【行事名】 砂浜の海浜植物 昆虫とのかかわり

【日 時】 2012年5月19日(土) 9:30〜11:30
【場 所】 常滑市蒲池海岸
【天 気】 晴れ
【担 当】 森田琢、中井三
【参加者】 大人3名、子供4名
      (指導員4名:森田琢、中井三、榊原正、(名古屋/稲生))
【内 容】
9時半 時間になり 挨拶後、港の北へと移動。
今回は花を主に観察をすることにして、最初、港すぐ北 堤防と墓地の間に咲くハマエンドウを観た。花も実も付いていた。このハマエンドウは毎年増えもせず、減りもしないで、ひっそり咲いていた。ハマダイコン、ツルナの花を観て、砂浜へ降りた。
コウボウムギ、コウボウシバの花期は終わって実になっていた。(花期は3月末から4月初)。
県下唯一のスナビキソウ(絶滅危惧種)の花は今が盛りで、参加者は花の香りを嗅いで花びらに数を調べた。4.5.6枚と観察できた。やっぱり種は出来ない。長年この生育地では種は出来ない??である。
シャリンバイの根元近くに準備しておいた、昆虫の落とし穴を開けてみた。ゴミムシの仲間が多くいた。子どもは虫が大好きで、手のひらに載せ、死んだふりをするのを楽しんでいた。
“飛砂防止のため”と 地域の人がヘアリーベッチの種をまいて、今年は花が多く咲いている。一年草のため冬には飛砂防止には、あまり効果は無いと思う。
その後、ハマボウフウ、ハマヒルガオを観た。ハマヒルガオは数日前テレビ、新聞で紹介されていましたが、観察日は5分咲ほどでした。帰りは波打際を漂着物を見ながら港へ戻り解散。
 (記・ 中井三)
【観察した生き物】
海浜植物 
ハマエンドウ、ハマダイコン、ダンチク、ツルナ、コウボウムギ、コウボウシバ、クコ(枯死)、スナビキソウ、ハマボウフウ、ハマゴウ、
     トベラ、シャリンバイ、コマツヨイグサ、ハマヒルガオ
帰化植物 ヘアリーベッチ (ビロードクサフジ)、ユッカ (アツバキミガヨラン)、アメリカネナシカズラ

訪花昆虫 
モンシロチョウ、セイヨウミツバチ、クマバチ、バツタの仲間(幼虫)、アサギマダラ (5/17下見)
食葉性昆虫 
トホシクビボソハムシ
腐食昆虫 スナゴミムシダマシ、オサムシモドキ、エンマムシ など

【観察会の様子】



【左】今日の予定と観察コースのガイダンス  【中】さっそく、虫採りに夢中   【右】帰化植物アメリカネナシカズラの解説


【左】ハマヒルガオ群落を前景にして記念撮影         【右】磯辺を散策しながら帰路


【観察会続き 海浜植物】


【左】堤防道路脇の砂地に残されて咲くハマエンドウ 【右】堤防道路脇に残るダンチク(穂先開花中)


【左】ツルナ(開花初期)            【中】ハマダイコン            【右】ハマダイコンの種子と掘り出した根


【左】コウボウムキ(雌花)            【中】コウボウムキ(雄花)            【右】コウボウシバ(種子)


【左】スナビキソウ           【中】ハマボウフウ           【右】ハマゴウ群落 (開花期は7月頃)


【左】トベラ (飛砂防止用の植栽)           【中】コマツヨイグサ           【右】ハマヒルガオ群落


【左】(飛砂防止用に試植中)ヘアリーベッチ (ビロードクサフジ) 【中】ユッカ (アツバキミガヨラン) 【右】アメリカネナシカズラ


【砂浜で見つけた昆虫たち】


【左】魚の腐肉を入れた虫取りトラツプ(ペットボトル容器)掘り出し 【中】採集したゴミムシ類を見てみよう 【右】掃除屋さん(腐食昆虫)のお話し


【左】スナゴミムシダマシ        【中】オサムシモドキ          【右】エンマムシ


【左】不明     【中】不明        【右】ハマダイコンと共に砂の中にいた幼虫 (カナブン類 ?)


【左】飛砂防止ネットに沢山のトホシクビボソハムシ【中】数カ所でアシナガハチの巣作りを見かけました。【右】アサギマダラ (5/17下見の際に撮影)


これまでの観察会へ   トップページへ