【行事名】 干潟の生き物観察 (大潮/干潮10:10) [主催] 美浜町環境保全課
【日 時】 2012年7月16日(日) 9:30〜11:45
【場 所】 美浜町奥田 山王川河口(干潟)、奥田海岸(砂浜)
【天 気】 晴れ
【担 当】 森田(博)、森田(琢)
【参加者】 一般50名 (大人23名、子供27名)
美浜町環境保全課(2)
(指導員6名:森田博、森田琢、永田、門脇、浅井一、古川)
【内 容】
「海の日」の観察会、集合時刻を過ぎても次々と参加者の車が到着してJA前の駐車場が満杯になりました。
受付、図鑑資料の配付、ガイダンスをした後、山王川河口の樋門へ移動して本日最初のチゴガニのウェービング観察から
始めました。美浜町環境保全課で準備して頂いた双眼鏡でその様子を観察しましたが、観察者の数に驚いたのか巣穴から
体を出してウェービングしているチゴガニが少なく、ウミニナ、ヘナタリ類の巻き貝ばかりが目立ちました。
今回は幼児も多かったので干潟へ降り立っての観察・採集は危険と判断し、樋門からの観察に留めました。
次いで、奥田海岸の砂浜干潟へ移動して「危険な生きもの」や「熱中症予防」等の諸注意をした後、生きもの採集と観察を
始めました。指導員が先行して採集してくれた生きものの中にタツノオトシゴ(サンゴタツ)がおり、これを紹介しましたら沢山の親子が
再び集まり、暫し人気を独占しました。思い思いに広がって生きもの探しをしている親子から幾つかの質問を受けました。
最も多かった質問は海辺のあちこちで丸く漂っている「タマシキゴカイの卵塊」で、不思議な形に興味深げでした。海辺の人気者は
やはりカニ類で採集の容易さと怖さが入り交じり、子ども達の人気を集めていました。採集の難しい魚類は、ご両親の手助けと、
指導員のプロの技が面目躍如の活躍をしました。
約1時間ほど干潟遊びを楽しんだ後、再集合して採集したり観察した生きものについて「分かち合い」をしました。手のひら大の
アカエイが持つ針やマメコブシガニの前進など、話題が一杯になり予定を15分ほどオーバーして観察会を終えました。
もちろん、採集した生きものは閉会前に海へリリースしてやり、次回の再会を願いました。
(記・森田琢)
【観察した生き物】
◎魚類
アカエイ(死骸)、アゴハゼ(稚魚)、ボラ(稚魚)、ナベカ、イソギンポ、コショウダイ(稚魚)、サンゴタツ、ヨウジウオ
◎節足動物
チゴガニ、イソガニ、タカノケフサイソガニ、イシガニ、マメコブシガニ、アミメキンセンガニ、アカフジツボ(殻)
◎軟体動物
ヒザラガイ(別名ジイカセ)、イボニシ、シオフキ、アサリ、ハマグリ、ツメタガイ
◎腔腸動物
ヨロイイソギンチャク、ミドリイソギンチャク
◎海綿動物
ダイダイイソカイメン、ナミイソカイメン
◎環形動物
タマシキゴカイ(卵塊)
◎海藻
アナアオサ、イロロ
【観察会の様子】
【左】受付、ガイダンス 【中】山王川河口干潟でのチゴガニのウェービング観察 【右】山王川河口干潟の景観(ウミニナ、ヘナタリ類)
【左】危険な生きもの、炎天下での観察の注意 【中】生きもの採集 【右】生きもの採集
【左】生きもの採集 大物が採れたよ!! 【中】生きもの採集 【右】分かち合い
【左】分かち合い、生きもの解説 【中】分かち合い 【右】採集した生きもののリリース
【観察会続き】
【左】アカエイ(死骸) 【中】アカエイの尾部 【右】アカエイの針
【左】ボラ (イナ) 【中】コショウダイ(稚魚) 【右】アゴハゼ?
【左】コチの仲間? 【中】 チチブの黒タイプ? 【右】ヨウジウオ
【左】タツノオトシゴ (サンゴタツ) 【中】サンゴタツ 【右】サンゴタツ
【左】イシガニ 【中】アミメキンセンガニ 【右】イソガニ
【左】マメコブシガニ 【中】 【右】アカフジツボ
【左】ツメタガイ 【中】ツメタガイ(卵塊:砂茶碗) 【右】アサリ
【左】ハマグリ 【中】シオフキ 【右】クチベニガイの様な殻形 ?
【左】タマシキゴカイ (卵塊) 【中】タマシキゴカイ 砂浜の卵塊 【右】ナミイソカイメン
【左】ダイダイイソカイメン 【中】堤防の側面に群生するヨロイイソギンチャク 【右】貝殻の破片を吸着しているヨロイイソギンチャク