【行事名】 木の実 花 虫ウォッチングで秋をいっぱい感じよう
【日 時】 2010年9月12日(日)9:30〜11:50
【場 所】 別曽池公園とその周辺(武豊町)
【天 気】 晴れ
【担 当】 畠
【参加者】 4名(大人3名、子供1名)
      (指導員 古川、榊原正、平松俊、畠(記))
【内 容】
 今年の夏の象徴である「猛暑」が今日も健在。風がなくじりじりと太陽が照りつけこの上なき暑さ。朝の幟旗設置等の準備でさえ、ぬぐっても拭っても汗が噴き出し、それが目に染みて何度も痛い目にあったほど。
 まだ夏が続いていて、秋の気配などないかもしれないと心配がよぎったが、さすが自然界は正直というか敏感というか、そこここに先取りの秋がいっぱいありました。
 赤紫のクズの花、その甘い香り、萩の花、アケビの実、エノコロ草の穂、キツネノマゴやタカサブロウの花。キチョウ、いちもんじせせり、あかねとんぼ類、かまきり・バッタ類などなど、この季を待っていた花や虫たちが、生き生きと活動していました。
 そして今年もありました。日本古来のナンバンギセル。すすきの根に寄生した一年生草本で、丁度刻みタバコを吸う道具のキセルを、吸い口を下に地面に突き刺した形。大きな火皿が少しうつむき加減であることから別名「思い草」と言い、万葉集にも「道野辺の 尾花がもとの思い草 いまさらになど ものか思はむ」(読み人知らず)として登場している。
 イタドリの笛、ドングリの笛、ウラジロの飛び馬など、余技も交えての楽しい観察会でした。

【主な観察種】(文中以外)
< 鳥 >アオサギ、コゲラ、メジロ、ホウジロ、カワウ 他
<昆虫>アオスジアゲハ、モンキアゲハ、オオカマキリ、ヤマトシジミ、クマバチ、コガタスズメバチ、コアオハナムグリ、ハラビロカマキリ、ウスバキトンボ、オニヤンマ、マユタテアカネ、クダマキモドキ、クマバチ、マルガタカメムシ、ホソヘリカメムシ 他
<植物>サルスベリ、ヤマハギ、アレチヌスビトハギ、メドハギ、ハイメドハギ、アキノノゲシ、ヤハズソウ、ヒヨドリバナ、ノアズキ、ガガイモ、アメリカミズキンバイ、ママコノシリヌグイ、カナムグラ 他

【確認された昆虫】
ヤマトシジミ、ウラナミシジミ、ウラギンシジミ、モンキチョウ、キチョウ、ナミアゲハ、モンキアゲハ、アオスジアゲハ、ジャコウアゲハ、キタテハ、ツマグロヒョウモン、ヒメジャノメ、イチモンジセセリ、コチャバネセセリ、アジアイトトンボ、オニヤンマ、シオカラトンボ、ナツアカネ、アキアカネ、マユタテアカネ、リスアカネ、コシアキトンボ、ウスバキトンボ、コアオハナムグリ、クズチビタマムシ、ウリハムシ、クロウリハムシ、マルカメムシ、ホシハラビロヘリカメムシ、ショウリョウバッタ、オンブバッタ、ツチイナゴ、コバネイナゴ、サトクダマキモドキ、セスジツユムシ、オナガササキリ、オカメコオロギ、オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリ、ガガンボ類、オオハナアブ、ツマグロキンバエ、コガタスズメバチ、トックリバチ、クマバチ、
【観察会の様子】

【左】公園内の案内板で本日のコース説明   【右】残暑超暑、もうすぐ木陰の道


【左】ことしもありました--ナンバンギセル   【右】本日のハイライト--オニヤンマ、バッタを喰う



【観察会の様子(続き)】

【左】始めのあいさつ 【中】ママコノシリヌグイの説明-触ったり 【右】ガガブタの説明-嗅いだり


【左】トンボをつかまえたのでカゴに入れる 【中・右】オニヤンマのきれいな色の目をみんなで見てる



【コースで撮った草花や昆虫】

【左】サルスベリ    【中】クズ      【右】ヤブガラシの花にコガタスズメバチ


【左】ナガコガネグモ      【中】ガガイモ      【右】アレチヌスビトハギ


【左】ツユクサ       【中】モンキアゲハ       【右】ウスバキトンボ


【左・中・右】同一のカマキリ…カマキリ(チョウセンカマキリ)


【左】クダマキモドキの雌(めす♀) 【中】クダマキモドキの雄(おす♂) 【右】ヒレタゴボウ(アメリカミズキンバイ)


【左】ノアズキ(ヒメクズ)    【中】蝶が2匹飛んでいるよ   【右】ミツバアケビの実がぶらさがっている


【左・中】同一のトンボ…マユタテアカネ    【右】ナンバンギセル…昨年より大きな株になっていた


【左】マユタテアカネ♀黒班型       【中】リスアカネ        【右】オニヤンマ


【左】ホシハラビロヘリカメムシ(主にクズを吸汁します。クズの群落を探せばたいてい見つかります)
【中】コアオハナムグリ(写真の白い花にいっぱい止まっていました)
【右】リスアカネ♂(No.33の胸部拡大写真です。中央の黒筋が上端に達していないのでノシメトンボと区別できます)


【左】ジャコウアゲハ♀(幼虫は毒草ウマノスズクサを食べます)
【中】ヒメジャノメ(、水田でよく見られ、幼虫は稲を食べます)
【右】セスジツユムシ(背に茶色いスジがありツユムシと区別できます)


【左】ウラナミシジミ(秋に見られるようになりますが成虫越冬はしません)
【右】本日の草花遊び…ウラジロのぴょんぴょん馬、イタドリのピュウピュウ笛、どんぐり笛




【上】担当指導員が参加者が迷わないように要所に矢印を設置