03・06・15(日)
常滑ミニ観察会グループ
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「愛知用水沿いにある食虫植物の開花を見て、生き物の生活を考えよう」
朝から時々雨が舞い、梅雨入りしたことを感じさせる日になりました。梅雨を嫌う人もいますが、梅雨の雨は、人間を含めて生き物すべてに大変役に立っていることを考えましょう。この季節は、稲や野菜の苗の植付け、が盛んに行われる季節です。
中日新聞に募集を掲載していただきましたが、霧雨が舞っていたので、一般参加者は少なく、内輪の人ばかりでした。私たちの観察会は少雨決行です。これは、雨の時にしか会うことができない生き物に会うことができるからです。今回は少人数のため、家族的で中身の濃い観察会を楽しむことができました。
イシモチソウ
モウセンゴケ科の多年草で、冬に根に球根をつくります。
繊毛が粘々してムシを捉えます。石を持ち上げるくらい粘りが強い所から名前が付けられたと言われています。
モウセンゴケ
モウセンゴケ科の多年草で年中湧き水があるような所に生えます。
葉のようすが毛氈(モウセン)を敷き詰めたような所から名がついたと言われています。
イシモチソウ、モウセンゴケいずれも知多地方では少なくなっています。湿地の植物は栄養分が流されて、地面が貧栄養になっていて養分の補給が少ないため虫を捕らえて栄養にしています。
写真左がコモウセンゴケ、
右がトウカイコモウセンゴケ。
葉の形がコモウセンゴケはヘラ型でトウカイコモウセンゴケはサジ型で少し大きめです。
トウカイコモウセンゴケは東海地方特産で大昔の東海湖の時代からのもので周伊勢湾要素の植物として話題になりました。
カキラン
柿蘭で色がカキ色しているからだそうです。
モウセンゴケの仲間やカキランは地下水が出ている湿り気の多い所に生えています。氷河期に南下した植物が氷河期が終り、北に戻る途中そのまま年中温度が安定している湿地に居座ったとも言われています。
食虫植物の観察をしています。
知多地方でこんなにまとまって生えているところは少なくなりました。
管理者は、食虫植物の生えている場所を、土手が急で土砂崩れの恐れがあるので、コンクリートで覆う土止め工事をしたいとのこと。
地元の人は、今までほとんど崩れていないので、この大切な場所をこのままにしておいて欲しいといっています。
夏型のベニシジミ
スイバやギシギシなどが食草です
キアゲハも夏型にになっていました。
セリ科やミカン科の植物を食べます。
ミヤコイバラ?に来たハムシの仲間
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