(土) 9:30〜12:00
【場 所】
東海市 船島小学校
【天 気】
晴れ
【担 当】
平松俊、岩崎
【参加者】
生徒273、教師10
(指導員:平松俊、岩崎、南川、山田絹、中井三、原、古川、畠)
【内 容】
3学年陸生生物(昆虫):
校長室で打ち合わせの後、教室であいさつとコース説明を行いました。予定時間の半分で終わったため急遽昆虫の特徴と危険な昆虫の話をしました。担当の先生にスケジュール表を渡して時計係をお願いしました。そして全員が校庭に出て花壇の前に集まり観察を開始しました。今回も名前と場所の記録の徹底を生徒たちに指示しました。最初は虫が見つからず、少しづつ見つかり始めたところでタイムアップとなり樹木園に移動しました。ここではゴキブリが多く見つかりました。予定に従い、次にトトロの道を観察しました、咲いているはずのシャリンバイの花がなく予定していたチョウやハナムグリなどが見られず当てが外れました。しかし生徒達が予想外に多くの虫を見つけて驚きました。次のラクダ山は下見の時よりずっと多くのチョウやバッタが見つかり未練を残して次のビオトープへ移動となりました。ここもトンボをはじめ多くの昆虫が見つかり観察時間を長くしたスケジュールは正解でした。最後の観察池へ行くのに、もたついて観察が十分できませんでした。予定時刻11:00に観察を打ち切り教室に戻り担当の先生に書記をお願いしてまとめを行いました。場所ごとに見つけた昆虫を書き出し11:40にまとめを終了しました。天気が良かったのがなによりでした。せっかく生徒たちが捕まえたかごの中の虫の説明をしてあげられなかったのが心残りです。(記・平松俊)
5年生 川の観察担当 畠:
1 指導内容
(1) 川について
雨が降る。雨水はどうなる?・・・地面に滲みる、蒸発する、残りは流れる・・・流れは集まって水路になる・・・水路がだんだん集まってやがて小さい川になる・・・その川がさらに集まって大きい川になり、やがて海に注ぐ。この間にいろいろな植物・生物が育まれる。 一本のこの川の流れ全体を水系という。
東海市内には、北から順にトドメキ川水系(名和)、太田川水系(市中央部)、信濃川水系(市南西部・養父)の三つの水系が有り、いずれも伊勢湾に注いでいる。学校の北側を流れる川は、上野新川といい、太田川水系である。ビオトープの川(水)は、水路を通って上野新川に流入、太田川に合流して海まで行く。
海とつながっているので、河口部は海水と混ざり合うとともに、汐の満ちひきによって水位が変化する。と同時に海の生物、川の生物が混在する。川には 自然の流れでできた川と、人間が必要に応じて掘った川(堀川等)がある。どちらも自然の水が流れれば生物が育まれる(棲む)。
川の水が汚れていると生物は棲めない。 汚れは何が原因か、どこから来るか? ==多くは人間の生活・活動から。例えば 空気の汚れ、家庭排水、工場排水、ゴミの投げ棄て、農薬等薬品の流れ込み 等々私たちはあらゆる面で、「川を汚さない工夫と行動」をとって行く必要がある。
(2) 外来種について
近年、外来動植物(外来種という)がたくさん入ってきて、本来の生態系を壊してしまいそうということなど問題を起こしつつあります。外来種とはもともと日本には居なかった(なかった)動・植物のことで、それらが日本に入ってきて、いろいろな問題が懸念されている。その問題とは、もともと日本にある(居る)動植物(在来種という)が負けて減って行く。(生存に太刀打ちできなくて消えて行く)偏った種が偏在することになり、本来の生態系が壊れる。交雑によって違う性質をもったものが生まれてきて、本来の姿を失っていく。 外来種はどうやって入って来たか?ペットとして、あるいは園芸種として輸入した。それが逃げ出したり、人が野に放ったりした。その後、外来植物の種が飛んだり、また人が外に植えたりした。輸入貨物や、海外からの人にくっついて入って来た。などです。
外来種への対応、とにかく外来種をむやみに入れない。 飼ったり、植えたりしたならば、最期まできちんと世話をして、決して野外に捨てない、種を飛ばさない。野外にいる外来の植物や生きものを、他の地域に拡げない。
2 川の生きもの観察
川(水路)に入る準備、注意事項の伝達。タモの扱い方・生きものの捕え方。捕えた生きものは容器に入れて持ち寄る。持ち寄った生きものの名前、外来か在来か、その生きものの関連事項説明。採集できた川の生きものマドジョウ、カダヤシ(外来)、アメリカザリガニ(外来)ミシシッピーアカミミガメ(外来)、トノサマガエル、ダルマガエル、マガエル、オタマジャクシ、タニシ、
3 不満 不具合 反省点
川(水路)はコンクリート3面張りでヘドロがたまっており、水も濁っていて、果たして生きものが捕れるか と心配したが、9種類がゲットでき、一応川の観察の目的が達せられたなと安堵した。ただ水路は悪臭があり、足元ヌルヌルで気持ち悪く、児童にとっては気の毒だったと思った。しかし生きものが捕れたこと、水につかったこと など初めての経験?、その喜びの方が大であった様子。カンカン照りの暑い中、熱中症が出なかったことは幸いであった。帽子は必要かも?以上 私の指導内容と感想です。(記・畠)
【観察した生き物】
◎植物
◎昆虫
ヤマトシジミ、ツバメシジミ、ベニシジミ、ムラサキシジミ、モンシロチョウ、モンキチョウ、キチョウ、ナミアゲハ、アオスジアゲハ、 サトキマダラヒカゲ、ヒメジャノメ、ツトガ類、シャクガ類幼虫、キボシアオゴミムシ、カナブン(死骸)、コアオハナムグリ、トノサマバッタ幼虫、ショウリョウバッタ幼虫、ヒナバッタ、ツチイナゴ、バッタ類幼虫、カマキリ類幼虫、アメンボ類、アジアイトトンボ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、ショウジョウトンボ、ギンヤンマ、ハエ類、アシナガバチ類、セイヨウミツバチ、クロヤマアリ、アリ類、ヒゲジロハサミムシ、モリチャバネゴキブリ
◎鳥
◎その他
【観察会の様子】
【左】 【右】
【左】 【右】
【観察会続き】
【左】モンキチョウ(花壇) 【中】サトキマダラヒカゲ(トトロの道) 【右】セイヨウミツバチ(観察池)
【左】シオカラトンボとヒナバッタ 【中】オオシオカラトンボ(ビオトープ) 【右】ギンヤンマ(観察池)
【左】ショウジョウトンボ(観察池) 【中】アジアイトトンボ(観察池) 【右】コガタノミズアブ?
【左】ナミアゲハ(花壇) 【右】キボシアオゴミムシ(トトロの道)
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