【行事名】 「知多支部 一泊研修 浜松周辺の自然を訪ねて」 ● 知多自然観察会主催

【日 時】 2024年5月25日(土)〜26日(日)
【天 気】 1日目 晴れ  2日目 晴れ
【担 当】 竹内秀
【参加者】 指導員:8名
             (浅井一、桑原、竹内秀、永田孝、藤井辰、降幡、吉房、牧野)
【内 容】
〔5月25日(1日目)〕
●珪化木の不思議館
 柳川さんが長きにわたって収集してきた珪化木を始め石の博物館かと思いきや、石だけでなく民具、写真、遺跡からの出土物、戦争に関わるヘルメットや軍服、銃、サーベルなどなど、実にたくさんのものが並べられっている「不思議館」だった。入館料なしだけでなく、なかなか拾えないような珪化木や土岐石など、外に置いてあるものから欲しいもの持って行っていいと言われ、またまたびっくり。入館には電話予約をしていった方がよいとのこと。

●川辺ダム
 珪化木の拾える、ダムの隣の飛騨川の川辺に行くということでダムから急な坂道を降りていく。途中、イヌトクサに出会う。丸くなっている火山噴火の後もみられた。 珪化木だけでなく沸石もひろえた。

●日本最古の石博物館(道の駅 ロックガーデン七宗駐車場内にある 銀色の建物)
 日本最古の礫が入っている?石があった。コランダムと、ルビーとサファイヤが同じ原子記号ということを実物で確かめて実感した。

●飛水峡ロックガーデン 絶景の飛騨川付き
 国道から飛騨川の絶景を見ながら川とJRを渡るとロックガーデンに。はしごを下りるとポットホールのあとやチャート、チャートの片麻岩や褶曲の織りなす絶景。地球の歴史を感じて川面を眺めながらしばらく無の境地。しばらくして、ポットホールに水のたまったところにオタマジャクシなど生き物を見つけた。

【観察した生き物】
◎植物:ミヤコイバラ、サツキ、ウメモドキ、アオダモ、ズミ、カワラハンノキ、ナンテンハギ(サワマタギ、アズキナ)コナスビ、ゴウソ
◎昆虫:アカハライモリ、トノサマガエル、ハッチョウトンボ♀、ビロードハマキガ


◎宿は、美濃白川ふるさと体験村(囲炉裏付きのコテージ)
夕食は、朴葉寿司と鶏ちゃん 朝食は赤カブの漬物と地元の豆腐入りのみそ汁 ご飯
 永田さんの知り合いで白川に住む天野さんも地酒を持って駆けつけてくれた。

〔5月26日(2日目)〕
●宿周り 佐見川と、その周辺

【観察した生き物】
◎水生昆虫:ヒラタドロムシ、ゴカクトビケラの巣、チラカゲロウ、ガガンボ幼虫、アカネトンボのヤゴ、ヒゲナガカワトビケラ、ヘビトンボ幼虫(ザザムシ)、タイワンウチワヤンマ幼虫
◎昆虫:ハグロトンボ、ニホンカワトンボ、
◎植物:ボタンズヅル、ネジネジシダ、ミゾソバ、マツクサスゲ、


●岩屋岩蔭遺跡 金山巨石群
 縄文時代の遺跡を含む巨石群。太陽カレンダーの機能があることが近年わかってきた。石に刻まれた痕跡が、夏至の太陽を表していること。太陽スポット光の観測により4年サイクルを読み取るしくみもあるとのこと。これら巨石は古地磁気を調べると大昔からここにあったものではなく誰かによって運ばれたものだろうともいわれている。なんともミステリーに包まれた大きな石たちだった。石たちの間からイワギボウシ、ミヤマシキミがみられた。周りの桜の木にはウスバツバメガの幼虫がたくさんいて、藤井さんがせっせと集めて「家で飼って羽化させる」と袋に入れていた。

●大山白山神社
 白川町の中心から車で山道を20分。やっと着いた駐車場からは遙か長い石段の表参道。これを登るのか…と思えば車道が。迷わず車道を進んだおかげで、8人全員が神社に到着。何やらお寺のような造りの境内の天井には松や鶴、唐獅子や亀などがえがかれていた。そこからさらに石段を登ると天然記念物の大杉があり、その上のほこらの奥には遠く白山を望める展望台が。眺望は今ひとつだった。残念。ユキザサやミズメ(皮をむくとサロメチーるの匂い)アズサ、ヨゾクミネバリが見られた。 (記:竹内)

【観察会の様子】

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