【行事名】 灯火に集まる虫を観察しよう(東海市施設管理協会)
【日 時】 2009年7月24日(金) 19:30〜20:30
【場 所】 東海市大池公園
【天 気】 曇り、風強し
【担 当】 平松俊、岩崎
【参加者】 一般11名(3家族)、施設管理協会 3名
(会員:平松俊、岩崎、早川雅、降幡)
【内 容】
大池公園で初めての灯火観察会です。期待半分、不安半分どうなることやら。たくさんの虫が集まることを祈りながら家を出ました。18:45に大池公園に到着、入園許可証をもらって、施設管理協会担当と灯火装置設置場所へ向かいました。昨日の天気予報は雨、心配しましたが雲は厚かったものの降らずに集合時刻を迎えほっとしました。協会担当に手伝ってもらい、多目的広場南の池のふちの芝生に灯火装置をセットして、集合場所まで歩きました。定刻には一般参加者が全員そろい、挨拶、内容説明、指導員の自己紹介をしてナイトハイクに出かけました。池を左回りに八幡神社を通るコースで、灯火観察場所まで生き物を探して歩きました。じっくり探そうを合言葉に、しばらくは、ダンゴムシとアリくらいしか見つかりませんでしたが、神社手前の坂のけやきや桜でアブラゼミやクマゼミの羽化瞬間の神秘的な情景がたくさん見られ、子供より親たちが感動していました。神社周辺では路上や林の縁をのそのそ歩く大きなヒキガエルが何匹も見られ驚きました。そして降旗さんからヒキガエルについてお話を聞きました。一方子供たちの興味はやはりカブトやクワガタで、コナラやアベマキなどをくまなく探しましたが、カナブン一匹見つからず子供たちはがっかりです。探しつかれて見晴台で一服、みんなで町の夜景を眺めていたら、終了時刻の20:30を過ぎてしまいあわてて灯火観察場所へ急ぎました。途中大ムカデやヒバカリが見つかりましたがじっくり観察する余裕はありませんでした。灯火には期待に反し大型の虫はほとんど来ませんでした。灯火装置を水際に設置したにもかかわらず水生昆虫はユスリカ、小バエなどの小形昆虫を除けばイトトンボが一匹来ただけでした。整備された公園は下草刈りや消毒により自然が少ないのかなと思います。小バエやユスリカ、ヨコバイ、羽アリなどはたくさん来ましたがだれも興味を示しません。とりあえず集まった虫の説明をして21:00過ぎに観察会を終了しました。灯火観察場所、ナイトハイクコースについては再検討の必要があるでしょう。(記・平松俊)
【観察した生き物】
◎ナイトハイク(昆虫)
アオモンイトトンボ♀(?)、ウスバカミキリ、コゴモクムシ(?)、コスナゴミムシダマシ、ルリゴミムシダマシ、キマワリ、クマゼミ、アブラゼミ、ニイニイゼミ、オオモンシロナガカメムシ、マダラカマドウマ、マダラスズ(声)、ケラ(声)、ガガンボ類、クロヤマアリ、アリ類、モリチャバネゴキブリ、ヤマトゴキブリ
◎灯火(昆虫)
ウンモンスズメ、シャクガ類、ハマキガ類などガ多種、アオドウガネ、コハンミョウ、キイロチビゴモクムシ、ハネカクシ類数種、イネミズゾウムシ(?)、ミツモンセマルヒラタムシ(?)、アブラゼミ、ニイニイゼミ、ツチカメムシ類、クサギカメムシ(?)、ホソヘリカメムシ、オオホシカメムシ、フタモンホシカメムシ、ツマグロヨコバイ、ヨコバイ類数種、ショウリョウバッタ、シバスズ(?)、ユスリカ類、ハラキンミズアブ(?)、ハエ類数種
◎その他
ヒバカリ(ヘビ)、ヒキガエル、オニグモ
【観察会の様子】
【左】家族が集まってきました。 【右】セミの羽化が始まったよ
【左】僕の家、どこだろう 【右】10万ドルの夜景
【観察会続き】
【左】見たことの無い昆虫が明かりに来ていました。
【右】ヒバカリという蛇はやさしいそうです。触ってみました。
【左】ヒキガエルが明かりの下に来ていました。
【中】6
【右】ヨモギネムシガ
【左】ウンモンスズメ(幼虫の食草はケヤキで、ケヤキの多い大池公園の代表的なスズメガです)
【中】9
【右】10
【左】11
【中】12
【右】13
【左】14
【中】キマワリ(幼虫は朽木にすんでいます)
【右】ウスバカミキリ
【左】ルリゴミムシダマシ(キマワリと同じようなところに見られます)
【中】コゴモクムシ(?)
【右】コハンミョウ
【左】アオドウガネ
【中】カマドウマの仲間
【右】シバスズ?(文字通り芝生に良く見られます)
【左】ショウリョウバッタ
【中】ヤマトゴキブリの幼虫?、(通常野外の朽木や樹皮下に住んでいますが、時に人家にも侵入するそうです)
【右】:アオモンイトトンボ♀?(アジアイトトンボ♀かも知れません)
【左】アブラゼミ
【中】背が割れて出てきました。
【右】体がほとんど出ました。
【左】羽が乾くのを待ちます。
【中】アブラゼミ「
【右】ニイニイゼミ
【左】クサギカメムシ?、(クサギだけでなくいろいろな木に住み、くさいにおいを出します)
【中】オオホシカメムシ(ヒメホシカメムシとともにアカメガシワに見られ、知多半島の灯火観察の常連です)
【右】フタモンホシカメムシ?、(側溝や路肩に見られます)
【左】ホソヘリカメムシ(クズなどマメ科の植物を吸汁します)
【中】ツチカメムシの仲間
【右】オニグモ