【行事名】 海辺の生き物観察 (大潮/干潮10:55) [主催] 美浜町環境保全課
【日 時】 2012年6月3日(日) 9:30〜11:30
【場 所】 美浜町冨具崎 磯浜海岸
【天 気】 晴れ
【担 当】 森田(博)、森田(琢)
【参加者】 一般22名 (大人7名、子供15名)
美浜町環境保全課(3)、CCNC社(1)
(指導員9名:森田博、森田琢、永田、榊原正、門脇、浅井一、大矢晃、中井康、百合草)
【内 容】
天気予報は曇り後雨でしたので出足を心配しましたが、受付時刻間際に参加者が集中し例年並みになりました。当日は薄曇りの下での快適な観察会になりました。
磯の広い岩場に集まって、危険な生きものについての注意、採集後の生きもののリリース、子供の事故防止についてお願いして、早速生きもの観察と採集に取りかかりました。
磯ではアメフラシとその卵塊(ウミゾウメン)があちこちで見つかり雨季間近を感じさせてくれました。今日のトピックスはなんと言っても10匹ほど採れたマダコでした。あちこちで家族の歓声が上がり、指でつつき手でつかみ手首に巻き付かせたりと大人気でした。途中、一人の子どもが吸盤で強く吸いつかれ、右手薬指を咬まれて小さな手傷を負いました。(大矢医師に応急処置して頂きました。皆さんタコにも油断せず気をつけましょう !)
観察と採集は参加者の様子を見ながら11時に切り上げました。バットと水槽に集められた50種ほどの生きものを前にして、参加者への説明と興味深い話題を提供しながら分かち合いをしました。
11時30分に分かち合いを終え、採った生きものたちを潮溜まりへリリースして観察会を終了しました。なお、当日の観察会の様子はCCNCで6/4,5,10の3日間、ニュースの時間で延べ10回ほど放映される予定です。(記・森田琢)
【観察した生き物】
◎魚類
アゴハゼ(稚魚)、クサフグ、クジメ、メバル、メジナ、コモンイトギンポ、ナベカ、ドロメ、キヌカジカ、コウライヨロイメバル、カレイの仲間
◎節足動物
クロフジツボ、イワフジツボ、カメノテ、ホンヤドカリ、コブヨコバサミ、イソガニ、ヒライソガニ、ヨツハモガニ、オヒラキヘラムシ、カイカムリの仲間
◎軟体動物
ヒザラガイ(別名ジイガセ)、スガイ、イボニシ、アカニシ、アメフラシ、ヒラスカシガイ、ハツユキタカラガイ(貝殻)、マダコ
◎棘皮動物
マナマコ、マヒトデ、イトマキヒトデ、クモヒトデ、ハスノハカシパン(殻)
◎腔腸動物
ヨロイイソギンチャク、ミドリイソギンチャク
◎扁形動物
ヒラムシの仲間
◎海綿動物
ダイダイイソカイメン、クロイソカイメン
◎脊索動物
ホヤの仲間
◎海藻
アナアオサ、ホンダワラ、アラメ、イシゲ、イロロ
【観察会の様子】
【左】磯浜での注意事項 【中】観察と採集が始まりました 【右】観察場所が次第に遠くまで広がりました
【左】僕が捕まえたタコ 【中】私が採ったタコ 【右】僕も捕まえたよ
【左】大きくて重いアメフラシ 【中】ヤドカリがいたよ 【右】これなあに
【左】分かち合い、生きもの解説 【中】触ってみよう、マナマコ 【右】タコに咬まれた傷あと(赤い斑点)
【観察会続き】
水槽水族館の魚たち
【左】アゴハゼ (稚魚) 【中】キヌカジカ 【右】クジメ
【左】ギンポ 【中】クサフグ 【右】ナベカ
【左】コモンイトギンポ 【中】ドロメ 【右】カレイの仲間
バットに集められた生きもの
【左】イワガニの仲間 【中】マナマコ、ムラサキウニ 【右】ホヤの仲間
【左】マヒトデ 【中】 【右】
【左】オヒラキヘラムシ 【中】イシコ 【右】未同定
【左】ヒラスカシガイ 【中】ハスノハカシパン(殻) 【右】ハツユキタカラガイ(貝殻)
岩場や潮溜まりで見つけた生きもの
【左】クロフジツボ 【中】カメノテ 【右】ヒザラガイ
【左】イワフジツボ 【中】アメフラシ 【右】アメフラシの卵塊(ウミゾウメン)
【左】ヨロイイソギンチャク 【中】ミドリイソギンチャク 【右】マダコがこちらを見てる
波打ち際の藻類
【左】イシゲ 【中】イロロ 【右】ホンダワラの仲間
【磯浜の景観】
【左】潮間帯上部、フジツボ帯 【中】潮間帯中部(オゴノリ群生) 【右】潮間帯中部(アナアオサ群生)
【左】潮間帯中部、潮溜まり 【中】潮間帯下部(イシゲ、ホンダワラの仲間など) 【右】潮下帯の藻場(ホンダワラの仲間)