【行事名】 「海に親しむ会」(師崎小学校)
【日 時】 2011年7月1日(金) 9:00〜12:00 (干潮 11:55)
【場 所】 南知多町師崎羽豆岬海岸
【天 気】 曇り
【参加者】 児童約100名
(スタッフ:森田博、中井康、森田琢、大矢美+漁業生産研究所職員4名)
【内 容】
「海に親しむ会」は @ 地域の自然、海辺に棲む生き物に親しむ活動を通して、環境保護について考えるとともに、自然豊かな郷土を愛する心豊かな児童を育てる。Aなかよし班での活動を通して、学年の枠を越えた人間関係を育てる。を目的にしています。
児童たちは例年の開催を楽しみにしており、元気な笑顔が講師陣もワクワクさせてくれる学校行事です。今年は教室で「海の学習会」を45分程実施し、10時頃から海岸へ出て自然観察会に臨みました。八つのグループに分かれた児童たちは、熊手やたもなどを手に潮だまりをのぞき込み、カニやウニ、ナマコなどを次々に見つけました。はさみを振りかざした大きなイシガニが採れたときは歓声をあげていました。また、終了間際にはドチザメが採集され、閉会行事のスターになりました。当日は朝から風がやや強く、昼からにわか雨の予報が出ていましたので、午後からの海岸清掃予定は中止し帰途につきました。(記・森田琢)
【観察した生き物】
◎海藻
ワカメ、ヒジキ、ミル、マクサ、キョウノヒモ、イロロ、イシゲ
◎魚
ナベカ、メジロ(赤ちゃん)、ハゼの仲間、ドチザメ
◎貝など
ヒザラガイ、スガイ、イボニシ、オオヘビガイ、マツバガイ、キクノハナガイ、マガキ、マダラウミウシ、クロシタナシウミウシ
◎カニ、エビなど
イワガニ、イシガニ、ヒライソガニ、イワフジツボ、クロフジツボ、カメノテ、フナムシ、ヨツハモガニ(小)
◎ナマコ、ヒトデなど
ムラサキウニ、マナマコ、イトマキヒトデ(赤ちゃん)、クモヒトデ(大)、ヤツデヒトデ、イシコ
◎イソギンチャクなど
タテジマイソギンチャク、ヨロイイソギンチャク、ミドリイソギンチャク
◎その他
ミズヒキゴカイ、ヤッコカンザシ、ダイダイイソカイメン、クロイソカイメン
【観察会の様子】
【左】羽豆岬海岸 【右】磯の潮だまり景観
【左】観察前に危険な生き物について説明 【中】観察開始 【右】タコはいないかな
【左】採集した生きもののリリース 【中】閉会行事 【右】サメの子どもだよ
【観察会続き】
【左】ヒジキ
【中】キョウノヒモ
【右】ミル
【左】岩場の黒帯 イロロ
【中】岩場の黒髭 イシゲ
【右】波打ち際のワカメ藻場
【左】クロフジツボ帯、フナムシも岩陰に隠れ棲んでいます。
【中】クロフジツボ帯に同居するカメノテ
【右】水平に広がるマガキ帯
【左】ダイダイイソカイメンとヨロイイソギンチャクの帯状分布
【中】ナミイソカイメン
【右】ヒザラガイ
【左】笠貝の仲間、マツバガイ
【中】ミルの影の緑色の生きものはミドリイソギンチャク
【右】スガイ (貝表面の緑藻はカイゴロモ)
【左】ヒトデの子ども
【中】タカラガイの仲間(貝殻)
【右】ゴカイの仲間の棲管上を這い回るイボニシ
【左】イシガニ(大)、イソガニの仲間(小)
【中】大量に採集ざれたムラサキウニ
【右】ドチザメ