【行事名】 美浜町環境課ー干潟の生き物

【日 時】 2010年7月25日(日) 9:30〜11:45
【場 所】 美浜町山王川河口干潟  奥田海岸砂浜干潟
【天 気】 晴れ
【担 当】 森田博、森田琢
【参加者】 一般応募参加 16名 (大人8名、子供8名)
       (スタッフ4名:森田博・森田琢・永田・中井康)
【内 容】
  早朝より茹だるような暑さの中での観察会になった。奥田農協Pで5家族の受付と当日の予定説明の後、
山王川河口干潟へ移動して観察会を始めたが、子供1名が暑さで気分を悪くしたため1家族3名は早々に帰宅した。
樋門堤防上から双眼鏡を利用したチゴガニのウェービング観察、干潟に降りてスナガニ類、イソガニ類、ウミニナ類の採集や
スナダンゴの観察、マガキの観察をした。30分程の観察採集の後、木陰の下に集い第1回目の分かち合いをした。
説明の途中で、手足をドロンコにした子ども達がカニと戯れる目の輝きが眩しかった。
続いて奥田海岸の砂浜に移動し、危険な生きものの解説に入ったが、詳しく知っている幼児がいて驚かされた。
家族単位で波打ち際や突堤周辺に散ってカニ類、エビ類、魚類の観察や採集が始まり、個別にスタッフが質問に応じた。
また、砂の中のゴカイ類やエビ類等はスタッフが長スコップで掘り出して提供した。
第2回目の分かち合いは酷暑環境を考慮して予定より早めに開始し、採集した生きものを順番に説明した。
当日の潮時は大潮の干潮時間帯であったが、満月期であったため遠浅とはならず、イシガニやガザミ採集数は少なかった。
(記:森田琢)

【観察した生き物】
◎魚類 
  イソギンポ、シマスズメダイ、ヒメハゼ、ボラ、チチブ
◎甲殻類
 イシガニ、タイワンガザミ、マメコブシガニ、イソガニ、タカノケフサイソガニ、テナガエビ、ニホンスナモグリ
◎貝類
 ヒザラガイ、ツメタガイ、ツメタガイの卵、アサリ、シオフキ、マテガイ
◎その他
 ハスノハカシパン、タマシキゴカイの卵、イワムシ、ダイダイイソカイメン

【観察会の様子】
 
【左】奥田農協前駐車場で受け付け、ガイダンス  【右】山王川河口干潟でチゴガニのウェービング観察


【左】ウエービングするチゴガニ  【中】ウミニナ類(ウミニナ、ホソウミニナ、フトヘナタリ、ヘナタリ)の群生   【右】木陰で河口干潟の生き物解説

ウミニナ類を56個体サンプルして、後日に内訳を調べてみました。ヘナタリ、フトヘナタリは愛知県の準絶滅危惧種です。


【左】ヘナタリ 20個体(36%)              【右】フトヘナタリ 23個体(41%)


【左】ウミニナ 11個体(20%)              【右】ホソウミニナ 2個体(3%)


【観察会続き】

【左】奥田海岸で危険な生きものを注意      【中】家族で生きもの採集と観察            【右】炎天下で採集した砂浜の生きもの解説


【左】ユビナガホンヤドカリ (宿貝はイボキサゴ)     【中】マメコブシガニ                   【右】ニホンスナモグリ


【左】未同定                      【中】タイワンガザミ(稚蟹)


【左】ヒザラガイ (八枚貝)                【中】ツメタガイの卵塊(砂茶碗)            【右】アサリ(左)とシオフキ(右)


【左】ハスノハカシパン                  【中】チロリ                        【右】イワムシ (頭部切断)


【左】チチブ(左:稚魚)とマツダイ(右:稚魚)

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