【行事名】 海辺のカニ、ヤドカリ 主催 知多自然観察会(常滑) 共催:あいちの観察会 

【日 時】 2026年6月28日(日) 09:30〜11:30
【場 所】 集合:蒲池漁港P
【天 気】 雨時々曇り
【担 当】 纐纈、降幡
【参加者】 一般15名 (大人6名、子供9名)
             (指導員7名:浅井一、榊原靖、纐纈親子、平松裕、降幡、松井親子、水野香親子)
(県協議会3名:浅井総、滝田、森下京)
【内 容】
 下見(6/20)実施。
 台風の影響もあり天候も怪しげだったせいか、前日に電話で5件ほど開催するかの確認を受けた。予報ではそれほど雨が降らない様子だったので、開催すると返答。
 観察会当日は肌寒く雨も降っていたせいか、参加者は少なめだった。蒲池漁港で集合し、挨拶や注意事項を説明した後、蒲池海岸へ移動。
 一昨日前のダブル台風(7号と8号)の影響で、海は薄茶色に濁り、風はさほど気にならないが、気持ち波はいつもより荒く感じた。砂浜にはたくさんの海藻類が打ち上げられていた。雨が降ったり止んだりしていた。
 海岸に着いて一度集合し、危険ないきもの(アカエイ、ゴンズイ、オコゼ、アカクラゲ等)をラミネート資料を見せて確認し、ケガにつながるもの(カキの殻やフジツボ等)について説明した後、参加者は思い思いの場所に向かい観察や採集を行った。
 足元の石をひっくり返してカニがいないか探したり、ヤドカリを見つけて親子で大喜びする姿が見られた。網を振り回し魚をひたすら追いかける子、砂浜のきれいな貝殻を拾う子や、打ち上げられた海藻で遊ぶ子と一緒に海藻を活かしてアート作品を作る大人もいた。それぞれ興味のあることに没頭し、自然との触れ合いを楽しんでいた。
 集合の合図で採集した生き物を種類ごとにパレットにあけて分かち合いを行った。説明を聞きながら生き物をじっくり観察した。カニの脚について、ワタリガニ(ガザミなど)は、一番後ろの脚の先がボートの「オール」のように平たく丸い形をしているのが特徴で泳ぎやすくなっているという話では、「なるほど」と頷く参加者もいた。ユビナガホンヤドカリはいつも通り大量に採集されたが、コブヨコバサミは一匹もいなかった。アメフラシやアメフラシの卵も見られず。年々サルボウガイの貝殻も少なくなっているように思った。コアマモは見られたが、アマモも見られなかった。海藻と一緒に砂浜に打ち上げられた魚や貝の死骸などもあった。参加者の声としては、「タツノオトシゴを見つけたかった」、「雨だったけど、たくさんカニを捕まえて楽しかった」など聞くことができた。
 1週間前(台風前)の下見では膝くらいのところまで海に入ると、砂地を泳ぐたくさんのカレイの稚魚、海藻類が浮かんだ部分に魚の稚魚(ヨウジウオやタツノオトシゴ)などが見られた。しかし当日は浮かんでいる海藻がほとんどなく、底に沈んでいたせいか、稚魚の数も少なく感じた。
下見の時に印象的だったのは、ユビナガホンヤドカリの宿無しが海藻に隠れていたこと。貝殻の奪い合いに負けてしまったのか、かわいそうだということで下見メンバーでそれに見合った大きさの貝殻を探したところ、空の貝殻が全くなかった。かなりボロボロの殻にも主が入っていた。私たち人間が数人がかりで探してもないのに、無防備な状態の宿無しのヤドカリが歩き回って探すのは大変だろうと思った。結局貝殻探しは断念し、大きなアカニシの殻を石で割って改造を施した。それでもかなり大きめだが、宿無しの前に置くと吸い込まれるように入っていった。宿無しヤドカリがその後どうなったか、そして貝殻が足りない状況であること、貝殻の数しか生き残れない厳しさを感じた。 (記・纐纈)

【観察した生き物】
◎十脚目
タイワンガザミ、イシガニ、ヒライソガニ、イソガニ、ユビナガホンヤドカリ、マメコブシガニ、ワレカラ
◎貝類
ツメタガイ卵(砂茶碗)、イボニシ、イシダタミ、ムラサキガイ(殻)、カガミガイ、ナミマガシワ、シマメノウフネガイ(殻)、アカニシ(殻)、ナギナタホオズキ(アカニシの卵)、ツメタガイ(殻)、マガキ、イワガキの殻、イボニシ、サルボウガイ(殻)、アサリ(殻)
◎魚類
ミミズハゼ、スズキ稚魚、ボラ稚魚、カサゴ稚魚、メバル稚魚、タケノコメバル稚魚、アカエイ稚魚(死骸)、カレイ稚魚、メジナ稚魚、ギンポの仲間稚魚、アゴハゼ稚魚
◎藻類・草類
アナアオサ、ミル、オゴノリ、ワカメ、シキンノリ、コアマモ
◎その他生きもの
フナムシ、スゴカイ(棲管)、タテジマイソギンチャク、ヨロイイソギンチャク、カメノテ、クロフジツボ、クロムシ、クロムシの卵塊、マダコ(漁師さんかのもらいもの)

【観察会の様子】
【左】危険生物の説明 【右】採集の様子
【左】採集の様子 【右】アート作品
【左】アート作品の作者 【右】ヒライソガニがたくさん
【左】指導員による生きもの説明 【右】アカエイの幼魚(死骸)
【左】ヒラメの稚魚 【右】カサゴなどの稚魚
【左】ミルに着いていたワレカラ 【右】貝類
【左】外来種のフジツボ 【右】海藻類と、スナジャワン(ツメタガイの卵)
【左】マメコブシガニ 【右】タツノオトシゴ(6/20 下見の時)
【左】ヨウジウオ(6/20 下見の時) 【右】ユビナガホンヤドカリの宿無し(6/20 下見の時)

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