【行事名】 お猿さんと南方系植物観察
【日 時】 2007年3月28日(水) 9:30〜17:40
【場 所】 アコウの巨木→幸島→亜熱帯作物支場→猪の八重渓谷→御池少年自然の家
【天 気】 快晴
【内 容】
朝、5時半から暗い中を出発して夜空を眺めながらの散歩。だんだんと明るくなってくると昨日の天気とはうってかわって快晴のよい天気。海の中からあがる朝日と、朝日の前をちょうど横切る船を青島の神社の前からながめる。島をぐるりと回ってビロウの葉を拾おうか迷うがやっぱりやめる。海岸線を朝食の時間に遅れそうになって早足で帰ろうとすると、後ろからタッタッと近づいてくるのは誰?朝からtrainingですか?勇気!
富土のアコウ
人知れずに立つ大木。周りでサルの鳴き声か? イズセンリョウ(ヤブコウジ科)実にシカが食べない毒(メサキノン)がある。白い実は花から1年かかってできる。ハクサンボク(スイカズラ科)南方系。タツナミソウ(シソ科)招き猫のよう。キンポウゲ(キンポウゲ科)ウマノアシガタか?
幸島
京大の研究所の研究員の案内をずっとしてきたという90歳過ぎの三戸サツヱさんに案内していただく。浜から数分船に乗ると幸島に着く。島ではサルに目を合わさないように、えさをやらないようにと注意を受け、上陸。仲むつまじくのみ取りするものや、小さい小さい小猿も目にする。サルに負けじと島の斜面を登っているのは南川さんとりん?登り切って“お山の大将“になったのは、勇気!サルも顔負け???
浜に、戦争を戒める100匹目のサルの碑があった。
スエヒロタケ、粗毛密生。ハマビワ。ハカマカズラ(マメ科)袴のよう琉球系南日本特産。
南郷道の駅
昼食をとる。マンゴーカレーは甘酸っぱくて思ったよりさっぱりした感じスターフルーツも入っていてなんか得した気分。ラッキー!!
幸島のお婆ちゃん(三戸サツヱさん)
亜熱帯作物支場
日向夏のなっているところなどを見る。日向夏はリンゴのように皮をむいて切って食べる柑橘類だが、土地の人はこれにしょう油をかけておかずにもするそうだ。
猪八重
谷の奥まったところから斜面を登っていく。サツマイナモリソウの花が迎えてくれた。冬に咲くアカネ科の花だ。イワタバコ(イワタバコ科)湿った岩にたくさん張り付いていた。大きいのはたばこに似た葉、若葉は山菜。カンアオイ(ウマノスズクサ科)愛知のものとはちがうらしい。花は土に埋まって咲いていた。カンザブロウノキ(ハイノキ科)日陰に強く成長遅い。ヤマミョウガ、ヤブミョウガと似る。コバンモチ(ホルトノキ科)はが丸っこく輪生。キミズ(イラクサ科)葉枝ほとんどなし、枝にくっついて実が付く感じ。ツルコウジ(ヤブコウジ科)茎に毛。チシャノキ(ムラサキ科)カキノキダマシとも。若葉の味がチシャに似る。ヤマアイ(トウダイグサ科)染料にはならない。
シダ
イワガネソウ(ホウライシダ科)、スジヒトツバ(スジヒトツバ科)、クリハラン(ウラボシ科)栗の葉のよう。ヘラシダ(メシダ科)ノキシノブの大きいの。サジラン(ウラボシ科)ノキシノブの先のとがったの。コモチシダ(シシガシラ科)、ヒノキシダ(チャセンシダ科)ヒノキの葉のよう。リュウビンタイ(リュウビンタイ科)先のとがった。
御池青年自然の家で2泊する。霧島連山が目の前に広がりちょっと贅沢な気分。毛布などの使い方の説明もそこそこに夕食。そして、職員の方の霧島の植物についてのお話。この方は蘭に造詣が深い方のようでした。自然の家の一室でおとなしく夜の宴会をしました。
【ゆりちゃんの鳥さんメモ】
午前中は幸島のお婆ちゃん(水戸サツエさん)の元気な姿と猿のウンコと海の碧が一番記憶に残っています。
猪八重渓谷では、ドーンと懐の広い照葉樹林帯の大きい木々とシダ類を真剣に見ていました。湿度が高い気候なのでラン科の出現にも気をつかいました。カジカカエルの可愛い声も印象的でした。その中で記憶に残っているのは以下の5種類です。
ヤマガラ カワガラス ウグイス カヤクグリ(先行隊が見たそうです) コマドリ(一人で先行隊に追いつこうと走ったときに遭遇しました)
【観察会の様子】
【左】富土の巨大アコウ。 【右】幸島のお婆ちゃん(三戸サツヱさん)と記念写真。
【左】宮崎県立亜熱帯作物支場の温室内。 【右】猪八重の入口で。
【左】巨大アコウの生え際。
【中】各所に見られるムサシアブ。
【右】ハクサンボクの花。
【左】三戸サツヱさんの自宅。
【中】渡し船で幸島へ。
【右】リラックスしているお猿さん。
【左】お猿さんが歓迎。
【中】えさやりとお猿さんの出欠を取っている。
【右】三戸サツヱさん(94歳)にサルの生態についてお話を聞きました。
【左】原水爆禁止を願う記念碑。
【中】三戸サツヱさんとお別れ、再会を誓う。
【右】南郷道の駅からの眺め。
【左】アマクサシダ
【中】ホソバカナワラビ
【右】ナンカイイタチシダ
【左】コモチシダ
【中】オオバノハチジョウシダ
【右】ノコギリシダ
【左】シロヤマゼンマイ
【中】カタヒバ
【右】スジヒトツバ
【左】オオカナワラビ
【中】ヘラシダ
【右】リュウビンタイ
【左】ハマエンドウ
【中】サツマイナモリソウ
【右】カンアオイの仲間。
【左】アサギマダラの食草。キジョラン。
【中】ヤマビワ
【右】34
【左】バリバリノキ
【中】アリドオシ
【右】ツルコウジ
【左】バクチノキ
【中】ハドノキ
【右】サンショウソウ
【左】大きなイチイガシ。
【中】変形菌のススホコリ?
【右】ハリセンボンの死体。
【左】ヤマカガシ
【中】宿の掲示。
【右】宿泊説明。
【左】質素な食事。
【右】霧島山系の植生についての講義。