【行事名】
「三重県紀北地域の自然を訪ねて」知多支部親睦研修
【日 時】
2014年10月25日(土)〜26日(日)
【場 所】
10/25 三重県紀北町海山区島勝浦(島勝神社樹叢など)⇒船越海岸(島勝の海食洞門観察)⇒船越の海跡湖(ハマナツメ)⇒船越海岸磯(磯の生物)⇒大白池と海岸(漂着物と池の生物)⇒宿
10/26 馬越峠(植物、シダ)⇒法然寺(鉄魚など)⇒九木神社樹叢(国天)
【天 気】
晴れ⇒曇り⇒晴れ
【担 当】
牧野、浅井一、竹内秀
【参加者】
降幡、浅井、桑原、永田、平田、吉房、村瀬、今西、岩本、竹内秀、りん、牧野
【内 容】
世界遺産、熊野古道の人気のルート「馬越峠」。その周辺紀北町海山区を中心に観察旅行を実施しました。 1日目は、紀北町の自然に詳しい伊藤先生にガイドをお願いし、充実したポイントでの観察を行いました。まず、島勝神社樹叢(県指定天然記念物)では、バクチノキの花、金網に張り巡らされたウメノキゴケ、ナギ、ムロマムシグサ等のほか、南方系植物、リュウビンタイ、ナチシダ、ビロードムラサキなどを確認しました。ビロードムラサキはここが北限となっている暖地性落葉灌木で、葉は、細かい毛で覆われ、まさにビロードの感触でした。その後、島勝港に向かい、美しいライトブルーのソラズズメダイやメジナ、ガンガゼなどを見ることが出きました。船越海岸に移動し、島勝の海食洞門を確認し「ハマナツメ」の自生地船越池周辺を散策しました。ハマナツメは、三重県が北限と考えられており、別名「鳥止まらず」とも言われ幹は鋭い棘で覆われていました。その後、船越海岸で磯、大白池と海岸でビーチコーミング、鳥や魚、カニなどを観察しました。捕らえたメジナは、透明の容器に入れ置く場所の色で体色が変わるさまを確認しました。
2日目は、馬越峠を植物を確認しながら楽しみました。ルートは道の駅海山〜天狗倉山山頂の往復、各々の体力で行ける所まで行きました。道中、ミカエリソウやリンドウの花、ルリミノキの実、紫色のさやのノササゲ、白いイズセンリョウの実など様々な植物が楽しませてくれました。次に尾鷲の向かい、県の天然記念物、法念寺の鉄魚を見に行きました。鉄魚は金魚(和金)とギンブナの交配によりできた品種で、尾びれの長いフナの様な魚でした。最後は、国指定天然記念物、九木神社樹叢をチェック。ここにはヘゴ科のシダ、クサマルハチがあるとのことでかなり探し回りました、が、発見できず残念でした。
今回の旅行では、伊藤先生に手作りの潮だまりの生き物ガイドブックを頂戴したり、法念寺、住職ご夫妻のおもてなしを受けたりと素晴らしいご縁もあり、いつにもまして深みのある旅となりました。(記・牧野)
【観察した生き物】
◎植物
バクチ、リュウビンタイ、ビロウドムラサキ、ハマナツメ、オニビシ、ハマアザミ、ツワブキ、アゼトウナ、サンカクイ、スジアオノリ、フユザンショ、タカクマヒキオコシ?、マツカゼソウ、ルリミノキ、ムロウマムシグサ?、イズセンリョウ、ミカエリソウ、コウヤボウキ、ノササゲ、アサマリンドウ
◎昆虫
トゲナナフシ、
◎鳥
ウミネコ、カモメ、ダイサギ 、イソヒヨドリ
◎魚
ナベカカ、 ウナギ、チチブ、メジナ、ウロハゼ、テツギョ、アゴハゼ
◎貝
コウベマイマイ?、マツバガイ、カメノテ、イシダタミガイ、イガイ、イボニシ、イソニナ、ケガキ、ヒザラガイ、
◎エビ・カニ
エビの仲間、クロフジツボ、モクズガニ、ケフサイソガニ、クロベンケイガニ
◎その他
ムラサキウニ、ダイダイソカイメン、クロイソカイメン、オオヒメノカサ、
【観察会の様子】
【左】島勝神社 【右】馬越峠
【左】法然寺 【右】九木神社
【観察会続き】
【左】伊藤先生に案内していただきました 【右】法然寺のオクリさんにお世話になりました
【左】バクチの花。バラ科、蜜腺が見られる 【中】リュウビンタイが自生 【右】コウベマイマイ?
【左】北限のビロウドムラサキ 【中】伊藤先生が作られた資料 【右】島勝港でソラスズメダイとメジナ観察
【左】エサを咥えたウミネコ 【中】船越海岸 【右】島勝の海食洞門
【左】望遠で撮影した島勝の海食洞門 【中】船越の海跡湖 【右】海跡湖の周りはハマナツメが群生している
【左】ハマナツメの果実 【中】ハマナツメの枝に鋭いとげ 【右】海跡湖の生育していたオニビシ
【左】船越海岸の磯 【中】マツバガイ、カメノテ、イシダタミガイ 【右】イガイの仲間
【左】イシダタミ 【中】イボニシ 【右】イソニナ
【左】ケガキ 【中】ヒザラガイ 【右】アゴハゼ
【左】ナベカ 【中】エビの仲間 【右】ムラサキウニ
【左】ナミイソカイメン? 【中】ダイダイソカイメン、クロイソカイメン 【右】クロフジツボ
【左】ハマアザミ 【中】ツワブキ 【右】アゼトウナ
【左】大白池(汽水) 【中】大白池の海岸で漂着物探し 【右】大白池でウナギ観察
【左】チチブ 【中】メジナ 【右】ウロハゼ
【左】モクズガニ 【中】ケフサイソガニ 【右】クロベンケイガニ
【左】イガイ 【中】ダイサギ 【右】サンカクイ
【左】オオヒメノカサ 【中】スジアオノリ 【右】宿での懇談
【左】フユザンショ 【中】タカクマヒキオコシ? 【右】マツカゼソウ
【左】ルリミノキ 【中】ムロウマムシグサ? 【右】イズセンリョウ
【左】ミカエリソウ 【中】コウヤボウキ 【右】ノササゲ
【左】アサマリンドウまたはイセリンドウ 【中】トゲナナフシ 【右】法然寺の鉄魚が飼育されている池
【左】テツギョ(鉄魚) 【中】三木里の海岸 【右】九木神社(国天)
【左】九木神社入口階段 【右】クサマルハチが生えていたと思われる場所
【馬越峠を中心に見られたシダ】
【左】マツバラン 【中】ヒカゲノカズラ 【右】カタヒバ
【左】シシラン 【中】シシラン 【右】ノキシノブ
【左】ミツデウラボシ 【中】クリハラン 【右】クリハラン
【左】ヒトツバ 【中】ナチシダ 【右】ナチシダ
【左】イワヒトデ 【中】シシガシラ 【右】オオキジノオ
【左】マツザカシダ 【中】ヌリトラノオ 【右】ヌリトラノオ
【左】コウヤコケシノブ 【中】ノコギリシダ 【右】ノコギリシダ
【左】シケシダ 【中】シケシダ 【右】ジュウモンジシダ
【左】ホラシノブ 【中】ホラシノブ 【右】タチシノブ
【左】ハチジョウシダモドキ 【中】ハチジョウシダモドキ 【右】イワガネゼンマイ
【左】イワガネゼンマイ 【中】リュウビンタイ 【右】リュウビンタイ
【左】カラクサイヌワラビ 【中】カラクサイヌワラビ 【右】ヒロハイヌワラビ
【左】ヒロハイヌワラビ 【中】ヤマイヌワラビ 【右】ヤマイヌワラビ
【左】タニイヌワラビ 【中】タニイヌワラビ 【右】トラノオシダ
【左】コクモウクジャク 【中】コクモウクジャク 【右】イノデ
【左】イノデ 【中】コバノカナワラビ 【右】コバノカナワラビ
【左】ホソバカナワラビ 【中】リョウメンシダ 【右】リョウメンシダ
【左】ナンタイシダ 【中】ハシゴシダ 【右】ハシゴシダ
【左】ヤワラシダ 【中】ヤワラシダ 【右】ゲジゲジシダ
【左】タカサゴシダ 【中】オクマワラビ 【右】オクマワラビ
【左】クマワラビ 【中】クマワラビ 【右】ベニシダ
【左】ベニシダ 【中】マルバベニシダ 【右】マルバベニシダ
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