【行事名】 ”身近な生き物たんけんたい” 「三河湾の海辺の生き物を観察しよう」
                          ●愛知県知多県民センター主催


【日 時】 2015年8月29日(土) 9:30〜12:00
【場 所】 南知多町大字片名地内(チッタナポリ前の海岸)
【天 気】 曇り
【担 当】 田中達
【参加者】  45名 大人20名(男性9名・女性11名)子供25名(男子10名・女子15名)
   (指導員:15名(浅井一、大矢晃、門脇、桑原、榊原正、田中達、畠、平田、降幡、水野恭、南川、森田琢、森田博、吉川勉、吉房)
【内 容】
  開催日までの一週間は台風が過ぎたこともあり、観察会当日には晴天が広がるだろうと予想していましたが、その予想を裏切り、当日の朝方まで雨が強く降ったり止んだりの天候でした。担当としては開催できるのかがとても心配で、全く眠ることができず雨雲の動きをアメダスで5分ごとにチェックしていました。しかし、参加者の日頃の心がけがよかったのか、開催時間にはすっかり雨も上がり、曇空でしたが気温もさほど上昇することもなく、観察会をおこなうには最適な天候となりました。
 今回の観察会には13グループ、45名の方にご参加いただきました。海岸での開会式に続いて、指導員から予定説明や海の危険な生き物の説明を受けたのち、班ごとに分かれて採取が始まりました。今回の参加者は小学校入学前の幼児も多く、海辺の生き物に触れる機会が今までに無かったのか、指導員が「触っても大丈夫な生き物だよ。」と説明してもなかなか触れることができません。しかし、触れることができなくてもタモを利用すれば採取できるのを理解したのか、夢中になって採取していたのが印象的でした。今回の観察会では多くのイシガニを見ることができました。同時に、イシガニの天敵でもあるマダコも見つけることができ、海の中では絶妙なバランスで生態系が形成されているのが分かります。また、稚魚の隠れ家となるアマモ場では、ヨウジウオやタツノオトシゴの仲間、メバルなど多くの幼魚が観察できました。打ち上げられたきれいな貝殻を見つけることに夢中な参加者、この三河湾に多く生息するスナメリの骨を見つけた参加者もいました。特設会場となったミニ水族館では、指導員が事前に採取した生き物の生態や特徴について、熱心に聞いたり質問をしていました。
 最後に、海の生き物たちを生かすも殺すも人間です。海の生き物が当たり前に生息できる環境を未来に残さなければいけないとよく言います。難しいことは抜きにして、今回の観察会によって、身近にこんな生物が生息しているということを知っていただいたことだけでも有意義だったと感じています。なお、今回の観察会については、片名漁業協同組合さんの特別な許可を得て実施しています。(記:田中達)
【観察した生き物】
◎魚類 
 アゴハゼ、ヒメハゼ、ギマ、クジメ、タケノコメバル、メバル、ギンポ、アカエイ、ヨウジウオ、ムラソイ、キュウセン、コトヒキ、アミメハギ、コショウダイ、ミミズハゼ、ハオコゼ、クロウシノシタ、タツノオトシゴ、アカオビシマハゼ
◎甲殻類
ヒメヨコバサミ属の一種、アカテガニ、ガザミ、テッポウエビ、クロフジツボ、イワフジツボ、カメノテ、キンセンガニ、ヒライソガニ、イシガニ、ニホンスナモグリ、テッポウエビ、
◎軟体動物
 ヒザラガイ、ヒメケハダヒザラガイ、ババガセ、エガイ、マテガイ、ツメタガイ、アサリ、イシダタミガイ、コシダカガンガラ、マダコ、カリガネエガイ、マガキ、スガイ、オオヘビガイ、アカニシ、マツバガイ、キクノハナガイ、マテガイ、カモメガイ、
◎植物
 コアマモ、ミル、タンバノリ類、マクサ、ツノマタ類、サンゴモ、アナアオサ、アカモク、石灰藻類、アマモ、ツルナ、ママコノシリヌグイ、トベラ、オニヤブソテツ
◎その他
 バフンウニ、サンショウウニ類、ヨロイイソギンチャク、タテジマイソギンチャク、ミズクラゲ、モミジガイ、イトマキヒトデ、スナヒトデ、マガキ、フナムシ、タマシキゴカイの卵、ヤッコカンザシ、スジホシムシ、ダイダイイソカイメン、クロイソカイメン、
【観察会の様子】
 
【左】受付でタモとバケツいただく      【右】海の生き物のシートもらったよ

 
【左】面白いもの見つけたよ          【右】魚がたくさんいるよ


【観察会続き】

【左】開会式                                             【右】閉会式


【左】暑くなく気持ちがいい日になりました       【中】石の下に生き物が居るみたい       【右】ハサミの力が強いイシガニ


【左】最後に生き物の分かち合いをしました      【中】採集した生き物を入れた水族館      【右】アミメハギの赤ちゃん


【左】ギマの稚魚            【中】クロウシノシタ           【右】メバル


【左】カサゴ類             【中】タケノコメバル           【右】ミミズハゼ


【左】ハゼ類            【中】ヒメハゼ             【右】ハゼ類


【左】クジメ               【中】キュウセン            【右】ギンポ類


【左】コショウダイの稚魚            【中】アカエイ稚魚               【右】ヨウジウオ


【左】タツノオトシゴの仲間             【中】エボヤ            【右】シロボヤ


【左】マナマコ               【中】イシコ                 【右】イトマキヒトデ


【左】スナヒトデ               【中】モミジガイ              【右】サンショウウニ類


【左】イシガニ                【中】アカテガニ                【右】ヒライソガニ♂


【左】ヒライソガニ                【中】ヨコバサミ類             【右】テッポウエビ


【左】カメノテ              【中】イワフジツボ           【右】クロフジツボ


【左】マダコ             【中】イカの甲            【右】カリガネエガイ


【左】コハクノツユガイ?            【中】マガキ           【右】イシダタミ


【左】ツメタガイ            【中】ツメタガイの卵            【右】スガイ


【左】イボニシと卵             【中】アカニシ           【右】オオヘビガイ


【左】コシダカガンガラ          【中】マツバガイ           【右】左、ヒザラガイ。右、キクノハナガイ。


【左】マテガイ           【中】ヒザラガイ           【右】石に穴を開けて住むカモメガイ


【左】ヤッコカンザシ             【中】タマシキゴカイの卵           【右】スジホシムシ


【左】ミズクラゲ            【中】ヨロイイソギンチャク          【右】タテジマイソギンチャク


【左】ダイダイイソカイメン          【中】クロイソカイメン            【右】カイメンの死がい


【左】ツルナ                【中】ママコノシリヌグイ            【右】トベラ


【左】オニヤブソテツ             【中】アマモ            【右】ミル


【左】タンバノリ類               【中】マクサ             【右】ツノマタ類


【左】アカモク              【中】石灰藻類             【右】海岸で薄く摩耗した砂岩


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