【行事名】 湿地の食虫植物たち 主催:工房まなとこ・常滑市教育委員会 

【日 時】 2016年5月22日(日) 9:00〜11:30
【場 所】 集合:常滑市南陵市民センターP 実施:大谷地区愛知用水沿道
【天 気】 晴れ
【担 当】 中井三、森田琢
【参加者】 一般14名 (大人6名、子供8名)、主催者・関係者4名:工房まなとこ、常滑市教育委員会、常滑市文化財保護審議会、CCNC
      (指導員6名:中井三、森田琢、永田孝、降幡、大矢晃、古川)
【内 容】 下見(5/19)実施済み。本番当日は集合場所で出欠確認の後、実施場所の愛知用水沿道へ車移動。
現地では観察時の危険を予知した諸注意と外来種(オオキンケイギク)除草のお願いをしてから観察会を開始しました。
主目的である湿地のモウセンゴケ科食虫植物(イシモチソウ、モウセンゴケ、コモウセンゴケ、トウカイコモウセンゴケ)について持参した印刷写真で特徴を説明した後、その形態や生態を観てもらいました。葉身や葉縁から生えている腺毛の粘液滴に包み込まれている昆虫などの小動物を探してもらいましたが至難でした。虫メガネで辛うじて蟻の頭ほどの黒い塊を観るのが限界でした。水辺ではイグサ科イ、ガマ科ガマ、イネ科ヨシが多く目立ちました。沿道にはリンドウ科コケリンドウ、ラン科カキランが数少なくひっそりと咲いていました。同じラン科でもシランは目立って勢いよく咲いていました。参加した多くの子どもたちは動き回る小動物が大好きで、アメリカザリガニ、ヌマガエル捕りに夢中になっていました。もちろん大人顔負けの虫博士(子ども)もいました。当日は夏日になったせいか2時間程の観察会でしたが結構汗をかきました。
(記・森田琢)
【観察した生き物】
◎植物 (湿地・水生)
モウセンゴケ科モウセンゴケ属 イシモチソウ、モウセンゴケ、コモウセンゴケ、トウカイコモウセンゴケ(判別難)
イグサ科イ、ガマ科ガマ、イネ科ヨシ、リンドウ科コケリンドウ、ラン科カキラン、ラン科ネジバナ、キンポウゲ科キツネノボタン
◎植物 (日向の草地)
イネ科チガヤ、マメ科ミヤコグサ、シロツメクサ、アヤメ科ニワゼキショウ、キク科ノアザミ、ヨモギ、オトコヨモギ、ラン科シラン、サクラソウ科オカトラノオ、バラ科ミヤコイバラ、ワレモコウ
◎植物 (乾燥した山野)
ウラジロ科コシダ、コバノイシカグマ科ワラビ
◎動物
アメリカザリガニ
ヌマガエル、アマガエル
シオカラトンボ、ヒメガムシ(?)
コウガイビル
◎その他 鳥類
ツバメ、ウグイス、オオヨシキリ、セッカ

【観察会の様子】



【左】出欠確認     【右】現地でお願いと諸注意


【左】用水沿道湿地      【右】水溝


【観察会続き】

観察会周辺の景観

【左】愛知用水水道   【中】田植え直後の田んぼ   【右】沿道

観察した生きものなど

【左】イシモチソウ   【中】コモウセンゴケ(花)   【右】コモウセンゴケ(葉)


【左】トウカイコモセンゴケ   【中】ザリガニ捕り   【右】カエル捕り


【左】イ   【中】ガマ   【右】ヨシ


  【右】シラン


【左】コシダ   【中】ノアザミ   【右】オカトラノオ


【左】沿道堤のミヤコグサ   【中】沿道堤のワラビ   【右】沿道堤のチガヤ群生


【左】沿道堤のニワゼキショウ 6弁花   【中】ニワゼキショウ 4弁花(変異)   【右】沿道堤のシロツメクサ


【左】コウガイビル   


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