【行事名】 フナビオの生き物探検
【日 時】 2010年5月22日(土) 9:30〜12:00
【場 所】 東海市船島小学校
【天 気】 晴れ、風やや強し
【担 当】平松俊、岩崎
【参加者】 船島小1年〜6年及び担任、約300名
(会員:平松俊、岩崎、降幡、加藤寿、森田博、吉川洋、榊原靖、吉田孝、吉房、山田絹、竹内秀)
【内 容】
フナビオは平成18年に完成、4年経過したそうです。しかし水源の井戸水の鉄分の影響なのか、この日もイトトンボのすがたはなく水生昆虫がいまいち定着していないようです。天気は晴れ、暑くなりました。9:15に船島小に到着、降幡さんは8:30に来たそうで、吉房さんも9:30には校庭を1周したとのこと、皆やる気満々です。9:30に会議室に集合、校長、教頭先生からスケジュール等について聞いた後、校庭に出て組み分けし、9:40から観察を開始しました。3年2組の約35名を竹内さんと半分づつ担当することになりましたが、頼んで一緒にしてもらいました。まず一本のトベラの木を観察しました。葉につくトベラキジラミを拡大するとセミにそっくりなところを見せて驚ろかそうとしたのですがこれは全員に見せるには人数が多すぎて収拾がつかなくなり失敗しました。代わりに多くの目で見たのでテントウムシの幼虫、ごみを背中にしょったクサカゲロウの幼虫、セボシジョウカイなどの捕食者、アブラムシなどを見つけ、竹内さんからトベラに関わる食物連鎖の講義を受けました。次に樹木園に入り側溝の落ち葉の下にいるたくさんのモリチャバネゴキブリが森の掃除屋さんであることを教えたり、植物について興味ある話を聞きました。ここでひとつ間違いをしました。モリチャバネゴキブリや地面を這っていたツチカメムシを生徒に言われるままにすぐに捕まえてビンに入れてやったのです。生徒は味を占め、その後竹内さんとも別れ別れでトトロの道、らくだ山、ビオトープ、観察池と、暑さも手伝ってひたすら虫を見つけてはビンやかごに入れてやるだけの作業となりました。観察池の観察を11:00に終了し教室に戻って見つけた生き物の分かち合いをした後、11:50から会議室で反省会をして12:20にすべて完了しました。(記・平松俊)
【観察した生き物】
◎植物
ハルノノゲシ、ヒメコバンソウ(外来)、トベラ、ミカン、ムラサキカタバミ(外来)、ウラジロチチコグサ(外来)、ギシギシ、シロツメクサ(外来)、カスマグサ、カラスノエンドウ、アメリカフウロ(外来)、ナガミヒナゲシ(外来)、オオイヌノフグリ(外来)、カタバミ、オッタチカタバミ(外来)、スズメノヤリ、ハルジオン(外来)、ヒメジオン、オニタビラコ、ナギナタガヤ(外来)、クワ、ニワゼキショウ(外来)、オオニワゼキショウ(外来)、シャリンバイ
◎昆虫
ヤマトシジミ、ベニシジミ、モンシロチョウ、モンキチョウ、ナミアゲハ、アオスジアゲハ、キタテハ、メイガ類、ユウマダラエダシャク、アジアイトトンボ、シオカラトンボ、ゴミムシ類、アカアシマルガタゴモクムシ?、セアカヒラタゴミムシ、クロコガネ類、コアオハナムグリ、ナナホシテントウ、ヒメカメノコテントウ、セボシジョウカイ、ウリハムシ、ヤナギルリハムシ、カツオゾウムシ、クサカゲロウ類(幼)、ツチカメムシ類、マルカメムシ、オオホシカメムシ、ホソハリカメムシ、トベラキジラミ、ガガンボ類、ケバエ類、ホソヒラタアブ、キンバエ類、ヒメバチ類、ハラナガツチバチ類、クマバチ、セイヨウミツバチ、コハナバチ類、クロヤマアリ、アリ類、バッタ類(幼)、カマキリ類(幼)、モリチャバネゴキブリ、ヒゲジロハサミムシ
◎鳥
スズメ、ツバメ、ムクドリ、カルガモ、キジバト、ハシボソガラス、ホオジロ、カワラヒワ、モズ、アマサギ、ハシシブトガラス、キジ、アオサギ、オオヨシキリ、ヒヨドリ
◎その他
ゲジ、オカダンゴムシ、ミスジコウガイビル
【観察会の様子】
【左】フナビオの生き物探検の出発 【右】草むらで虫さがし
【左】採った虫を持ち寄りました。 【右】クマバチのすごい羽音を聞く
【観察会続き】
【左】教室に持ち帰り、観察カップにいれ分かち合い観察
【中】最後にまとめも書きました。
【右】基地に使った観察池
【左】ハルノノゲシ
【中】ヒメコバンソウ(外来)
【右】トベラ
【左】ミカン
【中】カキ
【右】ムラサキカタバミ(外来)
【左】ウラジロチチコグサ(外来)
【中】ギシギシ
【右】シロツメクサ(外来)
【左】左、カスマグサ。右、カラスノエンドウ。
【中】セイヨウタンポポ、蕾、花、種子(外来)
【右】アメリカフウロ(外来)
【左】ナガミヒナゲシ(外来)
【中】オオイヌノフグリ(外来)
【右】上、カタバミ。下、オッタチカタバミ(外来)
【左】スズメノヤリ
【中】左、ハルジオン(外来)。右、ヒメジオン(外来)。
【右】オニタビラコ
【左】ナギナタガヤ(外来)
【中】クワ
【右】左、ニワゼキショウ(外来)。右、オオニワゼキショウ(外来)。
【左】オッタチカタバミ(外来)
【中】シャリンバイにツマグロキンバエ来ていました。(おなじみのハエで一年中見られます)
【右】ヤガ類
【左】32
【中】テントウムシ
【右】テントウムシ幼虫
【左】ナミテントウ(羽は黒地、赤地、2紋、4紋、10紋、19紋、紋無しなどいろいろな型があります)
【中】ヒメカメノコテントウ
【右】ジョウカイボン(肉食性で小虫を捕食するほか花の蜜もなめるそうです)
【左】ゴモクムシ類(似た種が多く同定は困難です)
【中】ムナキルリハムシ(知多半島では意外によく見ます)
【右】セアカヒラタゴミムシ
【左】クビキリギス
【中】アジアイトトンボ(♀)(私はかなり注意して探しましたがイトトンボを見ることができませんでした)
【右】アジアイトトンボ(♂)(アジアに広く分布しているのでアジアイトトンボだそうです)
【左】イトトンボのヤゴ
【中】ハグロケバエ?(ケバエの幼虫は毛の生えたうじ虫で腐った落ち葉などを食べる自然界の掃除屋です)
【右】セイヨウミツバチ
【左】キンバエ類
【中】ハリバエ類?(腹部先端に剛毛が何本も生えています)
【右】マイマイガ?
【左】ゲジ
【中】オカダンゴムシ
【右】ミミズの一種
【左】扁形動物のミスジコウガイビル