【行事名】 猿投山のフユシャク灯火観察とカワモズクの確認

【日 時】 2009年2月25日(水) 〜2月26日(木) 
【場 所】 猿投山県有林
【天 気】 曇り⇒腫れ
【参加者】  大人14名、子供21名
   (会員:榊原正、榊原靖、小島、平松俊、降幡、南川、村井)
【内 容】
 昨年、8月9日(土)〜8月10日(日)に猿投県有林で日本山岳会が里山整備を行っている「猿投山県有林地」に灯火観察に行きました。その時、確認したカワモズクを当会のホームペ−ジに掲載したところ、 求@河川生物研究所 洲澤 譲氏が検索されました。そして次のようなコメントいただきました。@「カワモズクは最近少なくなって貴重な生き物になっている」A「生育場所を知りたい」B「できればサンプルを送って欲しい」などでした。
 そこで、今回、灯火観察を兼ねてカワモズクのサンプル採集を行いました。25日、午後、出発し、まず、猿投山ふもと川の生き物観察を行いました。これは、水生昆虫の生息状態を観察するものでした。夕方、猿投県有林に入り、宿泊準備と灯火観察の設備を設置し、12時近くまで観察しました。翌日は、県有林内の朽木にすむ虫などを観察しました。カワモズクのサンプルは、求@河川生物研究所の洲澤譲氏に郵送しました。
 その後、同定の結果が次のとおり連絡が来ました。
  先日お送り頂いたカワモズク類の同定結果が出ましたので御報告します。同定は熊野茂先生(神戸市在住、日本淡水藻図鑑執筆)と洲澤多美枝が行いました。お 送り頂いた藻体はまだ未成熟だったため、最も有効なキーとなる果胞子が無いため、他の特徴から判断しました。
 種名はツマグロカワモズク(Batrachospermum sukjae)です。現在判っている分布は、愛知県以西の本州と九州と四国です。産地が限られており、環境省のレッドリストでは絶滅危惧T類にランクされています。
 
【観察した生き物】
◎昆虫
 灯火:シロフフユエダシャク、オカモトトゲエダシャク(?)等シャクガ類多種、マツキリガ(?)等ヤガ類数種、その他ガ類数種、ケブカカスミカメ(?)ヒラタコエグリトビケラ(?)、ヒメバチ類、ガガンボ類、ユスリカ類、ハエ類
 ナイトハイク:シャクガ類、ヤガ類多数、ムネアカオオアリ、シロアリ類
 散策(朽木観察含む):ハラアカモリヒラタゴミムシ、ヒメツヤゴモクムシ(?)、エグリゴミムシダマシ(多数)、キマワリ類(幼)、カスミカメムシ類、ムネアカオオアリ、その他不明幼虫多数
◎その他
 
【観察会の様子】
 
川の生き物観察  

 
【左】灯火観察  【右】4


【観察会続き】
「川の生き物」

【左】採集した生き物を確認
【中】採集したもの
【右】ヒゲナガトビケラと巣


【左】ナミヒラタカゲロウ
【中】チラカゲロウ
【右】モンカゲロウ


【左】ヒメフタオカゲロウ属の一種
【中】コシボソヤンマ
【右】オオマダラカゲロウ


【左】ガガンボの仲間
【中】ミナミヌマエビ
【右】16

「灯火観察」

【左】灯火観察
【中】テント設置、夕食準備
【右】夜宴、情報交換


【左】観察基地
【中】林道入り口にモトクロス場有
【右】シモフリトゲエダシャク


【左】オオチャバネフユエダシャク
【右】シロトゲエダシャク


【左】オカモトトゲエダシャク
【右】シロフフユエダシャク


【左】チャオビフユエダシャク
【右】ホソバキリガ


【左】チャオビフユエダシャク
【右】ホソバトガリエダシャク


【左】オオチャバネフユエダシャク
【中】シロフフユエダシャク
【右】オオチャバネフユエダシャク


【左】シロフフユエダシャク
【中】39
【右】40


【左】41
【中】42
【右】43


【左】ケブカカスミカメ(?成虫越冬)
【右】ガガンボ類

林内観察

【左】カワモズクの生育状態
【中】カワモズク
【右】ヒルの仲間


【左】コモリグモの仲間?
【中】51
【右】写っている生き物は何でしょう。(※ 最後に答えがあります)


【左】53
【中】ハラアカモリヒラタゴミムシ(?樹上性)
【右】ヒメツヤゴモクムシ(?)


【左】エグリゴミムシダマシ
【中】ニシカワトンボ
【右】58


【左】59
【中】キマワリ類の幼虫
【右】ムネアカオオアリ(朽木営巣性)


【左】虫こぶはシキミタマバエの幼虫
【中】ヨシノボリ
【右】カワムツ


【左】オオズミの果実(宮沢賢治の作品でヤマナシです)
【中】チャカイガラタケ
【右】ハカワラタケ


【左】カワラタケ
【中】69
【右】カイガラタケ
  (※ サワガニの赤ちゃん)

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