【行事名】 灯火に集まる虫の観察と鳴く虫の音を聞こう
【日 時】 2008年7月25日(金) 19:00〜21:00
【場 所】 東浦町「高根の森」
【天 気】 晴れ
【担 当】春日、水野利
【参加者】 12名
(会員:春日、水野利、竹内秀、桑原、降幡)
【内 容】
大雨・台風続きで2年ぶりの東浦の燈火採集です。東浦広報に載せたのに参加人数はちょっと寂しい6人。2家族でした。片やキノコの会の時も参加したというリピーター、虫対策はバッチリ。片や広報を見て事前連絡を取ってきた父子、虫対策はサッパリ。対照的な2家族でしたが、どちらも虫はあまりすきではないようで、虫かごもタモも無し。セミを持つのもおそるおそるという感じ。燈火採集の準備はいつもの田んぼ脇は危険を感じたのでという水野先生の判断で、今回は駐車場脇にセット。軽快な発電機の音を聞きながら自己紹介のあと、とにかく時間になったので水野先生を先頭にいざ出陣!日照り続きで雨がふらないので、樹液のあとやかすかな樹液のにおいがあるだけでお目当てのカブトやクワガタは1頭も見かけなかった。さらに森の中の落葉ーこれはあまりの暑さ続きで葉が夏枯れしていた。よく見られたのは、ウスバカミキリ、セミの羽化。あまりのきれいさにさわってみたいのだが、「ちゃんと乾ききるまではさわるときちんとした大人になれないよ。」と説明されると、手を引っ込めて見つめていた。そして純白の衣装ででじっと羽の乾くのを待つ姿に感動。と、思いきや、その姿に食らいつくムカデ発見。しばらく声も出ずに見つめる・・・が、自然界の厳しさ、食べる、食べられるという現実に出会う。ムカデの立場にしてみればばらくぶりのご馳走、刺されて迷惑というのは人間の思うことで、ムカデは生きるために必死なのだという話を子どもたちは聞き入っていた。
水野先生の分かりやすくおもしろい話に保護者も「へぇー。なるほど。」と、感心しきり。もちろん子どもたちは、話だけでなく初めはセミさえ持つのがこわごわだったのに、帰るころには自分から手を出して捕まえられるようになっていった。家に持って帰らない虫は観察後どうするかという話を子どもたちがしているのに「逃がしてやるときは、下に逃がしてやれよ、投げると傷が付くから。」とアドバイスし合っていた。燈火採集は、アオドウガネやカメムシ類が少し集まっていた。観察会終了後子どもたちはセミの幼虫やセミをうれしそうに持ち帰っていった。(記 春日 竹内)
【観察した生き物】
◎ ニイニイゼミ(このセミの鳴き声で夏が来たことが分かり、ツクツクボウシが鳴くと秋が近い)、アブラゼミ(セミは夜飛ばない)、クマゼミ
カナブン、ウスバカミキリ(羽が薄く柔らかい)アオドウガネ、キマワリ、ユミアシゴミムシダマシ、アオカメムシ、ヤマトゴキブリ
カラスヨトウ、ウンモンクチバ、ウスバカゲロウ(アリジゴクの親)、トンボの仲間、マダラカマドウマ、ヤブキリ、コロギス(コオロギとキリギリ スの会いの子で肉食)ムカデ、ダンゴムシ、アマガエル、ジョロウグモ
【観察会の様子】
【左】コロギスがコナラにとまっていました。 【右】明かりを目指して虫さんが集まりました。
【左】ナイトハイクでウスバカミキリに何頭か出会いました。 【右】4
【観察会続き】
【左】こわくないよ、さわってごらん 。
【中】ほら、持ち方で全然こわくないだろう
【右】ほら、全然こわくないよ、セミの羽は扇風機みたい。
【左】ニイニイゼミのぬけがら 一番多く見られた
【中】アブラゼミの白無垢姿
【右】ムカデのお食事、
【左】アオドウガネの緑はきれいでした。
【中】アブラゼミ元気かな!
【右】7
【左】8
【中】9
【右】10
【左】アオドウガネ
【中】12
【右】キマワリ
【左】ユミアシゴミムシダマシ
【中】15
【右】カマドウマ
【左】17
【中】ハネナガヒシバッタ
【右】密がかれている 閉店レストラン
【左】チャイロヨコバイ?
【中】アオクサカメムシ
【右】ヒメホシカメムシ
【左】ホソハリカメムシ?
【中】ガガンボの一種
【右】ニクバエ
【左】ウシアブ?