【行事名】
「海辺の生き物を観察しよう」●地域文化センター
【日 時】
2014年6月28日(日) 9:30〜11:30
【場 所】
知多市新舞子海岸
【天 気】
曇り
【担 当】
森田博、平田
【参加者】
(一般)こども15名、おとな10名 (地域文化センター)3名
(指導員:浅井一、門脇、中井康、古川、牧野、南川、森田博、平田)
【内 容】
■昨年とは打って変わって海岸に賑わいがない。駐車場にも余裕がある。どうやらアサリが少ないらしい。
・ この日の干潮は12時40分。今朝方の雨の所為か何となく濁りがある。
■砂浜に集まった子ども達に囲まれて、先ずは森田さんがパネルを掲げて危険な生きものの説明をした。 ・イシガニ=はさみ脚の力が特に強い。掴む場合は後ろから、はさみ脚の可動範囲外を掴むこと。 ・アカクラゲ=触手に触ってはいけない。刺されると3〜4時間は痛い。症状として発汗、下痢、血圧降下などがある。カサは安全です。
・ハオコゼ=刺されるとアカクラゲと同じくらい痛い。
・アイゴ=刺されると痛みが強い。余りいませんが。
・アカエイ=尾に毒針がある。刺されると痛みは全身症状で48時間続く。入院も必要。
・ゴンズイ=アカエイ同様、強烈な痛み。入院も必要
■皆が捕まえた生きものについて森田さんのコメント。
・カニの雄雌は腹部の幅で見分ける。広いのはメス。狭いのはオス。
・タカノケフサイソガニのオスは、はさみ脚の咬み合わせ部に毛の束がある。
・カニダマシは4対目の脚が小さいので、脚が2本少なく見える。
・ニホンスナモグリは釣りの餌によく使われる。この場合、俗称はボケ。英語でゴーストシュリンプ(幽霊エビ)といわれる。
・シオフキはバカガイの仲間。調理の工夫で美味しく頂ける。
・ムラサキイガイはイタリアやフランスでよく食べられる、マリネにすると臭みが気にならない。日本ではあまり食べることはない。クロダイの餌によく使われる。
・アオサに穴が開いているが、その理由は不明です。アオサの乾燥粉末が焼きそばやたこ焼きに使われるが、三重県で多く養殖される青のり(種名はヒトエグサ)に比べ香りは劣る。
・ミズクラゲは目が四つあるように見え、ヨツメクラゲとも呼ばれるが、それは眼ではなく胃である。
・イボニシから分泌液が貝紫としてかつて染料に使われた。
■この日、大量のイワシが波消しブロックに打ち上げられていた。何者かに追われたのであろうか?(記・平田)
【観察した生き物】
◎魚
マハゼ、カタクチイワシ、ヒメハゼ、ゴンズイ、アカエイ
◎エビ・カニ類
ニホンスナモグリ、イシガニ、ガザミ、タカノケフサイソガニ、イソカニダマシ、イソスジエビ、ワレカラ、スナホリムシ、イワフジツボ
◎貝類
イボニシ、アカニシ、アカニシの卵のう、アサリ、ムラサキガイ、シオフキガイ、イソシジミガイ、 トリガイ、ハマグリのなかま
◎海藻類
アナアオサ
◎ゴカイ類
スゴカイ、イソメ、ムギワラムシ、ツバサゴカイ、クロムシ
◎その他
ミズクラゲ、タテジマソギンチャク、ヨロイソギンチャク
【観察会の様子】
【左】観察会の注意事項と危険な海の生き物の説明 【右】ニホンスナモグリ
【左】観察地全景 【右】観察会風景
【観察会続き】
【左】観察会風景 【中】【右】分かち合いの様子
【左】最後に観察後生き物を海に放してます 【中】アカエイ 【右】ゴンズイ
【左】【中】何者かに追われてイワシの仲間がたくさん打ち上げられてました 【右】 マハゼ
ツバサゴカイ
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