【行事名】 灯火に集まる虫の観察とナイトハイクで生き物探し
【日 時】 2009年7月10日(金)19:00〜20:30
【場 所】 知多市大同グランド周辺及び旭公園
【天 気】 曇り一時雨
【担 当】平松俊、中井康
【参加者】 一般 26名(大人 12名、子供 14名)、地域文化センター 2名
(会員:平松俊、中井康、降幡、大野)
【内 容】
午後7:00前、旭公園北駐車場には手網や虫かごに加えて懐中電灯をもった人達が大勢集まっていました。本日の主担当の平松さんがしきりに空を見ながら思案のすえ、灯火装置を設置するため大同グランドに走りました。
午後7:00過ぎ、降幡会長の先導で旭公園を横切ってコナラ、アラカシ、スダジイなどの林の中を虫を探しながら大同グランドに向かいました。穴だらけのアラカシの幹には根元から50cmくらいのところに大きなムカデがトグロを巻き(?)、2mぐらいの高さにはカナブンが集まっていました。ちびっ子たちは頭上のカナブンを捕らえようと手網を伸ばして木の周りをぐるぐる回ります。会員は、はらはらして「ムカデ」「ムカデ」と叫び続けました。公園の東の道路を横切って大同グランドに移動してバックネットに設置された灯火装置(白布を広げて電灯を照射し、虫を集める装置・・・・電源のないところでは発電機を用意しなくてはならないので大変です)をちょっとのぞいて(虫はまだあまり集まっていないので、最後はここに戻ることを知らせるために)グランドを横切り、東の林の中へ入りました。林内は暗く、足元は傾斜があって滑りやすく、段差や倒木もあってちびっ子たちにはちょっとした冒険気分になったものと思われます。林を抜けたところの繁みにクロマドボタルが光っているのを発見し、全員が交代して観察していると、水田のほうから「ホタルが飛んだぞー」の声が聞こえてきたので水田のほうに移動しました。もうヘイケボタルの最盛期は過ぎているのでほんのわずかでしたが茂みや水田の稲で光っているホタルを見ることができました。帰りは広い道路に出て虫を探しながらグランドに戻りました。
灯火装置は闇に浮かび上がった白い布にはアオドウガネやガの仲間がたくさん集まっていました。平松さんが集まった虫たちを紹介してから記念写真をとって現地解散としました。(大野・記)
6月の観察会ではセマダラコガネ1種類しか来なかったコガネムシが6種類もやってきました。条件的に差が無い様に思うのに、なぜこれほどの差が出るのかかりません。(コメント・平松俊)
【観察した生き物】
◎ナイトハイクで見た昆虫
ナガヒョウタンゴミムシ、コクワガタ、カナブン、ヘイケボタル、クロマドボタル、キマワリ、ユミアシゴミムシダマシ、オオモンシロナガカメムシ、ヤマトゴキブリ(?)
◎灯火に来た昆虫
キシタバ(?)などのヤガ、シャクガ類、メイガ類、ホソガ類、カギバガ類、ドクガ類などガ多種、アオドウガネ、ドウガネブイブイ、オオコフキコガネ、クロコガネ、スジコガネ、ビロウドコガネ類、キベリカワベハネカクシ(?)、カクコガシラハネカクシ(?)、ハネカクシ類、キイロヒラタガムシ(?)、トビイロマルハナノミ、マルトゲムシ類、コスナゴミムシダマシ(?過去ヒメスナゴミムシダマシと記載したものはすべて体長7ミリ程度なので、コスナゴミムシダマシである可能性が高い)、チビヒラタムシ類、イネカメムシ、イネホソミドリカスミカメ(?)、ツマグロヨコバイ、ヒメヨコバイ類、ヒシウンカ類、ハネナガヒシバッタ、ヤブキリ、マダラスズ、コガタシマトビケラ類、キリウジガガンボ、ガガンボ類、ユスリカ類、ハエ類、羽アリ多数
◎その他
【観察会の様子】
【左】少し甘えが心配です。 【右】アラカシに来たカナブン
【左】灯火観察、開始 【右】水路に何かいたみたいです。
【観察会続き】
【左】曇天が幸いしてホタルが2種類観察できました。
【右】元気がいいドジョウです。BR>
【左】樹液に虫が集まっていました
【中】水銀灯と誘蛾灯が点灯しました。
【右】ヒメボタルが光っています。
【左】小さな虫がたくさん集まってきました。
【中】虫の名前を調べています。
【右】10
【左】コブノメイガ
【中】12
【右】13
【左】アヤナミノメイガ
【中】15
【右】ホソバキホリマルハキバガ
【左】コメツキムシの仲間
【中】キマワリ
【右】コクワガタの雄
【左】ドウガネブイブイ(灯火観察の常連ですが最近アオドウガネに押され気味です)
【中】ナガヒョウタンゴミムシ
【右】ヘイケボタル
【左】ユミアシゴミムシダマシ
【中】アオドウガネ
【右】オオコフキコガネ
【左】キイロヒラタガムシ(?)
【中】キイロヒラタガムシ(?)
【右】トビイロマルハナノミ(この虫も灯火によく来ます)
【左】ヒメカメノコテントウ
【中】ハネナガヒシバッタ
【右】ツマグロヨコバイ
【左】クマゼミ?
【中】羽アリ(種類は不明ですがたくさん来ました)
【右】鳥のスナ浴びの跡
【左】アマガエル。吸盤が発達し木に登ります。
【中】ダンゴムシ
【右】トビズムカデ
【左】ナメクジ
【右】カレバキツネタケ。放尿した跡に発生します。(食)