【行事名】 秋の森をたんけんしよう

【日 時】 2010年10月23日(土) 9:30〜11:30
【場 所】 東浦町東浦高校周辺
【天 気】 曇り、風もなく比較的暖かい日
【担 当】桑原、岩本
【参加者】 一般 7名(大人4人 子ども3人
   (スタッフ:桑原、岩本、古川、平松俊、竹内秀)
【内 容】
 今日の一般参加者は父と子ども連れの親子が2組と個人の大人の方2名、内1人は前回のキノコの時も参加された阿久比の方だった。東浦高校前の富士見台は道路拡張のため削られてから1年と少したち、コマツナギがうっそうと茂り(どうも外来種のようで精力旺盛)キヅタの茂っていたところには、カナムグラの群生が広がり、種が赤く色づいているのがきれいだった。ヤクシソウがこんなところにというところに咲いていた。小学1年生と保育園の姉妹が好奇心旺盛に見つけてくれるので久しぶりに華やいだ気分で秋の野原を楽しんだ。カラスウリの実があちらこちらにぶら下がっていて、おみやげがいっぱいとなった。また、タンキリマメやツルウメモドキの実が色づき始めてきれいだった。タンキリマメは花が咲いているところや種が開いて大分たったところがあり、これも夏の猛暑の影響か?なんだか変だねという話をしながら進んだ。ヤマノイモのムカゴに「おいしい」ママに持っていってあげよう!と、ポケットをいっぱいにする姿がほほえましかった。さすがはお父さん、野のことをよく知っておられて息子に話しをしながらいっしょに昆虫などさわっている姿が見られた。切り倒されていた竹の節の中からキマワリの幼虫とコアシタカグモが。家の中にいるアシタカグモより少し小振りで体の模様がはっきりとしておしゃれな感じ。参加されたお父さんが家の中にいるアシタカグモのフンは白いと言われた。今度、チャンスがあったらぜひ確かめてみたい!と思ったことだった。途中チガヤの野原があり、いろいろな昆虫や植物が見られ、コマツナギを土手に蒔くよりずっと環境に優しいと思われた。チガヤの葉にヤバネハエトリを見つけた。一番前の腕が太くて長く、体も長めでおよそ蜘蛛らしくない蜘蛛だった。セイタカアワダチソウが色づき始めていた。以前よりずっと面積が減ってきたように思われた。 (記・岩本)
【観察した生き物】
◎植物 
 セイタカアワダチソウ(外来)、コマツナギ、ツルウメモドキ 、サワフタギ、ヤクシソウ
◎昆虫
 ヤマトシジミ、ツバメシジミ、ウラナミシジミ、ベニシジミ、ウラギンシジミ、モンシロチョウ、モンキチョウ、キチョウ、ヒメアカタテハ、ツマグロヒョウモン、クロコノマチョウ、チャバネセセリ、メイガ類、ヒメシャク類?、ヤガ類、アキアカネ、ウスバキトンボ、コアオハナムグリ、ナナホシテントウ、ヒメカメノコテントウ、ウリハムシ、マルカメムシ、ミナミアオカメムシ、クサギカメムシ、ホソハリカメムシ、クモヘリカメムシ、アカスジカスミカメ、クロサシガメ類、ヨコバイ類、アオバハゴロモ、トビイロハゴロモ、ワタフキカイガラムシ、トノサマバッタ、クルマバッタモドキ、ヒナバッタ、ツチイナゴ、コバネイナゴ、ショウリョウバッタ、ショウリョウバッタモドキ、オンブバッタ、ヒシバッタ、ハネナガヒシバッタ、ツユムシ、クビキリギス、ホシササキリ、エンマコオロギ、オカメコオロギ、オオカマキリ、ハラビロカマキリ、コカマキリ、オオハナアブ、キゴシハナアブ、シマハナアブ、ホソヒラタアブ、クロヒラタアブ、ツマグロキンバエ、ニクバエ類、ハリバエ類、ヒメハラナガツチバチ、クロスズメバチ
◎その他
 ヤバネハエトリ
【観察会の様子】
 
【左】カナムグラの群生    【右】セイタカアワダチソウ(外来)

 
【左】ヤバネハエトリ      【右】コマツナギ


【観察会続き】

【左】サワフタギ            【中】ツルウメモドキ          【右】ヤクシソウ


【左】ワタフキカイガラムシ(別名イセリアカイガラムシ、天敵はベダリアテントウだそうです)
【中】クロスズメバチ(ジバチと呼ばれ地中に営巣するそうです。昔、山で巣を踏んづけて2,3箇所さされたことがあります)
【右】ヒメシャク類?


【左】ウラナミシジミ(食草はマメ科植物です。秋によく見るようになりますが成虫越冬はしないようです)
【中】キゴシハナアブ(腰部が黄色いハナアブです)
【右】エンマコオロギを2匹も捕まえたよ。すごいでしょう


【左】ツユムシ(セスジツユムシより後ろ羽が長いです)
【中】トノサマバッタ(そろそろ寿命なのかよたよたしていました)
【右】ショウリョウバッタモドキ(放棄畑の草地にいました)


【左】クモヘリカメムシ(体の細長いカメムシです)
【中】ミナミアオカメムシ(愛知県では2008年10月10日に初めて見つかった。温暖化で北上?) )
【右】クサギカメムシ(クサギにつく臭いカメムシです)


【左】クビキリギス(成虫越冬します)
【中】ツマグロキンバエ(路上で数匹がホバリングしていました。こんな習性があるとは驚きです)
【右】オオカマキリ(後ろ羽が紫色です)


【左】コカマキリ(駐車場の草むらにいました)
【中】ハラビロカマキリ♀(オスはほっそりしています)
【右】ヒナバッタ♀(腹部前半が濃淡まだらになっています。オスは腹部後半が橙色です)


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