【行事名】 海岸の生きものを見つけよう (大潮/干潮11:41)

【日 時】 2012年5月20日(日) 9:30〜11:30
【場 所】 常滑市蒲池海岸
【天 気】 薄曇り、時々晴れ
【担 当】 森田琢、中井康
【参加者】 大人21名、子供33名
      (指導員8名:森田琢、中井康、中井三、榊原正、森田博、大野、大矢晃、平松俊)
【内 容】
 昨日(5/19)の海浜植物と昆虫の観察会に引き続き、本日は貝類・魚 類・海藻などを対象にした観察会を開催しました。例年、磯浜・砂浜での観察会 はいずれも一般参加者が多いのですが、今回は予想を上回り54名にもなりました。 用意した受付名簿40名分が足らなくなり欄外に受付けして急場を凌ぎました。
 浜辺に全員を集めて、転石の下、波打ち際、消波ブロック、堤防の周囲など観 察と採集のポイントを説明し、最後にイシガニなどに指を挟まれないよう注意を 促して1時間半ほどを自由時間としました。
 採集した生きものは海辺に準備した10個ほどのバットに分類してもらい、分か ち合いに臨みました。やや早めに全員を集め、バット毎に種名、生態などを説明 しサンプルを持ち回り、触ってもらい、質疑に応じました。名前の由来や生態の ユニークさは多くの参加者に興味を持って頂けました。
 総じて、観察できた種数は思ったより多く、個々の個体数は少なめでしたが、 採集された生きものの中には知多半島では希少種となった「アミメキンセンガニ」 が一匹いました。次の観察の機会にも出会えることを願っています。
 観察の最後には採集した生きものは全てを海へリリースしました。全員怪我も なく、それぞれの家族が満足された中で解散致しました。 (記・森田琢磨)

【観察した生き物】
クラゲやイソギンチャクのなかま
・・・ミズクラゲ、ヨロイイソギンチャク
貝のなかま(巻貝)・・・イボニシ、コシダカガンガラ、イシダタミガイ、ツメタガイ、アカニシ、カコボラ、
    (ウミウシのなかま)・・・アメフラシ、(ウミソウメンも含む)
    (二枚貝)・・・アサリ、サルボウガイ、ナミマガシワガイ、シマメノウフネガイ、
エビのなかま・・・スジエビのなかま
カニのなかま・・・イシガニ、タカノケフサイソガニ、ヒライソガニ、イソガニ、マメコブシガニ、タイワンガザミ(幼ガニ)、アミメキンセンガニ、ガザミ
ヤドカリのなかま・・・ホンヤドカリ、ケアシホンヤドカリ、
ホヤのなかま・・・シロボヤ
魚のなかま・・・アミメハギ、ギンポ、イソギンポ
海藻の仲間・・・ワカメ、オゴノリ、アナアオサ、ミル、ツルツル(?)、アマモ(海草)、
その他・・・・・ヨコエビやワレカラのなかま
昆虫・・・モンシロチョウ、ハマキガ類、ヒョウタンゴミムシ、ゴミムシ類、ツヤウミベハネカクシ、コガシラハネカクシ類、クロキオビジョウカイモドキ、ヒメサビキコリ類、ナナホシテントウ、クロヘリヒメテントウ、トホシクビボソハムシ、ヨモギハムシ、ヒョウタンゾウムシ類、イネミズゾウムシ?、スナゴミムシダマシ類、ハマベツチカメムシ?、ツルギアブ類、ナミハナアブ、ナガヒメヒラタアブ、キンバエ類、ハエ類、ハラナガツチバチ類、フタモンアシナガバチ、ハサミムシ、オオハサミムシ、(うじ虫とハエばかりで観察するのに苦労しました・平松俊)
【観察会の様子】


【左】生きもの採集開始   【中】岩の下の生きもの探し   【右】消波ブロック付近の生きもの探し


【左】分かち合い   【中】イシガニのつかみ方実演   【右】アメフラシの不思議を解説


【観察会続き】


【左】スナギンポ?   【中】ギンポ   【右】アミメハギ


【左】マメコブシガニ  【中】ヒライソガニ  【右】イソガニ


【左】二枚貝・巻き貝 【中】その他いろいろ 【右】謎の卵塊


【左】海藻ミルに集まっていたワレカラ  【中】カコボラ(貝殻)  【右】ガザミ(稚蟹)

【蒲池海岸の昆虫】



【左】ツヤウミベハネカクシ        【中】ゴミムシ類       【右】スナゴミムシダマシ類


【左】ハラナガツチバチ類        【中】オオハサミムシ          【右】ヒョウタンゾウムシ類


【左】ツルギアブ類    【中】ハマベツチカメムシ?(似た種があるそうです。海浜性植物の付近の砂地を這っていました)   【右】クロヘリヒメテントウ


ヒョウタンゴミムシ(浜辺の木切れの下にいました)

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