【行事名】 壱町田湿地・長成池の生き物観察をしよう
        COP10水辺のいきもの探検隊・生物多様性に向けた生き物観察会NOU


【日 時】 2010年8月1日(日) 9:20〜12:00
【場 所】 武豊町壱町田湿地・長成池 集合:北山区民館
【天 気】 晴れ
【担 当】畠 
【参加者】  54名(19家族 大人23名 子供31名)
(知多県民センター:水野、天野、吉田)
   (スタッフ:古川、畠、沖田、大野、竹内秀、平松俊、中井三、榊原正、降幡、鈴木樹、牧野、南川、村山、吉房、岩本、山本辰)
【内 容】
 梅雨明けから連続して真夏日・猛暑日。本日8月1日も真っ赤に照りつける太陽の下での観察会でした。COP10パートナーシップとして、愛知県知多県民センターが主催し、知多自然観察会が実務面をお手伝いしての観察会。
 常滑駅からと武豊駅からバスで、或いは直接会場へと集まった参加者53名を1〜5組(A班)、6〜9組(B班)に分け、各組に指導員が1名ないし2名がついて、A班は壱町田湿地――長成池へ、B班は長成池――壱町田湿地の順に観察を行った。
 壱町田湿地内では「湿地を守る会」の方が、ポイントごとに単眼鏡を設置していて、それを覗いて湿地植物の姿を目の当たりにし、また現物を指しての懇切な説明に感心しきり。他にこの湿地の説明パネルの展示、湿地内生息の昆虫標本の展示、湿地の四季のCD放映と、学習ムード満載であった。オニヤンマオオシオカラトンボ、アゲハ、アマガエルなど生きものが豊富なこと、湿地植 物のあまりに小さく、けなげなことに驚きの声が多く聞かれました。
 長成池では、観察指導員が胴長を着て池に入り生き物をすくって水槽に入れ、これを皆さんに見ていただくという形で観察会が進められました。テーマの「水辺の生きもの探検」を裏切らせないという指導員の熱血の行動でした。カダヤシ、フナ、トンボの幼虫(ヤゴ)、ミズスマシ、アメンボなどが見られました。熱中症が一番心配でしたが、その発生は無く予定の12時に無事終えました。(記・畠)
スタッフの体験報告
 湿地での出来事です。ムギワラトンボ?が人が近づいても手を出しても逃げないのを少女が気付きました。そして指に止まったのをみんなに見せました。皆が手を出したところ逃げずに他の人の指にも止まり皆を喜ばせました。遅まきながら写真を撮ろうとリュックから写真機を取り出しているうちに飽きたのでしょうか他の草に止まってしまいました。それからはいくら指を出しても逃げはしないのですが指には止まらなくなってしまいました。一人の保護者が写真を撮っていたようなのですが撮れたかどうかわ確認しませんでした。3組のメンバーで親子2人でしたのでメンバー表で調べれば分かると思います。私自身の解釈でここでは生き物を誰もいじめないので人を怖がらないのではと説明しました。私の家の庭に来るシオカラトンボも静かに指を出すとときには止まることもありますから習性だとは思いますが、6人もの人間に囲まれても逃げないのは初めての経験で感動しました。しばしばあることでしたら没にして頂くとしてもしも珍しいことであるならお伝えしたくてメールしました。                
【観察した生き物】
◎植物 
  コオニユリ、セイバンモロコシ(外来)、オッタチカタバミ(外来)、ツユクサ、ノコンギク、シロバナナガバノイシモチソウ、ミズギク、ミミカキグサ、ノリウツギ、ネムノキ、イヌビユ、
◎昆虫
 アゲハ、ナガサキ、アオスジアゲハ、オオカマキリ、ヒメエグリバの幼虫、ヒロヘリアオイラガ(外来)、リンゴケンモンの幼虫、ヒメガムシ、シデムシの幼虫、オニヤンマ、オオシオカラトンボ、ハラビロ、コシアキトンボ、ハラビロカマキリの幼虫、ショウリョウバッタ幼虫、アオバハゴロモ、ベッコウハゴロモ、ニイニイゼミの抜け殻、オオカバフスジドロバチ
◎長成池の生き物
 ヌマエビ、スジエビ、テナガエビ、アメリカザリガニ(外来)、トウヨシノボリ、フナ、カダヤシ(外来)、サカマキガイ(外来)、ミシシッピアカミミガメ、ウチワヤンマ、ギンヤンマ、シオカラトンボ、コシアキトンボ
◎その他
 アマガエル、ダイダイタケ
【観察会の様子】
 
【左】北山区民館でスタッフ打ち合わせ  【右】壱町田湿地に向かって移動

 
【左】道中で生き物観察  【右】水田の生き物を覗く


【観察会続き】

【左】武豊民俗資料館長さんのお話を聞く
【右】壱町田湿地の周りに咲いたコオニユリ


【左】草むらの昆虫観察
【中】壱町田湿地解説ビデオを鑑賞
【右】壱町田湿地の観察路を進行


【左】壱町田湿地を守る会の会員の説明解説を聞きました。
【中】長成池の洋上デッキから池の中を観察。
【右】長成池に棲む生き物の展示を観察しました


【左】長成池に棲む生き物の解説
【中】ササブネの製作体験をしました。
【右】最後に観察会参加した感想アンケート


【左】スタッフの最後の本日のまとめと反省(名大の取材あり)
【中】セイバンモロコシ(外来)
【右】オッタチカタバミ(外来)


【左】ツユクサ
【中】ノコンギク
【右】シロバナナガバノイシモチソウ(壱町田湿地を代表する植物)


【左】ミズギク(湿地の植物)
【中】ミミカキグサ(湿地の植物)
【右】ノリウツギ


【左】ネムノキ
【中】コヒルガオ
【右】イヌビユ(意外とオヒタシでいけます)


【左】ヒメエグリバの幼虫みたい(アオツズラフジ食)
【中】ヒロヘリアオイラガ(外来)。とげに毒有り、刺されるとすごく痛い。体験者有り。
【右】リンゴケンモンの幼虫<(サクラ食)BR>

【左】ヒメガムシ(長成池)
【中】シデムシの幼虫が水槽の中に転落しました
【右】ハラビロカマキリの幼虫


【左】ショウリョウバッタ幼虫
【中】アオバハゴロモ
【右】ベッコウハゴロモ


【左】シオカラトンボ♀(ムギワラトンボ)
【中】ニイニイゼミの抜け殻
【右】オオカバフスジドロバチ?


【左】ヌマエビ(長成池)
【中】スジエビ(長成池)
【右】テナガエビ(長成池)


【左】アメリカザリガニ(外来)(長成池)
【中】トウヨシノボリ(長成池)
【右】フナ(長成池)


【左】サカマキガイ(外来)(長成池)
【右】ダイダイタケ(壱町田湿地入り口)


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