【行事名】 フユシャクの観察に行きました
【日 時】 2007年12月29日(土) 14:30〜21:40
【場 所】 東海市大池公園⇒豊田市松平志賀町JAグリーセンター⇒六所山々麓
【天 気】 曇り⇒晴れ
【担 当】 水野利、平松俊
【参加者】 6名
(会員:水野利、平松俊、降幡、榊原正、浅井、慎吾君)
【内 容】
11月に知多支部のモロモロの反省など兼ねて、会員が経営している一杯飲み屋さんに有志が集まる機会がありました。やはり、この時モロモロの話が出て、12月末位にフユシャクの観察に行くことを決めたみたいです。よって、今回の行事は虫キチが決めた特別行事で年間計画には入っていない行事です。今までこのような行事は支部内の会員でEメール登録者(64名)に流していました。今回は、たまたま観察場所が豊田市だったので県協議会ML登録者にも流しました。
年末であわただしいのか、既に皆さん各地に散ってしまったのか東海環状道は行きも帰りもがらがらで、観察場所の豊田市総合野外センター近くの雑木林まで順調に行程を進めることが出来ました。行く時は、少し厚い雲がかかっていましたが現地に着くころ雲も晴れ、星が出てきました。夜がふけてくると空気が澄んでいたのか満天の星空になっていました。(何処かでは電飾で天の川を作ったらしいがここでは自然?天然?の無数の星が)
フユシャクについてネットで調べた結果。フユシャクの仲間は、気温の低い冬から早春にかけてしか成虫が姿を見せない。日本には36種類生息している。野鳥の少ない寒い冬に発生し、保護色や擬態などの防衛術を進化させてきた。林の中を飛んでいるのはすべてが雄で、雌は羽が退化して小さくなり飛ぶことができず、木の幹の上を歩いて移動する。雌は、におい(性フェロモン)をおなかの先端から出して雄を呼び寄せる。成虫(12月から1月)、卵(1月〜4月)、幼虫(4月〜5月)、繭・蛹(5月〜12月)。フユシャクの仲間の発生は12月から3月であるが厳寒期の1月下、2月上には見られない。観察の様子は次の写真のとおりです。(記・降幡)
【観察会の様子】
【左】フユシャクの誘引にはあまり効果がないというが他の虫も集まるでしょうか。 【右】ヤマサクラの樹皮でチャバネフユエダシャク確認。
【左】フユシャクの羽化したての♀。 【右】フユシャクの仲間。
【観察会続き】
【左】松平のJAコープに集合。ワイン用意、ただしガの誘引用。
【中】現地で場所選定。
【右】灯火セット準備。
【左】灯火セット組み立て。
【中】林内を観察。
【右】チャバネフユシャク確認
【左】カメムシの幼虫。
【中】灯火に集まって虫を確認。
【右】フユシャクの羽化したての♀。樹皮の色に似ていて判別が難しい。
【左】チャマダラキリガ(成虫越冬するキリガ)。
【中】ナカオビキリガ(晩秋のキリガ)。
【右】フクラスズメがワインを飲みに。
【左】フクラスズメ。イラクサの仲間を食べる。
【中】羽がぼろぼろ燐分が落ちて同定不能なガ。
【右】テンスジキリガ
【左】ホシオビキリガ
【中】灯火に来たフユシャク。
【右】イシノミの仲間?
【左】ハサミムシの仲間。
【中】ゴミムシの仲間。
【右】カメムシの仲間。
【左】ササキリモドキ。
【中】コノシタウマの仲間。
【右】カマドウマの仲間。
【左】ヤチグモの仲間?
【中】コアシダカグモ。フユシャクの天敵。
【右】アオキの果実。
【左】チャカイガラタケ。
【右】チャウロコタケ。