【行事名】 みどりとのふれあい事業(現職教員研修講座)

【日 時】 2004年8月27日(金) 8:30〜16:30

【場 所】 南知多町町民会館とその周辺(旧内海高校)

【天 気】 晴れ

【参加者】 現職教員20人

(手伝いスタッフ1班から:榊原正、岩井、浅井、吉川、榊原靖、田中、村瀬、永田、早川、降幡、山田和、平松裕、鈴木純、百合草、南川、竹内秀、森田)

【内 容】
 愛知県知多農林水産事務所が愛知県知多教育事務所の協力で、知多地方の小中学校現職教員を対象に、自然を実体験し、自然環境教育の大切さを学び、それを次世代をになう児童生徒に伝える手法について研修する目的で行われました。

【日 程】
 午前の部    干潟と磯の生き物観察  
           豊かな里山林・木材の効用
 午後の部    海岸森の特徴を観察   
            グル−プワーク      

【参加者の感想と講師側から】
  ◎ 参加者から感想(・・・暑い中、参加していただき次のような社交辞令がありました。)
    身近な海にこんなにたくさんの生き物がいるなって知らなかった。
    自分が童心にかえり夢中になり、飽きることがない研修だった。
    意識をしてみると、よく生き物が見えるようになることが分かった。
    次回もぜひ参加したい。

◎ 日ごろ学校での自然とのふれあいはどうしていますか
    授業で使いたいフイルドになるべく何度か出かけている。
    生き物の名前にこだわらずに自然のしくみを子供と考えるようにしている。
    カメ、メダカ、ヤゴなど身近な生き物を教室で飼育し、記録をつけている。
    時間がかかるが子供と図鑑で生き物の名前と生態を調べている。
    食べられる野草や木の実を子供たちに味合わせ、それをインターネットで確認している。
    子供から聞き取り「ホタルマップ」を作成している。(他の生き物にも活用できます)

◎ 学校で改善したいこと
    海が近くにあるのに社会見学で海辺に行く機会を作りたい。
    自然物でのグッズ作りで利用している材料の名前を知るよう心がけたい。
    意識して五感を使い、自然を感じるようにしたい。

◎ 知多自然観察会への質問
 問い  野外で生き物の名前を聞かれると困ります。
 答え  知多自然観察会の会員も生き物はたくさんいますので答えられません。
     フイルドで一番多い生き物を3つだけ覚え、皆さんにお話しましょう。
     後は聞かれたら「分からないから後で調べましょう」で行きましょう。

 問い  簡単に自然体験をする方法はありませんか。
 答え  ありません。とにかくフイルドに出て意識して自然を見ることです。
     生き物を好きになることです。先生が虫を嫌うと子供に移ります。

 問い  学校がお願いすれば知多自然観察会から指導員を派遣してくれるか。
 答え  ホームページのhttp://www.japan-net.ne.jp/~furihata/katudou.htmlに出ています。
     観察会の代表か庶務に相談してください。
     (http://www.japan-net.ne.jp/~furihata/toiawase.html参照)
 

【研修会の様子と観察した生き物】

 
【左】緊張と不安と期待で開始されました。
【右】知多教育事務所の担当者が視察に来て励ましてくれました。

 
【左】海辺の生物環境について話を聞きました。
【右】南知多の自然について聞いています。

 
【左】干潟の生き物をスコップを使って採集しています。
【右】砂の中から赤ちゃんを抱いたスナモグリが出てきました。

 
【左】スナヒトデです。身を守るために簡単に自分の足を落とします。
【右】タマシキゴカイ(別名クロムシ)ガ出てきました。

 
【左】タマシキゴカイの糞です。
【右】タマシキゴカイの卵塊です。

 
【左】美しいコメツキガニです。釣りえさに採集されます。
【右】コメツキガニの砂団子。砂ごとしゃぶってえさを食べた後です。

 
【左】キンセンガニの足は全部オールになっています。泳ぎも砂に潜るのも速いです。
【右】ワタリガニの仲間のガザミです。ワタリガニはオールが付いていて泳ぎができます。

 
【左】岩にヒザラガイ、タテジマイソギンチャク、イワフジツボが付いています。
【右】貝殻を付けたヨロイイソギンチャクと緑藻類のスジアオノリ?

 
【左】イボニシ、イワフジツボ、シロスジフジツボが見られます。
【右】ヒトデ

 
【左】磯の観察に移動しました。
【右】磯の生き物の生活を解説しています。

 
【左】ヒメハゼ
【右】シマハゼ

 
【左】肉食のアカニシ
【右】オオギガニの仲間

 
【左】アナアオサと左上がアメフラシの卵
【右】オゴノリ

 
【左】ヒメジ
【右】音を出すコトヒキ

 
【左】スジホシムシ。この仲間の星口動物は陸にはいません。
【右】スゴカイ

 
【左】ゴカイの仲間
【右】殻を脱いだヤドカリ

 
【左】ヨコバサミ
【右】マナマコ

 
【左】バフンウニ
【右】イワガキ、身は少ない。

 
【左】アサリの天敵、ツメタガイ
【右】スガイ

 
【左】ツメタガイに空けられた穴があるアサリ。
【右】ウノアシ

 
【左】ムラサキイガイ。足糸で岩に付いています。(フランス料理のムールガイはこれ)
【右】バカガイ(寿司ネタのアオヤギ)

 
【左】トリガイ。やや汚い泥に生息する。
【右】ダイダイイソカイメン

 
【左】ナミイソカイメン
【右】ミズクラゲ。これは刺されても大丈夫。

 
【左】イソガニ
【右】イソガニ。フンドシが狭いのが♂、広いのが♀。

 
【左】アマモに産み付けられたイカの卵。
【右】ナガニシ

 
【左】クロフジツボ
【右】イシガキフグ?

 
【左】クチベニガイ
【右】マツバガイ

 
【左】カンザシゴカイの仲間の抜け殻。
【右】泥岩に貝が空けた穴。ニオガイの仕業。

 
【左】教室に戻り、森・里山・材木資源利用について、講義を聴きました。
【右】施設を出たところにあったサンゴジュの実。試食しました。

 
【左】ハイメドハギ
【右】ハマユウ。別名ハマオモト。

 
【左】美しいハマオモトヨトウの幼虫。
【右】ハマユウの種子の内部。

 
【左】ハマユウの種を海水で、浮遊実験。
【右】イタドリの雄株に咲く雄花。

 
【左】ツヅラフジの種子。形がアンモナイトに似ている。
【右】コマツナギ。名前は駒繋ぎから。

 
【左】野菜で売られることもある野生のオカヒジキ。
【右】エビズル

 
【左】海浜植物のホソバハマアカザ。
【右】海岸林の植生についてお話しています。

 
【左】海岸林に生えるトベラ。
【右】トベラの果実の中身。ねばねばしていました。

 
【左】トベラについたカイガラムシとカイガラムシの分泌物がすす状に黒くなっている。
【右】ハタガヤ(カヤツリグサ科)

 
【左】クコ。葉や実は薬用に利用される。
【右】ハマサオトメカズラ。ヘクソカズラの海岸性のもの。

 
【左】あ
【右】うん

 
【左】ミンミンゼミのお父さんが鳴きつかれてダウン。
【右】トックリバチの巣と成虫です。

 





【左】研修、おつかれさまでした。


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