「知多地域みどりの少年団交歓会」
会場:東海市しあわせ村 平成15年10月5日(日)9:30〜
活動場所:聚楽園公園の大仏様経由でキャンプ場
みどりの少年団は、28年前の昭和50年に「緑とのふれあいをとおして緑に親しみ、緑を守り育てる心を養うと同時にその活動を通じて、緑化思想の高揚と正しい緑の知識を身につけるとともに広く自然を愛し、そして自らの社会を愛する豊かな人間に育つこと」を日的に設立されました。組織は全国にあり、現在の団員総数は約33万人です。子供の人口は年々減っていますが、みどりの少年団は年々増加しているとのことです。
知多地方には「みどりの少年団」が9団(小学校10校)あり、それぞれ年間計画に沿って活動をしています。毎年行なわれる「みどりの少年団交歓会」は愛知県知多農林水産事務所と各市町の持ち回りで主催されています。今回は東海市の番で、東海市しあわせ村にスタッフを含めて150名以上の人たちが集まり楽しい一日を過ごすことが出来ました。
この「交歓会」開催にあたって、みどりの少年団の活動目的が当会の趣旨に合致することがが多いことから17年前から企画運営について、知多自然観察会が毎回お手伝いさせて頂いています。
今回の交歓会では次のような活動をしましたので紹介します。
【午前】 自然観察と自然の贈り物集め(枯れ木や木の実)
ネイチャーゲーム(フイルドビンゴ)
【午後】 自然の贈り物を使い工作
【左】しあわせ村健康ふれあい交流館に続々集まってきました。。
【右】開会式が終わって出発準備です。
【左】健康ふれあい交流館の前です。何か自然のネタがあったみたいです。
【右】ここでも何か見つけたみたいですね。この付近は人間にやさしく、広いところがタイルやアスファルトで覆われています。人間以外の生き物にはどうでしょう。つりあいが難しいです。
【左】知多地方の海岸にも自生しているシャリンバイです。黒い実が付いています。
【右】シャリンバイの花です。名前は車輪梅からです。葉が車輪状に付き、花が梅の花みたいからです。
【左】アオギリの種子です。アオギリはココアいわゆるチョコレートの原料になるカカオと親戚の植物です。
【右】自然観察のリーダーがアオギリの種子は食べられると解説したので奇妙な顔をして試食しています。
【左】森の入り口にヤブランがありました。これから黒い実に成ります。夏も観察しましょう紫色の美しい花が咲きます。
【右】ナンキンハゼの種子を拾ってくれました。風で早く落ちたみたいです。この中に白い蝋を被った種があります。
【左】ツクバネウツギの仲間をアベリヤといいます。この花は園芸用に改良されたものです。日本にはツクバネウツギとコツクバネウツグギが自生しています。少なくなった日本産を育てたいですね。
【右】ヤブタビラコです。林の縁などに生えています。春の7草の親戚です。
【左】ウメモドキです。雄株と雌株が別です。知多半島にもたくさんありましたが、雌株が盗掘に合い絶滅寸前です。
【右】ヒイラギの葉を使い、風車に挑戦です。
【左】 サンゴジュの果実です。意外といいおやつになり講評でした。
【右】マテバシイが落ちていました。殻斗(帽子をカクトといいます)もとっておきの工作材料になります。
【左】春に花を咲かせる準備をしているヒイラギナンテンです。外国から来た園芸植物です。
【右】ヒサカキです。知多半島の松が枯れた後にたくさん生えてきました。小鳥が好んで果実を食べて植樹をしてくれました。
【左】ネイチャーゲームのフイルドビンゴの楽しみ方を説明しています。
【右】クスノキの実です。これから黒くなり小鳥の餌になります。漢字では樟で、この木は樟脳の原料になります。楠は日本にありません。
【左】果実がネズミの糞に似ているのでネズミモチという名前をもらいました。モチが付いていますがモチノキ科でなくモクセイ科です。
【右】少し毒がありますが有用植物のエゴノキです。アイヌはこの実を潰して川に流して魚を捕りました。また、この実はシャボンになります。
【左】幹に鰭(ひれ)がついたニシキギです。ニシキギは錦で紅葉がきれいからです。
【右】イネ科の植物を食べているホシササキリです。みどりの少年団のユニホームに止まりました。
【左】セミの仲間のアオバハゴロモです。身近に多い虫ですので注目してみてください。
【右】ツズレサセコウロギです。中々いい顔をしていますね。疲れたような声でまだ鳴いています。
【左】羽を広げて検分させていただきました。クルマババッタモドキでした。
【右】ショウリョウバッタにも出会いました。
【左】秋の七草のハギです。ハギは野原の痩せ地に生える植物です。
【右】アキニレの種子です。ニレはヌレがなまったそうです。ヌレとはヌルヌルするということです。若芽を試してみてください。
【左】アラカシはこれから熟してドングリを落とします。
【右】クヌギです。クヌギは関東の樹木です。この地方のものは、葉の裏に白い毛があるアベマキです。比べてみてください。
【左】クヌギに虫コブがありました。クヌギエダイガフシです。タマバチの仲間が作ったものです。
【右】クヌギエダイガフシのマユみたいです。
【左】頬に緑の飾りをつけてみました。よく似合うでしょう。
【右】クサギの果実です。潰して匂いを嗅いでもらいました。いい匂いの人と悪い人と二つに分かれました。
【左】コブシの果実です。これも匂いを嗅いでもらいました。少し松の匂いがしました。裸子植物から被子植物になった初期の関係といわれています。
【右】外国から来たアメリカデイゴという園芸植物です。以前、美浜町や南知多町の学校によく植えられていました。
【左】ヒガンバナです。今年は少し遅れたみたいです。動物、植物とも気温変化を素直にあらわします。地球温暖化に注目したいですね。
【右】楽しいお昼です。弁当を作るのに皆さんお手伝いできましたか。まさか買ってきたのでは。
【左】家で弁当を作るとあれこれご馳走の相談が出来ます。購入したものは、お店の評価、批判になります。弁当作りからたのしい一家団欒の会話を。
【右】午後の作品製作の見本です。知多自然観察会会員の作品です。仲間でも良いできばえに感心します
【左】道具の扱いと作り方の説明をしています。
【右】集められた自然の材料です。
【左】小道具やアクセサリーも用意しました。
【右】好みのものを選んでいます。
【左】オーイター刺が刺さってしまいました。
【右】一生懸命に作成しています。
【左】だんだん出来上がってきました。
【右】完成したAさんの作品です。
【左】完成したBさんの作品です。