【行事名】 初夏の草花と花木を訪れる生きものを見よう    ● 武豊ブロック主催

【日 時】 2012年5月13日(日)9:30〜11:30
【場 所】 武豊町長成池公園とその周辺
【天 気】 快晴
【参加者】 一般 20人(大人13人 子ども7人)
      (指導員 原、鈴木樹、榊原正、平松俊、畠、畑中、伊藤伸)
【内 容】
 快晴微風の絶好の観察会日和。早朝から池での釣りの人が押し掛けていて、駐車場は既にいっぱい。観察会参加者の駐車を心配したが、帰る釣り人もいたり、お互いの車を寄せあったりして、何とか納まった。
 本日のコースと時間割、若干の注意事項を説明したのち、原先生が、今日この会場で見られる植物や、昆虫について説明、さらにこの池で、かつての教え子が約90センチもある雷魚を釣り上げた写真を見せ、参加者の観察意欲を掻き立てた。
 まずは広場でタンポポとシロツメクサの指輪作り。子どもたちは指にはめて大喜び。
 ハナアブ、ベニシジミ、モンキチョウなどが飛び交いフィールドが賑やかに。太いサクラの幹に、黒い体に赤色帯と白斑点がある何やらあやしい虫が集団でいる。ヨコズナサシガメだ。刺すと聞いてみんなおそれながらもじっと見る。
 折り返して今度は西方の水上桟橋の方へ。何か発見するごとに指導員が説明をし、それが何か所か重なって行くうちに列が次第に長くなった。池には相変わらずアカミミガメがいっぱい。と、草原の中に鏡のように何かが幾つも光っている。何これ!と近づいて良く見ると、何とそれは(オオ?)チドメグサの葉の照り輝きであった。
 期待したヌートリア、今日は見ずじまい。釣り人が朝早くから大勢入っていたせいなのかも?と残念に思う。今年は全般的に開花が遅れていてちょっと寂しい観察会になったかと思われたが、小学生の「楽しかった。ふしぎがいっぱいあった」の感想に、スタッフ一同救われた感じでした。

【観察した動植物】
<植物>オランダミミナグサ、カラスノエンドウ、セイヨウカラシナ、タネツケバナ、ヤエムグラ、シロツメクサ、ハルノゲシ、イタドリ、ニガナ、ニホンタンポポ、セイヨウタンポポ、ギシギシ、ヘビイチゴ、ホトケノザ、オオイヌノフグリ、スミレ、キウリグサ、スズメノヤリ・テッポウ・カタビラ、マツバウンラン、ニワゼキショウ、チドメグサ ほか
<昆虫>ツマキチョウ、キチョウ、ヤマトシジミ、ベニシジミ、バッタ(幼生)ヨコズナサシガメ、ベニカミキリ、アゲハ、アオスジアゲハ、シオカラトンボ、コガタスズメバチ、チュウレンジハバチ、ジョウカイボン ほか
< 鳥 >ウグイス、コゲラ、ハシブトカラス、ハシボソカラス、メジロ、カワウ、ムクドリ、ヒヨドリ ほか
以上      
【観察会の様子】

【左】始めのお話  【右】水上桟橋からの“えさ”に集まるマガモとアカミミガメ


【左】ヨコヅナサシガメの観察        【右】ヨコヅナサシガメ


【上】金環日食(5/21 7:30)にはこの“木漏れ日”の形が“指輪”になるという
お話に大人の参加者は大層興味を持ったようでした。晴れればのお話でしたが…



【指導員の当日の“昆虫調査”記録】
 ヤマトシジミ、ベニシジミ、モンシロチョウ、モンキチョウ、ツマキチョウ、ナミアゲハ、ナガサキアゲハ、モンキアゲハ、アオスジアゲハ、キタテハ、シャクガ類、フサヤガ、キベリホソバ?、アジアイトトンボ、シオカラトンボ、バッタ類幼虫、キリギリス幼虫、ヤブキリ幼虫、ゴモクムシ類、マルガタゴミムシ類、ウスチャコガネ、コアオハナムグリ、サビキコリ、ナナホシテントウ、ジョウカイボン、セボシジョウカイ、ベニカミキリ、アトジロサビカミキリ?、キクスイモドキカミキリ、クロウリハムシ、クワハムシ、ムナキルリハムシ、コガタルリハムシ、ヨコヅナサシガメ、マルカメムシ、ヒメホシカメムシ、ヒメヘリカメムシ類、クロヒラタヨコバイ、アメンボ類、キイロホソガガンボ、マガリケムシヒキ?、ネグロミズアブ?、ナミハナアブ、シマハナアブ、ホシメハナアブ?、ホソヒラタアブ、ナミホシヒラタアブ、ヒメフンバエ、クロバエ類、ニクバエ類、ハバチ類、カブラハバチ類、ヒメバチ類、セグロアシナガバチ、キマダラハナバチ類、ハナバチ類、クロヤマアリ、モリチャバネゴキブリ


【左】ベニシジミ        【中】キタテハ        【右】フサヤガ(桜の木に止まっていました)


【左】キベリホソバ?        【中】キリギリス幼虫       【右】ヤブキリ幼虫(キリギリスの幼虫とは背中の模様が違います。見比べてください)


【左】ゴモクムシ類           【中】マルガタゴミムシ類          【右】ウスチャコガネ(ハエのように飛び回ります)


【左】サビキコリ       【中】ジョウカイボン(肉食性でよく噛み付きます。写真も手に噛み付いています      【右】セボシジョウカイ


【左】アトジロサビカミキリ?           【中】クロウリハムシ           【右】ムナキルリハムシ


【左】ヒメヘリカメムシ類        【中】クロヒラタヨコバイ(葉の上のゴミみたいです)       【右】ハナアブ


【左】シマハナアブ(背中に白っぽい横じまがあります)    【中】ホシメハナアブ?(まだら模様の複眼に特徴があります)    【右】セグロアシナガバチ


クロヤマアリ

これまでの観察会へ   トップページへ