【行事名】 川の生き物調査をしよう(東海市渡内小学校)
【日 時】 2006年9月8日(金) 14:00〜15:30
【場 所】 東海市渡内小学校西の中川
【天 気】 晴れ
【参加者】 児童55人
(会員:加藤、原、森田、金内、降幡)
【内 容】
渡内小学校の4年生が、総合的な学習時間「水と命」で、川の生物調査をしました。これは、身近な環境を知り、私たち生活している町を住み良い町にするにはどうしたら良いかを考えるためのものです。まず、身近な川である学校の直ぐ西を流れている中川で調査をしました。川の土手は草丈の長い草が生えていましたが、最近、除草されたので川に入るのに支障がありませんでした。採集は児童がペアでバケツ、タモを使って生き物を採集しました。ほとんどの児童は経験不足で採集することができませんでしたが、次第に採集方法を習得して楽しく採集することができました。採集した生き物は「川の生き物を調べよう」(環境省環境部編)の生き物図鑑の下敷きを紐の結んで首から提げ、これを利用して現場で採集した生き物と照合をしました。最後に採集した生き物をプール横の日陰に集めて分かち合いとまとめをしました。
川にすむ生き物を採集し、その種類を調べることで、水質(水のよごれの程度)を判定することができます。 生き物は環境に応じて住み分けをしているからです。きれいなところにはきれいとこを好む生き物が、汚いところには汚いところを好む生き物が生活しているのです。これをもとに、川の生き物を選択して全国で比較調査を行なっています。詳しくは全国水生生物調査のペ−ジを参照してください。
全国水生生物調査は、30種の生き物が指標生物として選ばれています。川の中に、これらの生き物が何種類がすんでいるかを調べるのです。すんでいる生き物の種類と数から、川の水のよごれの程度が4つのレベルのどの段階なのかが分かります。
4つのレベルは次の通りです。(指標生物の下敷き図鑑)
@きれいな水(水質階級T) A 少しきたない水(水質階級U)
B きたない水(水質階級V) C 大変きたない水(水質階級W)
中川で見られた生き物は、汚れた水(水質階級V)でヒルが見られ、大変きたない水(水質階級W)ではセスジユスリカ、サカマキガイ、エラミミズ、アメリカザリガニが観察できました。きれいな水(水質階級T)と少しきたない水(水質階級U)の生き物は観察することができませんでした。よって、中川の水質は大変きたない水(水質階級W)に入るみたいです。
【観察した生き物】
◎植物 ジュズダマ、セイバンモロコシ、ミゾソバ
◎魚 コイ、ドジョウ、ブルーギル、ヒメダカ
◎昆虫 シオカラトンボ(ヤゴ)、ウスバキトンボ(ヤゴ)、フタバカゲロウ属の一種、セスジユスリカ
◎その他 アメリカザリガニ、サカマキガイ、イシビル、ハバビロビル、エラミミズ
【観察会の様子】
【左】指より太いドジョウが取れました。【右】セスジユスリカで、大変きたない水(水質階級W)に入ります。アカムシといい釣り餌として売られています。
【左】富具崎川の生き物を観察しています。
【右】コンクリートの岸壁に帯状にカキとフジツボが付いていました。帯状分布といいます。