【行事名】 セレトナの森の研究室A 「動物おもしろ講座」     ●二ツ池セレトナ主催

【日 時】 2012年 5月13日(日)9:30〜11:30
【場 所】 大府市自然体験学習施設二ツ池セレトナ
【天 気】 晴れ
【担 当】吉川洋 村瀬
【参加者】一般 大人 10人、子供 13人
   (指導員:吉川洋 村瀬 今西 大嶋 森田博 浅井一)
【内 容】
 講義30分 野外観察約1時間  まとめ30分
 落合セレトナ係員から「森の研究室」のスタンプ集めについて話がありました。
はじめに吉川指導員から、「動物おもしろ講座」ということで身近な動物、つまり昆虫についての講義や観察をするという講座の日程についての話がありました。
「カメムシの仲間から考えること」:「吸血鬼の仲間を探そう!」
 カメムシには植物の汁を吸うものと動物の体液を吸うものがあるということ(吸血鬼と言ってもいいかな)から話が始まりました。ヨコズナサシガメの幼虫と成虫の様子を見せてもらい、セレトナの森でもサクラの木などで観察できるということで、野外での観察への期待が高まりました。館長の撮影した写真の紹介もありました。アブラゼミもカメムシの仲間ということで子供たちから驚きの声が上がっていました。
くさい匂いを出すカメムシの仲間からセミ、ハゴロモ、グンバイムシ、カイガラムシの仲間とカメムシグループの幅広い画像を見せてもらいました。その中から、カイガラムシとテントウムシの関係についての話では、身近な生態系を考えるきっかけとなりました。
【観察会の様子の記録】
   セレトナを出た前庭では画像で紹介されたヨコズナサシガメ、オオワラジカイガラムシ雌の幼虫がみつけられて、みんな大喜びでした。その他にカメムシの仲間の幼虫やヘリカメムシの仲間の雌雄合体を見つけることも出来ました。コナラの樹液には元気なズズメバチも来ていて、驚きました。その樹液をなめてみて、甘さを確認する子もいました。林間の小道ではヒサカキの葉につく、ホタルガの幼虫をたくさん見つけることができました。
 サクラの葉にはナナフシモドキ、コデマリの葉にはシロテンハナムグリ。その他にはカレハガの毛虫、シャクトリムシ、キリギリスの仲間、ゴミムシダマシ、ジョウカイボンの仲間、スズメガのさなぎ、イラガの繭、ナナホシテントウ、キテントウなどを発見することが出来ました。また、実体双対顕微鏡ファーブルをつかってオオワラジカイガラムシやアブラムシの仲間を拡大して触覚や目の観察も出来ました。
【反省会から】
○子供たちが、何かいないかと「探す目」になって観察したり、たくさんの人で探すといろいろな生き物が見つかったりすることが分かりました。(参加者アンケートから)
○顕微鏡を使ってみるとまた違う様子が観察できました。(参加者アンケートから)
○野外観察がもう少し長いと良かったと思います。(参加者アンケートから)
○講義を受けてからの観察だったので、日頃見過ごしているところにも多くの虫がいることに気付けて良かったです。(参加者アンケートから)
○特定の種類の紹介の講義から始まったので、子供たちが「捕まえたい」という興味とはやや違った観察会になった。「森の研究室」というテーマで観察会を組んだので、種類を限定したことについては、ふさわしかった。ただ、「動物おもしろ」という今回のテーマでは子供の興味関心からはすこしはずれてしまったかもしれない。子供たちが家でも観察したい、持ち帰りたいという意欲はあまり感じられなかった。
○観察方法や飼い方、体験談などを紹介することも一つの方法で、まとめ方にも一工夫をすると良い。
○時間設定の話を短めにして、野外観察の時間とまとめの時間を延ばすように企画してもよいのではないか。→講義の時間は15分で終了して観察やまとめの時間を確保する。
○館長から、講座の先生の人となりまで感じさせる「森の研究室」の講座を企画してほしい。体験談、成功談、失敗談などを踏まえて話をしてほしい。
○子供の興味を考えて「虫とり講座」を組んでもいいのでは。虫とり網、魚とり網、虫用のかご、その他のケースの紹介(セレトナに展示しておくと参考になるのでは:浅井談)あってもよい。虫とり実学講座、生きもの探し方のコツの紹介も面白い講座になる。
(記・村瀬)
  

  
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