【行事名】 畑の良い虫 悪い虫の観察
【日 時】 2010年6月20日(日) 9:30〜11:45
【場 所】 常滑市大谷井間池「M-easy」農園
【天 気】 曇り
【担 当】 竹内(匡)、水野(由)
【参加者】 一般4名(大人2名, 子供2名)
(スタッフ:竹内(匡)、森田(琢)、中井(三)、降幡、平松(俊)、古川、田中和)
【内 容】
梅雨時の曇り空の下、会員・竹内(匡)さん等が経営する有機農園の一つを訪問した。作物の端境期で採集成果の試食会は出来なかったが、有機農園の姿や生物相を知る良い機会になった。
ここの農園は0.2ha程の広さで週に数日の手入れを要する規模である。栽培出荷している野菜類はジャガイモ、胡瓜、南瓜、西瓜、玉ねぎ、人参、韮、空豆、落花生、トマト、ミニトマト、苺、唐辛子、イタリアンパセリ、フェネル(ウィキョウ)、キンレンカ(ナスタチウム)、シュンギク等多彩である。畑地の約半分をジャガイモが占めていた。
施肥類は竹炭を粉砕した土壌改良材、竹チップ等を発酵させた堆肥、アマモやヒトデ等の海産生物の堆肥でミミズが沢山活躍していた。
畑地に繁茂する雑草類(セイタカアワダチソウ、ギシギシ、シロツメクサ、ネズミムギ、カモガヤ、ヌスビトハギ、ヨモギ、ヒメジョオン、コヒルガオ等)は刈り取って堆肥化していた。
農園で観察・採集できた昆虫類も多く、最後の分かち合いを楽しくさせてくれた。昼間近に小雨が降り出して解散した。(記・森田琢 )
【観察した生き物】
◎植物類
内容文に既述
◎昆虫綱 (ハムシ類、ハバチ類、カメムシ類は害虫です)
イモサルハムシ、ヨモギハムシ、ウリハムシ、アオバネサルハムシ、モリチャバネゴキブリ、アカスジカメムシ、ホオズキカメムシ、ツチカメムシ、ホソヘリカメムシ(幼虫)、ナナフシテントウムシ(幼虫)、セマダラコガネ、クビキリギス、ツユムシ、ツチイナゴ、イチモンジコオロギ)等
◎腹足綱ナメクジ科 (ナメクジ類は害虫です)
チャコウラナメクジ(外来)
◎園芸花卉(土手等に逸出し自生化したものか、栽培されている?)
ネムノキ、ヒルザキツキミソウ、キリンソウ、スイセンノウ、アガパンサス、マンテマ
【観察会の様子】
【左】観察会オープニング 【中】堆肥づくり解説 【右】採集昆虫について分かち合い解説
【観察会続き】
【栽培野菜類】
【左】フェンネル(ウィキョウ) 【中】イタリアンパセリ 【右】キンレンカ(ナスタチウム)
【左】ジャガイモ(デジマ) 【中】ジャガイモ(アンデス) 【右】タマネギ
【昆虫類】
【左】イモサルハムシ 【中】ヨモギハムシ 【右】モリチャバネコガネ
【左】ウリハムシ 【中】ツチイナゴ 【右】アカスジカメムシ
【左】セアカヒラタゴミムシ(知多半島でよく見るゴミムシの一つです。背中の赤いもの黒いもの、いろいろです)
【中】コスナゴミムシダマシ(地上歩行性です。コスナゴミムシダマシとヒメスナゴミムシダマシの違いがいまだにわかりません)
【右】ニホンタケナガシンクイ(?)(体長3.5o、キクイムシだと思いましたが、頭にトゲトゲがありナガシンクイみたいです)
【左】コフキゾウムシ(クズ食)
【中】ツチイナゴ上が♀
【右】タンボコオロギ(?♀)(別名イチモンジコオロギ。頭が丸く、額に白い一文字があるのでそう思いました)
【左】カメムシの幼虫
【中】ホウズキカメムシ
【右】ギシギシに産卵された卵
【左】クモの仲間(益)
【中】コガネグモ(益)。左、腹。右、背
【右】ダンゴムシ(害)
【左】野菜の害虫、チャコウラナメクジ(外来)
【右】ミミズの仲間