【行事名】 「春の里山で生きものをさがそう」

【日 時】 令和7年4月5日(土)9:30〜12:00
【場 所】 東浦自然環境学習の森
【天 気】 晴れのち曇り
【担 当】 岩本、竹内秀
【参加者】 一般18名
             (指導員:浅井一、岩本、門脇重、纐纈、竹内秀、田中央、玉井、藤井辰、降幡、古川、南川、牧野)
【内 容】
 3月下旬の低温のため予想に反して桜はやっと満開をむかえるころとなった。
 今年は気温の高い日と低い日が交互に来て、桜は早いのか遅いのかと気をもんだが、例年通り3月25日ごろとなった。今日は空は青く日の当たるところは暖かく感じた。タンポポもアケビの花も満開とはいえず、2週間ほど遅れている感じ。コナラの新芽も例年よりは小さい。ウグイスが近いところで気持ちよさそうにさえずっている。
 里山の恵みを探しにやぶへ。ワラビは少ないが初めて採る子も多くひとまず満足。その分イタドリを持ち帰ってジャムにしようと思うものの冬に雨が少なかったせいかジャムにしたくなるほどの太さのイタドリは数えるほどしかなかった。竹の子はというと、竹やぶの中の竹の根元は階段近く以外は乾ききっていた。そのせいか、竹の子はほとんど出ていなかった。
その代わりにカブトムシの幼虫やクワガタを見つけている親子もいた。何年かぶりにヤママユの繭があり、存在を感じることができた。メジロの巣も見つけることができた。コナラの枝にトゲトケで空洞のある虫えいがあり、中を割ってみるとアリとアリの卵らしいものが潜んでいてどこから入ったのかが不思議に感じられた。
コオニタビラコ、オニタビラコも小さいながら葉をいっぱいに広げていたり、オオイヌノフグリやホトケノザ、ヒメオドリコソウ、ナズナ、レンゲ、ハルジオンといった春の野のオールスターたちが見られた。
竹灯籠の会や保全グループの代表の方に話を聞くこともできた。人のよく集まるところに、今年もメリケントキンソウが生えていた。種がトゲトゲで、裸足で歩いたり犬が歩いたりするとけがをするという困りものにも参加者は関心を寄せていた。 (記 竹内秀)

【観察した生き物】
◎植物(花):シロツメグサ、カラスノエンドウ、オオイヌノフグリ、タネツケバナ、ナズナ、ハナイバナ、キュウリグサ、スミレ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、スズメノカタビラ、スギナ(ツクシ)、セイヨウタンポポ、トウカイタンポポ、スイバ、ヨモギ、ワラビ、セリ、アケビ、ヤダケ、ヤマザクラ、ヤブタビラコ、コオニタビラコ、ムラサキケマン、アオキ、ノビル、イタドリ、ヤエムグラ、ハルジオン、
◎昆虫:アゲハ、ベニシジミ、ヤマトシジミ、キタテハ、キタキチョウ、モンキチョウ、モンシロチョウ、ナナホシテントウ、ヤママユの繭、ツチイナゴ、カブトムシの幼虫、コクワガタ、ミノムシ、
◎爬虫・両生類:アマガエル、カナヘビ、
◎鳥類:ウグイス、メジロ、メジロの巣、ホオジロ(声)、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、カルガモ、 ◎その他:タニシ、カダヤシ、

【観察会の様子】
【左】カナヘビはいるかな? 【右】ワラビの小道
【左】初ワラビ採り 【右】ヤエムグラのブローチ
【左】やっとタケノコみーつけた! 【右】分かち合い
【左】メジロの巣 【中】ヤママユの繭 【右】なぞの虫えいとアリ

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