【行事名】 海辺の生き物観察●美浜町環境課 (干11:40)
【日 時】 2011年7月30日(土) 9:30〜11:40
【場 所】 美浜町冨具崎 磯浜海岸
【天 気】 晴れ
【担 当】 森田(博)、森田(琢)
【参加者】 一般25名 (大人11名、子供14名)
(スタッフ:森田(博)、森田(琢)、門脇)、美浜町環境課(2)、CCNC社(1)
【内 容】
早朝は薄曇りでしたが、9時頃から次第に晴れ上がり日差しの強い一日になりました。当日は知多自然観察会で配備したVOICE WALKERというフリーハンド・スピーカーを試用しました。ヘッドマイクや腰に付けたスピーカーになれるまであまり時間は要しませんでした。海辺など開放的な場所で10人以上の参加者を対象にした観察会を催す場合、開始・分かち合い・解散終了時には特に有用です。
磯の広い岩場に集まって、危険な生きものについての注意、採集後の生きもののリリース、子供の事故防止についてお願いして、早速生きもの観察と採集に取りかかりました。スタッフは事前に魚類等の採集成果を水槽に入れて展示するとともに、観察途中での質疑応答、採集方法の指南、子ども達への目配り、記録撮影等で忙しい時を過ごしました。参加した親子はたも網の中の小魚やイシガニ、ヤドカリに歓声をあげていました。当日は沢山の種類の小魚、中くらいのタコ2匹、大きなイシガニに話題が集まりました。あまり話題にはなりませんでしたが、磯だまりに繁茂する海藻のキョウノヒモが印象に残りました。
当日の観察会の様子はCCNCで8/1,2,7の3日間、ニュースの時間で延べ10回ほど放映される予定です。(記・森田琢)
【観察した生き物】
◎魚類
クジメ、アナハゼ、タケノコメバル、ギンポ、イソギンポ、コモンイトギンポ、キヌカジカ、ナベカ、ウミタナゴ、ドロメ、カコカキダイ(稚魚)、
メジナ(稚魚)、カタクチイワシ(稚魚)
◎節足動物
クロフジツボ、カメノテ、イシガニ、イソガニ、ヒライソガニ、ヨツハモガニ、オヒラキヘラムシ
◎貝類
ヒザラガイ、スガイ、イボニシと卵嚢、キクノハナガイ、イワガキ(貝殻大)
◎棘皮動物
マナマコ
◎海綿動物・脊索動物
ダイダイイソカイメン、クロイソカイメン
◎海藻
アナアオサ、ミル、キョウノヒモ、アラメ、イシゲ
【観察会の様子】

【左】磯浜での観察ポイント 【中】磯浜の生態系 【右】海辺の危険な生きもの注意

【左】冨具崎 自然景観 【中】生きもの観察と採集 【右】大きな魚は簡単には捕まらない

【左】分かち合い 【中】触ってみよう 【右】難問解答
【観察会続き】
水槽水族館

【左】
【中】
【右】
タモ網の中の小さな生きものたち

【左】
【中】オヒラキヘラムシ
【右】ヨツハモガニ
岩場に付着して生存場所競争している生きものたち

【左】ダイダイイソカイメン、クロイソカイメン
【中】ヨロイイソギンチャク、キクノハナガイ
【右】クロフジツボ、タテジマイソギンチャク

【左】クロフジツボ群
【中】クロフジツボ、カメノテ、ヒザラガイ、イボニシ
【右】カメノテ

【左】スガイ (表層はカイゴロモ(海藻))
【中】イボニシと黄色い卵嚢の集まり
【右】ナミマガシワ(二枚貝)
採集された生きもの

【左】ムラサキウニ
【中】
【右】バフンウニ

【左】モミジガイの仲間
【中】マヒトデ(こども)
【右】クモヒトデの仲間

【左】イトマキヒトデ
【中】ミズクラゲ
【右】アカクラゲ

【左】マナマコ(クロナマコ)
【中】サザエ
【右】タコの仲間

【左】イソガニの仲間
【中】イソガニの仲間
【右】イシガニ

【左】ケアシホンヤドカリ
【中】
【右】ナベカ、ヒメハゼ

【左】
【中】
【右】

【左】ナベカ
【中】イワシ(幼魚)
【右】ヨウジウオ
夏の磯浜の海藻類(優占種)

【左】潮溜まりの優占種 キョウノヒモ
【中】波打ち際の優占種 イシゲ
【右】潮溜まりの優占種 ピリヒバ

【左】潮間帯中部、下部で広がるアナアオサ
【中】潮間帯下部に多いミル
【右】潮下帯で藻場を形成するアラメ