【行事名】 坂井海岸の生き物観察をしよう
       水辺のいきもの探検隊・生物多様性に向けた生き物観察会NOV


【日 時】 2010年8月8日(日) 9:30〜12:00
【場 所】 常滑市・坂井海岸
【天 気】 曇り時々晴れ
【担 当】 森田(琢) 
【参加者】 25家族 (大人30名、子供44名、計74名)
       (スタッフ12名:岩本、榊原(正)、中井(三)、森田(博)、浅井(一)、大野、南川、中井(康)、斉条、門脇、降幡、森田(琢))
【内 容】
 「知多半島の水辺の生物から生物多様性をみつめる」を趣旨にしたCOP10協賛の観察会である。
 早朝から蒸し暑い一日となったが、曇り空であったので熱い日差しが和らぎ熱中症発生の心配は軽減された。
参加者の多くは知多半田駅、常滑駅から知多乗合バスで坂井区公会堂へ集合した。
一部参加者は現地集合して総勢69名(予定91名)10班編成となった。
 9時30分から「COP10について(愛知県環境保全課)」、「海辺の環境と生物多様性について(降幡)」、
「海辺の危険な生きものと注意事項(森田博)」を説明し、各家族にタモ網・金魚タモ網、バケツを貸与した後
 10時前に海岸に降り立った。各家族には1名のスタッフが付添い、観察と採集に向けて広い海岸に広がった。
参加者の多くはタモ網の使い方に不慣れで、当初は中々生きものの採集が出来なかったが、30分も経つと
アマモの葉陰に隠れている生きものを捕るコツを覚え、次々に採集成果が上がるようになった。
皆が採集に勤しむ間に、門脇さんには水槽水族館を設営して頂き、展示された魚類、エビ類等に参加者の
関心を高めて頂いた。
 11時頃に観察・採集を止め、分かち合いの場(3ヶ所)を開いた。各班が採集した生きものを備えたバットに
分類していれ、解説員(榊原(正)、森田(博)、中井(康))から種名や生きものの話題を聞き、質疑に応じた。
分かち合いでは、採集が難しいタツノオトシゴ、ヨウジウオ等が注目され、話題が盛り上がった。
下見では見かけなかった生きものが多種類採集できたのは、多人数で採集したことと併せて、アマモ藻場が
多様な生きものを育んで入ることを示唆している様に感じた。
 11時30分に坂井区公会堂へ戻り、人員確認、アンケート依頼、質疑の後、12時に観察会を無事終了した。
参加者は乗ってきたバス等で帰宅した。スタッフはバットに残した生きものを撮影後、海へリリースし、観察器材を
整理して小脇公園(スタッフ集合場所)へ戻り解散した。
(記・森田(琢))
               
【観察した生き物】
◎植物(藻類、草類)
アマモ、アナアオサ、ヒラアオノリ、ジュズモ属
◎魚類
ヒメハゼ、ミミズハゼ、サンゴタツ、ヨウジウオ、アカエイ
◎エビ・カニ・ヤドカリ類
ユビナガホンヤドカリ、イシガニ、ガザミ、マメコブシガニ、モガニ、フナムシ
◎貝類
アサリ、ハマグリ、マテガイ、シオフキ、サルボウ、アカニシ、ツメタガイ、アラムシロ、イボニシ
◎ゴカイ類
イワムシ
◎その他
ミズクラゲ、モミジガイ、ハスノハカシパン


【観察会の様子】
 
【左】坂井区公会堂で開会挨拶            【右】危険な生きものについて注意喚起

 
【左】生きもの観察と採集(1)              【右】生きもの観察と採集(2)


【左】分かち合い                      【右】水槽水族館


【左】第1ブース
【中】第2ブース
【右】第3ブース


【左】質疑、閉会、アンケート回収            【右】帰路バス


【観察会続き】 (編集中)

【左】マメコブシガニ (♂が♀を抱えている)
【中】ガザミ (ハサミが危険な生きもの)
【右】イシガニ (ハサミが危険な生きもの)


【左】ツメタガイと卵塊(砂茶碗)
【中】アカニシ
【右】アカニシの卵塊


【左】アサリ
【中】ハマグリ
【右】シオフキ


【左】サルボウ
【中】カガミガイ
【右】マテガイ


【左】サンゴタツ♀ (数十年ぶりに再会した生きもの)
【中】楊枝の様に細長いヨウジウオ、沢山見かけたヒメハゼ
【右】尾部の針で刺す危険な生物 アカエイ(幼魚の死骸)


【左】砂泥の掃除屋 イワムシ
【中】ウニの仲間 ハスノハカシパン
【右】ヒトデの仲間 モミジガイ


【左】コショウダイ(イサキ科)
【中】チチブ
【右】イダテンギンポ


【左】ギマ(背骨が曲がっている)
【中】アミメハギ
【右】ミミズハゼ


【左】ツバサゴカイ
【中】オオヨコナガピンノ
【右】13


【左】ヨコエビ
【中】15
【右】スナモグリ


    タマシキゴカイの卵

アルバムへ   トップページへ