【行事名】  健康の森で春の生きものに会おう

【日 時】 2008年6月7日(日) 9:30〜11:40
【場 所】 大府市・東浦町「あいち健康の森公園」
【天 気】 晴れ
【担 当】村瀬、今西、竹内
【参加者】  10名
   (会員:村瀬、今西、竹内、吉川、浅井)
【内 容】
 2週間前の予定が雨で今日に順延。大府市は陸上大会の日と重なったせいか最初の申し込みの半分くらいの参加者。健康の森、北よりの駐車場近くの事務所前に集合。子どもと大人が半々。なかには「じいじ」と呼ぶには若い方も孫と参していた。手に手に虫取り網。「今日は虫がおめあて」と物語っていた。コガタスズメバチのとっくり型の巣を見せながら、あぶない生き物「ハチ、ヘビ」の話をしてスタートした。『むやみに追い払うのではなく、「フリーズ」して行ってしまうのを待つこと。そして、観察のチャンスだからよく見てあげること。』と。今年は5月が台風続きで記録的に雨の多い春だった。「無事」梅雨に入ったが、朝は梅雨の合間のつかの間の晴れ間。昼頃には曇ってきた。
 事務所前の花壇にヒマが植えられていた。ひまし油のヒマで、戦争中には種からとった油を燃料にしたとか。今はやりのバイオ燃料を今から60年前にやっていたと思うと、きっかけはどうであれ先端技術?をいっていたわけですね。垣根にはたくさんのタナグモ。巣をちょっとさわってやるとあわてて偵察に来るものの、すぐに引き返して巣の奥に鎮座。やっぱり指は食えないか。途中、枯れかかった木の幹に丸い穴発見。人差し指が入るくらいで下に向かって伸びている。家主がおらず、空き家からヤスデが出てきた。カレハガの仲間の幼虫の体からハチのマユが続出。幼虫は一回り小さくなっていたが、体は動いて威嚇していた。オオシマザクラにいっぱい実が付いていた。おいしいのに当たると少し甘いが、そうでないとちょいと渋い。口に入れた人の顔がそれぞれの味を語っていておもしろい。歯が真っ赤になっていて、鏡で自分の顔を見てニーッ!椿にヒノキバヤドリギがいっぱいついていた。たくさんつかれると、さすがに「やどぬし」もつかれるようで、葉が黄色くなっていた。水際の土手一面に生えるトクサの新芽たちがなんともかわいい!ついつい手に取ってしまう。節で笛が・・・下の方に行くほど音が低くなり、さながらとくさケール?湿地帯に生える、芦の葉をまいて蜘蛛が・・・ヤマトコマチグモ。かまれると痛いが、おかあちゃんは卵を守り抜いて孵った子どもたちに自分の体を食わせて子どもを育てる。子を育てるメカニズムののすごさ・・・孵ったばかりのヤンマの仲間や、アジアイトトンボ、コシアキトンボがみられた。湿地帯ではヨシキリがよくきたヨクキタ、ギョギョシと鳴いていたが、子どもたちはそんなことは耳に入らずモンシロチョウと戯れ、とれたといって大騒ぎ。ヤナギの樹液に「オオスズメバチ」がよく見られた。結局湿地帯を1周して時間切れとなった。(記・竹内秀)

【観察した生き物】
◎植物 
 セイヨウタンポポ、あじさい、キショウブ、トクサ、ガマ、ヘビイチゴ、オニグルミ、クリ、ニワゼキショウ、ガクアジサイ、サクラの実、シラカシ、クヌギ
◎昆虫
 ヤマトシジミ、ベニシジミ、モンシロチョウ、キチョウ、サトキマダラ、ツマグロヒョウモン、アジアイトトンボ、ギンヤンマ、コシアキトンボ、コメツキムシ、ヨコヅナカメムシ、ハサミムシ、コクワガタ、ドウガネブイブイ、セイヨウミツバチ、ニホンミツバチ、ハムシいろいろ、イナゴ、オオスズメバチ、コガタスズメバチ、クロヤマアリ、ナミテントウ、ナナホシテントウ、イトアメンボ、モリチャバネゴキブリ
◎鳥
 オオヨシキリ、ムクドリ
◎その他
 ウシガエル、ヒキガエル、ザリガニ、メダカ、ダンゴムシ、ヤスデ、タナグモ、ハナグモ、ナメクジ、ムジナタケ
【観察会の様子】
 
【左】あった、見つけた!きのこだよ。   【右】じいじ、取って!早く!

 
【左】ヒノキバヤドリギ   【右】どれどれ、何がとれたかな?


【観察会続き】

【左】最後の分かち合いで見られた生き物をまとめました。
【中】トラップで取ったオオスズメバチ(公園内にて)
【右】コガタスズメバチの巣 どちらが上でしょう???


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