【行事名】 山海小学校「海の観察会」
【日 時】 2006年5月15日(月) 12:40〜13:50
【場 所】 南知多町山海・天神東海岸
【天 気】 晴れ
【参加者】 児童60人 保護者・職員等25人、
(会員:森田、降幡)
【内 容】
郷土の自然を知り、自然の大切さを学ぶために毎年海辺の観察会が行なわれています。行事は全校児童が参加し、高(5,6年)、中(3,4年)、低(1,2年)の3班に分かれて行われました。この行事は恒例となっていて興味持って参加する児童がほとんどで、年々知識が高まり、高学年になると海の生物に詳しい子供が増え、子供たちが生き生きし、大変喜ばしいことです。
全ての生き物は、自然環境と大きくかかわりを持って生活をしています。中でも海の生き物は、素早く反応をします。汚いところには汚いところを好む生き物が増えますし、きれいなところを好む生き物は、きれいなところを選択し生活をします。又、季節により見られる生き物も変わってきます。そんな様子を観察し続け、自然と私たち人間とのかかわりを発見していただき、環境教育に生かしていただきたいと思います。
今回は、観察日に撮影した生き物をなるべくたくさん紹介しました。ホームページを見ながら海辺の観察の思い出をもう一度、学校や家で振り返っていただき、山海海岸の身近な自然について語り合ってください。天神東海岸に住む生き物は、今回紹介したものの100倍以上、生活しているはずです。観察を続けることにより、新しい生き物を発見し、感動していただきたいと思います。なお、ここに紹介した生き物で間違った表示がされているものは、知多自然観察会に連絡をしてください。(記・降幡)
【観察会の様子】
【左】ギンポの仲間のナベカです。かわいい魚です。
【右】イタボヤの仲間です。ホヤの仲間には色々変わったものがあります。
天気が良く穏やかな日となり、楽しい観察ができました。
【左】保護者の方がお昼の準備をしています。毎年おいしいアサリ汁を作ってくれます。
【中】海岸清掃を行なっています。たくさんのペットボトルが落ちていました。
【右】海岸に漂着した生き物を種類別に並べてみました。
【左】倒れていたノリソダ用の鉄パイプの中からギンポが見つかりました。
【中】採集した生き物は仲間別にバットに入れました。
【右】ギンポの仲間です。
【左】キヌカジカがたくさん取れました。
【中】ベラの仲間のキュウセンです。この辺は、冬、冬眠します。
【右】オオギガニの仲間。
【左】イソガニは、いちばんよく見るカニさんです
【中】クロフジツボ(大)の上に小さなイワフジツボが着いています。他にヒザラガイ(貝殻が8枚)、カラマツガイ、タマキビが見られます。
【右】カメノテは貝の仲間ではありません。エビやカニに近い仲間です。
【左】ヨメガカサガイ。
【中】マツバガイ(大)・カラマツガイ・イボニシなどです。
【右】オオヘガイと中心にヒメケハダヒザラガイが着いています。
【左】スガイ。この辺ではダメコロといっています。
【中】レイシガイ、イボニシに似ているが軸唇<が黄色いです。
【右】クボガイ?
【左】砂浜に落ちていた貝殻。左上からコベルトフネガイ、シマメノウフネガイ、アサリ、バカガイ、シオフキガイ(ジイジイ)、オオアカフジツボ
【中】アラレタマキビ。階段の上から二段目くらいで見られ塩水に浸かるのを嫌います。
【右】タマキビガイ。アラレタマキビの下で見られます。
【左】カラマツガイと卵です。有肺類といって陸貝に近い仲間です。
【中】ウミフクロウは動物食でタイラギなどを食べるそうです。。
【右】アメフラシと卵です。卵は赤→黄色→白と変わります。
【左】ウミフクロウという軟体動物の卵です。動物食で夜活動する。
【中】コベルトフネガイにシロボヤとマクサ(テングサ)が着生しています。コベルトフネガイは足糸という糸を出して岩に着いています。
【右】ムラサキウニ。ナマコやヒトデと親戚です。棘皮(きょくひ)動物といいます。
【左】バフンウニ。ナマコもヒトデも体が5角形です。
【中】マナマコ。住むところにより色が違います。食べるのに赤いのが珍重されます。
【右】イトマキヒトデ。ヒトデは動物食、ウニは植物食、ナマコは泥と一緒に細かいもの何でも食べます。
【左】クモヒトデの仲間。
【中】アカクラゲ。触手に毒があるので触らないようにしましょう。
【右】ミドリイソギンチャク(別名、モエギイソギンチャク)。触手から魚に毒矢を発射ししびれさせて食べます。
【左】ダイダイイソカイメン。体は、たくさんの仲間の集まりでできています。
【中】クロイソカイメン。体全体にある小さな穴から、水といっしょにえさをとりこみ、ところどころにある大きな穴から水を出します。
【右】マンジュウボヤ。ホヤは原索動物といって脊椎動物と無脊椎動物の中間に当たるそうです。
【左】チゴケムシの仲間
【中】ホヤの仲間で白いのはシロウスボヤです。
【右】エゾカサネカンザシという石灰質の巣を作るゴカイです。
【左】シライトゴカイの石灰質の巣です。
【中】扁形動物のミノヒラムシです。
【右】イソハンモンは、岩にコールタールみたいに着いています。これは原核生物の仲間だそうです。
【左】カモメガイ、イシマテなど穿孔貝が空けた穴です。
【中】サンゴモの仲間のピリヒバです。
【右】アナアオサ。
【左】フクロノリ
【中】ツノマタ
【右】アラメ
【左】ワカメ
【中】オゴノリ
【右】ウミトラノオ
【左】イシゲ
【中】ヒジキ
【右】シワノカワ
【左】カヤモノリ
【中】ホンダワラの仲間
【右】キョウノヒモ
【左】タンバノリ
【中】ムカデノリ
【右】マクサ(テングサ)
【左】ホソバノトサカモドキ
【中】スサビノリ
【右】浜に流れ着いた海藻類。
海藻が枯れると白くなる。