【行事名】 知多自然観察会30周年記念 臨時観察会
「協議会の日」交流観察会(愛知県自然観察指導員連絡協議会)


【日 時】 2012年11月23日 9:30〜11:00
【場 所】 知多市地域文化センター周辺と馬池、稲荷神社
【天 気】 曇り
【担 当】大野 神野 蔦谷 中井康 山田絹 中井三 小島 平松俊 平松裕 浅井一 水野利 岩崎
【参加者】一般 13名 (大人5名 小人8名)
   (指導員:降幡 門脇 山田公 吉川勉 田中和 吉房 鈴木樹 斉上 森田琢)
〔他支部指導員(尾張⇒吉田、大谷、山田)(名古屋⇒石原、布目、滝田、新山)(西三河⇒三田)〕

【内 容】
 朝からの雨も観察会開始の頃には幸運にも止んでいました。当方は期待を大きく持ちましたが、雨のせいか参加者は少なめでした。地域文化センターの広場に集合し、他支部の観察会員も手すきの当会会員も含めて2班に分かれて観察を始めました。2班は馬池の野鳥観察に向かい、1班は逆コースを選択して稲荷神社の朽木の虫観察に向かいました。1班は民家の生け垣の朱に色づいたカラスウリの実を観察し、神社では3人の会員の指導のもとで、ドライバーで朽木の中の虫を探しました。朽木はシイタケ栽培の廃材で、他から持ち込みました。子供でも簡単にわれた上にコクワガタの成虫が続続現れ子供達を夢中にさせました。異論はあると思いますがイベントとしては成功でした。境内の朽木も観察しましたが成果はよくなかったそうです。観察予定時間の半分になったところで、朽木の虫観察を終了して背戸ノ池に向かいました。下見の時に家の人に了承を得ていましたので生け垣のイスノキの虫こぶを皆で取って鳴らしてみました。背戸ノ池にはハシビロガモがいました。コガタスズメバチの巣や水路や田んぼを観察しながら帰路の馬池にむかいました。馬池では野鳥担当会員から説明を受けながら望遠鏡や双眼鏡で野鳥を観察しました。ダイサギ、ヒドリガモ、ホシハジロ、カルガモなどが観察できました。11時に現地で解散し、地域文化センターに戻りました。(記・大野)
朽ち木の虫観察
 予報は雨、しかし8:30頃雨は上がりました。8:40受付を済ませてから浅井さんと朽ち木観察の準備のため稲荷神社へ行きました。しばらくしてやってきた水野さんと3人で神社境内にブルーシートを敷いてドライバー、軍手、観察カップを並べ降幡さんが持ち込んだ使用済みのホダ木をシートの隅に置いて準備完了です。大野さん、田中さんらが率いる先発グループがやってきました。すぐ朽ち木の分解に取り掛かりました。コクワガタの成虫、幼虫が次々に見つかり、子供たちは大喜びです。キマワリ幼虫、ムカデ、カタツムリなど他にもいろいろな生き物がみつかりました。先発隊が去った後小島さん、榊原靖さんらが後続隊を連れて現れました。朽ち木の分解ではコクワガタだけでなく大きなカミキリムシの幼虫が何匹も出てきて盛り上がりました。分解した朽ち木の後片付けをして11:00過ぎに朽ち木観察を終了しました。(朽ち木は阿久比町板山で会員の関さんがシイタケ栽培をした物をいただきました)(記・平松俊)

【観察した生き物】
◎植物 
  ミズワラビ イチョウウキゴケ カラスウリの実 ヒイラギの花 カリンの実 アロエの花茎 イスノキの虫こぶ ジュズダマの実
◎昆虫
 持ち込んだ朽ち木:昆虫:コクワガタ成虫、幼虫、カミキリムシ類幼虫、コメツキムシ類幼虫、ヨツコブゴミムシダマシ成虫、ユミアシゴミムシダマシ幼虫、キマワリ幼虫、オオツヤホソゴミムシダマシ?成虫、スナゴミムシダマシ類成虫、ツマキヘリカメムシ成虫、ヒゲジロハサミムシ成虫、幼虫
昆虫以外:イシムカデ、マクラギヤスデ、ワラジムシ、クモ類、カタツムリ類
神社の朽ち木:昆虫:コクワガタ幼虫、ヨツコブゴミムシダマシ成虫、キマワリ幼虫、ヒゲジロハサミムシ成虫、幼虫
 昆虫以外:イシムカデ、ダンゴムシ、ワラジムシ、クモ類
  ◎鳥
 ハシビロガモ ダイサギ ホシハジロ ヒドリガモ カルガモ コガモ アオサギ コサギ カワウ ハクセキレイ
◎その他
  タニシ スクミリンゴガイ スズメバチの巣
【観察会の様子】
 
【左】早速、野外に出ました     【右】古いシイタケホダ木を分解しました

 
【左】朽ち木にすむ虫が出て期待みたいです    【右】ヒョンノキの虫こぶで笛を作りました


【観察会続き】

【左】子どもは鳴り物が大好きです           【中】水田の土手の生き物観察        【右】ミズワラビとイチョウウキゴケを見つけました


【左】向こう岸に冬鳥がいました          【中】カモのお母さん鳥は地味でした        【右】カモとカワウが飛び立ちました


【左】カラスウリ            【中】ギンモクセイ           【右】ヒメツルソバ(外来)


【左】コセンダングサ           【中】イヌタデ           【右】シュッコンバーベナ(外来)


【左】アオツヅラフジ           【中】セイタカアワダチソウ(外来)          【右】アメリカイヌホウズキ(外来)


【左】シロバナサクラタデ          【中】カリン(栽培)香りがいいです        【右】ツタ。(真っ赤だな、真っ赤だなの童謡歌の植物)


【左】ミズワラビ(食可)   【中】イチョウウキゴケ。知多では所々で見られるが、準絶滅危惧種になっている   【右】イスノキ(ヒョンノキ)の虫こぶ。笛になる


【左】ハラビロカマキリの卵塊         【中】ハラビロカマキリ          【右】コクワガタとその幼虫


【左】イシムカデ           【中】30          【右】31


【左】ユミアシゴミムシダマシの幼虫          【中】ヒゲジロハサミムシ           【右】コメツキの幼虫


【左】キマワリ            【中】オカダンゴムシ          【右】クモさん


【左】ヒメタニシとシジミ         【中】イセノナミマイマイの赤ちゃん         【右】スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)の卵の抜け殻


【左】カワウ           【中】カワウとコガモ          【右】ダイサギ


【左】ダイサギ         【中】カルガモ          【右】上、ヒドリガモ。下、ハシビロガモ


【左】一面、外来のアカウキクサがはびこっている。コガモ?       【中】ヒドリガモ       【右】カルガモ


コガモ


これまでの観察会へ   トップページへ