【行事名】 「海に親しむ会」(師崎小学校)
【日 時】 2012年7月4日(水) 09:00〜12:25 大潮(師崎港干潮12:16)
【場 所】 南知多町師崎羽豆岬海岸
【天 気】 晴れ
【参加者】 児童93名
(スタッフ:森田博、中井康、森田琢、大矢美+県水産(漁業生産)研究所職員4名)
【内 容】
「海に親しむ会」は @ 地域の海辺に棲む生き物や自然、漁業について、学んだり親しんだりする活動を通して、環境問題やその保全について考え、自然豊かな郷土を愛する心豊かな児童を育てる。Aなかよし班での活動を通して、学年の枠を越えた人間関係を育てる。を目的にしています。
昨日の強い雨が嘘のように晴れ上がり、最高気温30度を超える一日になりました。毎年の恒例行事になりましたが、児童の元気な笑顔と質問が講師陣をいつもワクワクさせてくれます。今年も教室で「海の学習会」を45分程実施し、10時頃から海岸へ出て自然観察会に臨みました。6班に分かれた児童たちは、熊手やたも網などを手に潮だまりをのぞき込み、思い思いに生きもの観察と採集を始めました。あちこちの班でタコを見つけることが多く、歓声が上がっていました。どの児童も動き回ったり、隠れたりする生きものには強く惹かれるようで追跡することをあきらめません。目立って沢山採集された生きものは、ムラサキウニ、マダコ、アゴハゼ(稚魚)、ハオコゼ(稚魚)などでした。また、豆の鞘の様な形をしたアオリイカの卵鞘には、児童達が強く興味を示し、盛んに手を差し出して触ろうとしていました。観察・採集時間は1時間ほどでしたが、日差しが強く湿気もあったせいか、皆が少しばかり疲れました。20分程の分かち合い時間を設けた後終了しました。閉会行事の後、昼食、児童達は午後から海岸清掃をして学校へ戻りました。(記・森田琢)
【観察した生き物】
◎海藻
ヒジキ、ミル、マクサ、イロロ、イシゲ、ピリヒバ、タンバノリ
◎魚など
ナベカ、アゴハゼ、ハオコゼ、マダコ、アオリイカ(卵鞘)
◎貝など
ヒザラガイ、スガイ、イボニシ、マツバガイ、コシダカガンガラ、マガキ、アメフラシ
◎カニ、エビなど
イワガニ、イシガニ、クロフジツボ、フナムシ、ヨツハモガニ(小)
◎ナマコ、ヒトデなど
ムラサキウニ、バフンウニ、イトマキヒトデ、クモヒトデ、ヤツデヒトデ
◎イソギンチャクなど
ヨロイイソギンチャク
◎その他
ヤッコカンザシ、ダイダイイソカイメン、クロイソカイメン、マダラウミウシ、クロシタナシウミウシ、クマノアシツキ(ゴカイの仲間)
【羽豆岬の自然景観】
【左】羽豆岬海岸 灯台 【中】岩礁で休んでいるようなカワウ 【右】観察会の現場、磯の潮だまり景観
【左】沿岸の山際で開花していたハマウド 【中】ハマナデシコ 【右】タイトゴメ
【左】ネムノキ 【中】ツルナ 【右】インドハマユウ (植栽)
【観察会の様子】
【左】開会挨拶 【中】危険な生き物について説明 【右】磯浜へ降りる、下級生を上級生がサポート
【左】生きもの観察と採集開始 【中】あちこちで生きもの観察と採集 【右】生きもの観察と採集
【左】生きもの観察と採集 【中】生きもの観察と採集 【右】集めた生きものの解説、分かち合い
【左】集めた生きものの解説、分かち合い 【中】生きもののリリース 【右】閉会挨拶
【観察会続き】
【左】潮溜まりのアゴハゼ
【中】ウミタナゴ
【右】アミメハギ
【左】沢山採れたハオコゼ
【中】バケツに集められたマダコ
【右】アオリイカ(卵鞘)
【左】潮溜まりで見つけたイシガニ、逃げ足が速い
【中】イワガニ
【右】イシガニ
【左】モガニの仲間
【中】スガイ(貝表面の緑藻はカイゴロモ)
【右】イボニシ
【左】アメフラシ
【中】マツバガイ
【右】カコボラ (貝殻)
【左】漁師さんが採集したサザエ
【中】ムラサキウニ
【右】バフンウニ
【左】イシコ
【中】クマノアシツキ (ゴカイの仲間)
【右】
【左】マダラウミウシ
潮溜まりの海藻
【左】イシゲ、イロロの混生
【中】
【右】
【左】ミル
【中】ピリヒバ
【右】ヒジキ