【行事名】
福井県夜叉が池方面 (知多支部親睦研修旅行)
【日 時】
2014年6月7日(土) 〜 8日(日)
【場 所】
大池公園⇒夜叉が池⇒たくら(泊)⇒福井県自然保護センター⇒池ケ原湿原⇒大池公園
【天 気】
曇り
【担 当】
牧野・降幡
【参加者】
14名
(指導員:南川、降幡、菊池、浅井一、畠、平田、桑原、永田、村瀬、岩本、吉房、山田絹、藤井、牧野)
【内 容】
梅雨入りして間もない天候が不安定な中、今回の研修旅行は、福井県南越前町にある夜叉ヶ池へのトレッキングツアーがメインの旅。天候を気にしながら、登山口に到着。駐車場脇にある巨大なカツラの木が出迎えてくれました。また、登山口鳥居の脇にある灯籠の中ではキセキレイが抱卵中。そっと覗かせていただきました。緑豊かな登山道を出発し、夜叉滝、ブナやカツラ、トチノキなどの巨木、ヤマボウシやコアジサイの花を目にしながら結構ハードな山道を登ること約3時間(かなり個人差あり)、標高1099mにある夜叉が池に到着です。
夜叉ヶ池でまず感激したのが、その景観の美しさ。そして多数のモリアオガエルと枝から下がった卵塊、彼らの声。ここでなければ味わえない感動です。池の中には、生まれ出るオタマジャクシを狙ってかアカハライモリもたくさんいた。夜叉ヶ池の固有種ヤシャゲンゴロウも見ることができました。途中、ほんの少し雨に降られましたが、本当に行ってよかったと思いました。
今回の宿は、南越前町にあるバンガロー。ナイトハイクでは、ゲンジボタル1頭、蛍光灯に集まる卵を持ったカゲロウ、クロスジヘビトンボ、カワゲラ等の虫たちを見ることができました。
2日目は、福井県自然観察指導員、北川氏のガイドで福井県自然保護センターの観察会に参加しました。テーマは、「シソバナタツナミソウの観察」でしたが、それ以外にもササユリ、キンラン、たいそう立派なナルコユリ等の花を見ることができました。また、ムササビの葉の食み後、シカ、イノシシ、クマの樹皮の剥ぎ方の違い、観察中のエピソードなど興味深いお話も伺うことができました。
その後、同じ六呂師高原にある池ケ原湿原に向かいました。整備された木道脇にはトキソウの花が見ごろを迎え、わずかですがレンゲツツジの花もありました。ここでもモリアオガエルと卵塊を発見。巨大なトビケラ、ムラサキトビケラにも遭遇しました。
今回の研修旅行も驚きや発見に満ちた楽しい旅行となりました。(記・牧野)
【観察した生き物】
◎植物
◎昆虫
◎鳥
◎その他
【観察会の様子】
【左】夜叉が池、登山口(右の石灯籠にキセキレイの巣) 【右】宿での楽しい食事
【左】福井県自然保護センターの観察会行事に参加 【右】池ケ原湿原での観察
【観察会続き】
<福井県南越前町 夜叉が池>
【左】夜叉が池、登山口のカツラの大木 【中】カツラの根元 【右】石灯籠の中のキセキレイ
【左】元気に登山 【中】ブナ林 【右】トチノキの大木
【左】滝 【中】夜叉が池 【右】夜叉が池
【左】モリアオガエルの卵塊 【中】池に到着、一息 【右】ヤシャゲンゴロウの説明版
【左】17 【中】コクワガタ(宿の近くで) 【右】クサギカメムシ(宿の近くで)
【左】ヒゲコメツキ(宿の近くで) 【中】オビカレハ 【右】アオジョウカイ
【左】ゲンジボタル(宿の近くで) 【中】カゲロウの仲間 【右】カワトンボ(宿の近くで)
【左】コガネマイマイ? 【中】ナガレヒキガエル 【右】チャート。夜叉が池付近の岩石
【左】ヤマボウシ 【中】イワタバコ 【右】シオデ(山菜の王様)
【左】リョウメンシダ 【中】ハウチワカエデ 【右】ミズキ
【左】オオモミジ 【中】ウリノキ 【右】ミヤマホウソ
【左】クルマバハグマ 【中】ミズタビラコ 【右】クロモジ
【左】ササユリ 【中】ヤマツツジ 【右】ヒロハテンナンショウ
【左】ヒロハテンナンショウ 【中】ツタウルシ 【右】イワウチワ
【左】アマドコロ 【中】ホンシャクナゲ 【右】エゾユズリハ
【左】ナナカマド 【中】ヤマソテツ 【右】昨年落ちたブナの果実
【左】ブナの発芽 【中】ツクバネソウ 【右】ミヤマシキミ
【左】タニウツギ 【中】ナナカマド 【右】オオバスノキ?
【左】ミヤマシグレ 【中】ウスギヨウラク 【右】ミツバオウレン
【左】オオカメノキ 【中】ミツバツチグリ 【右】コマユミ
【左】ニッコウキスゲ 【中】イヌガヤ 【右】ユキザサ
【左】リョウブ 【中】ツクバネ 【右】トチバニンジン
【左】コアジサイ 【中】イカリソウ(赤花?) 【右】ミヤマガマズミ
【左】ハナヒリノキ 【中】モミジガサ 【右】フタリシズカ
【左】ヤマキケマン 【中】チゴユリ 【右】クジャクシダ
【左】ギンリョウソウ 【中】ヒラタケ 【右】82
83
<福井県大野市 福井県自然保護センター>
【左】福井県自然保護センター玄関 【中】内部の展示 【右】北川さん愛用の獣撃退用ガスボンベ
【左】シソバタツナミソウの養成地 【中】森の管理の説明 【右】ギンラン養成地
【左】シカ、イノシシ、クマの樹皮の剥ぎ方の違い解説 【中】測量ポールを使い測定 【右】ムササビの食べ痕
【左】オトシブミ 【中】アカバキリガの幼虫? 【右】マアザミに来たウラギンヒョウモン
【左】カシワマイマイの幼虫 【中】キンモンガ 【右】シソバタツナミソウ
【左】シソバタツナミソウの葉裏を観察 【中】上左ラショウモンカズラ。上右シソバタツナミソウ。下ナミキソウ 【右】シュンラン
【左】マンサクのの葉枯れ 【中】フタリシズカ 【右】キンラン
【左】コメガヤ 【中】オオナルコユリ 【右】ウラジロ
【左】ニガナとシロバナニガナ 【中】ガマズミ 【右】ヤマツツジ
【左】ササユリ 【中】ヤマブキショウマ 【右】トリガタハンショウヅル
ツルアリドオシ
哺乳類による樹皮剥ぎ・3態
(福井県自然観察指導員の北川氏提供)
【左】ツキノワグマ 【中】A ニホンジカ B ニホンジカ 【右】ニホンイノシシ
・樹皮をはがして、形成層を食べる。 ・A:角で樹皮を切るように剥ぐ。 ・ささくれは犬歯によるもの。他と区別可。
・なわばりを示すマーキング?(WMO) ・B:ネムノキの樹皮剥ぎ=冬場の好物。 ・糞からスギの樹皮や木片が出る。
・初夏の食物の一つとして利用?(WMO) ・角(オス)が落ちておれば生息情報。 ・ささくれに毛(枝毛)が付くこともある。
<福井県勝山市 池ケ原湿原>
【左】休憩所近く 【中】モリアオガエル観察 【右】池ケ原湿原の航空写真
湿原内部の様子
【左】湿原内部の様子 【中】湿原内部の様子 【右】湿原の土壌の様子(訪れた時に掘ってあった)
【左】モリアオガエル♀ 【中】モリアオガエル♂ 【右】オオミズアオ
【左】コウゾリナに来たウスバアゲハ(ウスバシロチョウ) 【中】池とヒルムシロ 【右】トキソウ
【左】トキソウ 【中】トキソウの群生 【右】ズミ
【左】ニッコウシダ 【中】メタカラコウ 【右】ハリガネスゲ
【左】シロネ 【中】ヌマトラノオ 【右】ミヤマカワラハンノキ
【左】ハンノキ 【中】レンゲツツジ 【右】ミヤコイバラ
【左】コバノギボウシの中のコオニユリ 【中】モウセンゴケ 【右】ヤブデマリ
【左】ミズチドリ 【右】イヌエンジュの仲間
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