【行事名】 富山でヒスイを拾おう

【日 時】 2008年3月15日(土) 〜3月16日(日)(1泊2日)
【行 程】
 3/15(土):東海市大池公園→福井県徳光PA→新潟県親不知ピアパーク→富山県宮崎海岸→民宿松沢(泊)
 3/16(日):民宿松沢→新潟県親不知ピアパーク→富山県魚津市(埋没林博物館)→東海市大池公園
【天 気】 晴れ
【担 当】 牧野、永田
【参加者】  14名
   (会員:桑原、吉房、蔦谷、山田、岩本、榊原靖親子、浅井親子、竹内秀親子、牧野、平松裕、永田)
【内 容】
 1月の水族館見学の際に具体化したヒスイ探しツアーですが、どうせ行くなら欲張って見てまわろうと、ビーチコーミング(漂着物拾い)、埋没林の見学と分刻みの旅行となりました。
@福井県徳光PA脇の砂浜…ビーチコーミング(漂着物拾い)
 3月15(土)7:30に東海市大池公園に集合、3台の車に分乗して一路第1目的地の福井県徳光PAへ。浜に降りて波打ち際の漂着物を物色しました。ここでは小さなウニの殻や貝殻、外国製の浮子などを拾いました。
A新潟県親不知ピアパーク…翡翠ふるさと館の見学とヒスイ探し
 PAで昼食を摂った後に新潟県親不知ピアパークに向かい、閉館ぎりぎりの翡翠ふるさと館で現地産のヒスイを見学。そして目的のヒスイ探しに集中しました。桑原さんや私(永田)がヒスイ探しのポイントを説明しましたが、やはり初めてのみなさんには難しかったようで、ヒスイ探しは早々にあきらめて、ウミネコと戯れる人も数名いました。
B富山県宮崎海岸…ヒスイ探しと晩餐会
 ひとしきりヒスイを探した後、そろそろ宿へということになり、途中ストアーで買い出しもしながら、富山県宮崎海岸にある民宿松沢へ。民宿着後、夕食までの時間潰しに目前の宮崎海岸でヒスイを探しました。
 夕食の時間になり、食堂へ行くと一人一杯ずつのベニズワイガニ、そして刺身の舟盛り付きのご馳走が待っており、当地の名物タラ汁も肴に皆で盛りあがりました。しかし、観察会のメンバーのこと、単に食べるだけでは飽きたらず、舟盛りに飾ってあったお頭に興味津々。結局、標本用に持ち帰った人もいました。  夕食後は、買い出しした物を飲み食いしながら石の鑑別研修。桑原さんや私を講師に、この日拾ったヒスイとおぼしき石を並べての鑑定眼養成講座が行われました。「形がいびつで角張っている。」「表面がすべすべしている。」「非常に細かい、きらきらした結晶が見える。」等々のヒスイならではの特徴を皆で確認しましたが、私が拾ってきた灰色のヒスイに対しては「これは認められん!」「こんなの分からん!」と非難が集中。でも、桑原さんは「これはヒスイ。」と判定。これを聴いてさらに周囲の声はヒートアップといった感じで楽しいひとときとなりました。
 翌早朝はこの研修を踏まえてのヒスイ探しの続き。朝食まで宮崎海岸で探しました。その朝食後、宿のご主人のコレクションを見せてもらうことになり、新築間もない感じの母屋に上がらせてもらいました。玄関の足元にはヒスイが敷き詰められ、下駄箱の上には上質な緑やピンクのヒスイが並ぶだけでも凄いのに、家のあちこちに高級木材の黒柿がふんだんに使われ、畳の上には熊の毛皮、飾り棚には古そうな陶器が並べられ、お宝の山といった様子に一同ただただ驚くばかりでした。ここで何名かがヒスイの根付けを分けてもらい、宿を後にしました。
C新潟県親不知ピアパーク…ヒスイ探し
 昨日の様子から親不知の海岸の方が状況的に良かったということで、もう一度親不知ピアパークでヒスイ探しにチャレンジ。ここで岩本さんの執念が実り、立派なヒスイの原石を拾うことができました。この収穫に納得し、最後の目的地である魚津に向かいました。
D魚津埋没林博物館…埋没林の見学等
 ここでは、富山湾の蜃気楼に関するビデオや、かつての森林が約2千年前の縄文海進によって没してできた埋没林を見学しました。見学の後、近くの海の駅「蜃気楼」で食事を摂り、帰路につきました。なお、私はここでシロエビやベニズワイガニの入った丼を食べましたが、とっても美味しかったです。ちなみに、富山湾で獲れる深海魚のゲンゲが入った、お汁も変わっていました。
 このような行程を経て、大池公園に戻ってきたのが午後7時過ぎ。楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいましたが、長い距離を運転していただいた榊原靖さん、浅井さん、竹内秀さんには、ひたすら感謝です。
帰りの車中で、次の機会にリベンジを誓う牧野さんの言葉を聞きながら、このような楽しい機会を増やしていきたいと思っていました。(記・永田)
【観察会の様子】
 
【左】徳光PA脇の砂浜  【右】波打ち際に小さなウニの殻がありました。

 
【左】親不知ピアパークの海岸  【右】今回採集された最上級のヒスイ(岩本さんが掘り当てたもの)


【観察会続き】

【左】徳光PA脇の砂浜を歩いています。
【中】ハングル文字の書かれた容器
【右】白樺浮子(ロシア産で白樺の樹皮が巻かれています。)


【左】アミモンガラ(目印の白い斑点がないのは、個体差なのか死後の変化なのか?…by靖さん)
【中】メノウ(石英の小さな結晶が見えます。)
【右】カメにまたがるお嬢様(親不知ピアパークにて)


【左】フナムシをつかまえました。
【中】拾った色とりどりの石
【右】美しい色の石


【左】翡翠ふるさと館に展示されていた大きなヒスイの原石
【中】餌付けに集まってきたウミネコ
【右】右の大きい二羽が幼鳥


【左】夕食で付いたベニズワイガニ
【中】豪華な日本海の海の幸
【右】クロソイ(民宿のおばちゃん曰くソイ、クロカラ…秋田の方言 by靖さん)


【左】メダイ(民宿のおばちゃん曰くオイボとも by靖さん)
【中】小さいけど質の良いヒスイ(永田拾う)
【右】議論の的になった灰色のヒスイ


【左】早朝のヒスイ探し(宮崎海岸にて)
【中】宮崎海岸の波打ち際に集う。
【右】埋没林の根株


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