【行事名】
地層 岩石調べ、化石探し
【日 時】
2012年3月4日(日) 9:30〜11:30
【場 所】
南知多町大井 聖崎公園
【天 気】
曇りのち雨
【担 当】
河原、森田博
【参加者】
一般 28名
(指導員:河原、森田博、浅井一 桑原 山田和 榊原正)
毎年のことですが、化石研究グループの木下洋一氏 日比野史郎氏 鈴木稔氏に協力指導していただきました。
【内 容】
昨日までの冷たい強風が止み、今にも降り出しそうな雨は、観察会の終了の頃バラつきはじめましたが観察会には支障ありませんでした。化石採集の予定地・蛭子(えびす)の崖に大きな亀裂が入り、危険で近寄れません。お集まり下さった皆さんに最初にお断りし、それでも良ければとお話しましたところ、皆様全員快くご参加いただけました。
最初に師崎層群の地層について河原さんから、師崎層群の化石について木下先生からお話がありました。
@ 段丘堆積層のつくる海食崖 知多半島沿岸で海食崖が見られるのはこの辺りだけです。地層の傾きの解説がありました。
A 師崎層群が堆積した時代(1800万〜1500万年前)、その頃の様子(海の底))師崎層群をつくる岩石(砂岩、泥岩、凝灰岩、凝灰質砂岩、凝灰岩泥岩)を観察しました。
B 師崎層群から出る化石 貝類、魚類、チタスナモグリのような甲殻類、ウニの仲間など海の生き物、植物化石も少し観察しました。
C 転石を割って化石採集 化石が出るのが珍しい場所ではありますが、熱心な参加者がユナガヤソデガイ、ゴカイ等の生痕、キララガイの化石を見つけました。
D 木下先生所蔵の化石を参加者全員にもれなく2こずつ、くじ引きで頂きました。種名を書いたラベルと一緒にプレゼントしていただきました。
E 段丘堆積層の観察 聖崎公園は師崎層群の上にすぐ段丘堆積層が堆積しています。丘の上にあがって段丘堆積層の砂礫層を観察しました。礫の中でも最も多いチャートについて河原さんのお話しがありました。
F 展望台から師崎層群から成る知多半島先端、日間賀島、佐久島と花崗閃緑岩から成る篠島とその属島を対比して見ました。(記・森田博)
【観察会の様子】
【左】木下先生から師崎層群の化石についてのお話 【右】木下先生の化石の展示。展示後、プレゼントがあり
【左】師崎層群の海食崖(波の浸食作用によってできた海岸のガケ) 【右】聖崎は弘法大師、上陸の地?
【観察会続き】
【左】聖崎公園の転石の中から見つかったユナガヤソデガイの化石
【中】聖崎公園の転石の中から見つかったゴカイ類などの生痕(生き物が住んでた跡)
【右】段丘堆積層の砂礫層(されきそう)
段丘堆積層の砂礫層に入っていたチャート(二酸化ケイ素を持つ放散虫・海綿動物などが海底に堆積してできた古く硬い岩石)
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