【行事名】 知多市新舞子周辺の水田や神田川水路の生き物観察
【主催 知多市地域文化センター】
【日 時】 2007年 9月 8日(土) 9:30〜11:30
【場 所】 知多市新舞子・金沢周辺の水田と神田川水路
【天 気】 薄曇りのち晴
【担 当】 金内 力、小川 展弘
【参加者】 11人 (内 子供さん 7人)
(会員:金内、小川、平松俊、山本)
【内 容】
≪下見では---≫7月に知多・信濃川でナマズの一種の淡水魚”ギギ”を発見された話題の人、金内さんと9/2の午後、矢田川支流・神田川(ジンデンガワ)で下見をしました。引き潮時でしたが長靴に浸水する深さの中、ヌマチチブ、スミウキゴリ、ウキゴリをはじめ節足類のヌマエビ、テナガエビなどを捕獲・放戻、上流では金内さんがナマズ、ウナギを逃したと残念そうな表情で戻ってきました。
≪そして、本番は---≫2〜3日前まで進路が気掛りだった台風9号の上陸が東に逸れ薄曇りの天候での観察会でした。この日は秋の趣きが,ひとしお感じられる頃と言われる24節季の”白露”です。既に長靴に履き替えスタンバイされている親子連れも混じる文化センター内で観察ルート・注意事項(サンダル厳禁等)を説明、出発しました。たわゝに実入りして頭を垂れる稲田を見ながらお米一粒から幾粒のお米が取れるかな〜の質問に小六の学童がほぼ正確に答えてくれて安堵しました。その水田ではオオタニシを観察、イナゴも沢山飛び交っていました。水路に降り立って直ぐ体長25cm程の大きな北米産アカミミガメを発見、「外来生物法」のお話に皆さん耳を傾けていました。常時観察されるカダヤシ、テナガエビ、ヌマエビに加え珍しいアベハゼ、ギンブナなどの発見もありました。定刻に水路から上り、観察トレイを使って分かち合い、振返りを皆で行い陽射しの強くなった中、現地解散としました。今年は農家の悩みの種・スクミリンゴガイの卵塊が見られませんでしたが一概に喜んではいられないようです(小川/記)。
【観察した生き物】
◎魚・節足・甲殻類
カダヤシ(♂)、ウナギ、ギンブナ、アベハゼ、マドジョウ、ビリンゴ、ヌマチチブ、テナガエビ、ヌマエビ、スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)、モズクガニ(♀、♂)、クロベンケイガニ、アメリカザリガニ など
◎その他
イシマキガイ、ハリガネムシ、ミシシッピーアカミミガメ、クサガメ、ウシガエル、ダルマガエル、イタチなど
昆虫
◎チョウ、ガ
ナミアゲハ、アオスジアゲハ、キチョウ、ヤマトシジミ、ベニシジミ、ウラナミシジミ、ツマグロヒョウモン、ヒメジャノメ、チャバネセセリ、イチモンジセセリ、――オオウンモンクチバ(?)、トリバガの仲間
◎トンボ
アジアイトトンボ、シオカラトンボ、ウスバキトンボ
◎カメムシ
ホソヘリカメムシ、ホソハリカメムシ、イネカメムシ、ヒゲナガカメムシ、ルリクチブトカメムシ、フタモンホシカメムシ、アカスジカスミカメ(?)、ナガカメムシの仲間、アメンボ、アワダチソウグンバイ、サジヨコバイ(?)、ホソサジヨコバイ(?)
◎バッタ
コバネイナゴ、オンブバッタ、トノサマバッタ、ツチイナゴ、ヒシバッタ、エンマコオロギ、オナガササキリ
◎甲虫
ヒメカメノコテントウ、クロヘリヒメテントウ(?)、ナナホシテントウ、コフキゾウムシ、マメコガネ
◎その他の昆虫
セグロアシナガバチ、オオハキリバチ、ナガヒメヒラタアブ、シマアシブトハナアブ
【観察会の様子】
【左】 水田でスクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)を観察しています【右】観察会々員の指導のもと、川へ慎重に降りました
【左】 「うわ〜 アメンボ 速いな〜」
【右】下流を背にタモの使い方を教えてもらっています.
【左】バケツ、観察トレイを前に記念撮影。ハイ、ポーズ!
【右】カダヤシも沢山いました
【左】神田川の遠景です。手前が上流側です
【中】「捕れたぞ!エビの仲間かな〜」
【右】なかなか捕れないな〜
【左】「お母さん ほらっ!イトトンボが---」
【中】ドジョウさんはどのトレイに入れたらいいの?
【右】採取ビンを使って皆で振り返りをしています