【行事名】 朽木の虫さんを探そう
【日 時】 2009年2月21日(土) 9:30〜10:50
【場 所】 知多市旭公園北駐車場 ⇒大同グランド
【天 気】 :晴れたり曇ったり
【担 当】平松俊、山本
【参加者】 一般 0名
会員11名(平松俊、山本、降幡、森田、小島、古川、中井康、大野、吉房、竹内秀、蔦谷) 市役所2名
【内 容】
晴れたり曇ったりで風が強く寒い日だった。9:05に大同グランド駐車場に着き、歩いて旭公園北駐車場へ向かった。駐車場には市役所担当者2名と山本さんが来ていた。一般参加者が見当たらない。市担当に聞いたら申し込みがなかったとのことでがっくり。次々に会員がやってきた。結局一般参加はなく、会員11名の寂しい観察会となった。一般参加があれば旭公園を一周してから大同グランドへ移動するつもりであったが、一周は取りやめた。市担当の挨拶の後、大同グランドへ直行した。グランド駐車場の北隅にブルーシートを敷いて北東の林で適当な朽木を探した。早速、大野さんがカミキリムシ類の幼虫を捕らえみんなに見せてくれた。他の会員もコナラや桜などの朽木を運んできていよいよシート上で観察開始である。観察を始めてすぐ常連のムカデ類やコクワガタ、キマワリの幼虫が見つかり、続いてコクワガタの成虫、クチキムシ、朽木観察ではあまり見かけないナガゴミムシ類が多数見つかり一同大盛り上がりである。市担当は真冬にこんなに虫の成虫が見られるなんて驚いたと言っていた。一通り朽木の観察を楽しんだ後、虫合わせをして10:50に解散した。朽木観察会は、朽木が林に住む多くの生き物にとって冬越しの貴重な食料や住まいになっており、林の豊かな生態系を作る重要な構成要素であることを再認識する会であろう。公園では安全衛生上良くない、また美観を損ねるとして朽木を撤去することが多い。悲しいことである。朽木観察も度が過ぎれば林の自然を破壊しかねないので注意すべきである。(記・平松俊)
【観察した生き物】
◎昆虫
コクワガタ(成、幼)、ナガゴミムシ類(成)、タマムシ(幼)、カミキリムシ類(幼)、コメツキムシ類(幼)(?)、キマワリ(幼)、エグリゴミムシダマシ(成)、クチキムシ(成)、ウメマツオオアリ(成)(?)、ヒゲジロハサミムシ(成、幼) ヨリトモナガゴミムシ(?)。
◎その他
トビズムカデ、アオズムカデ、イシムカデ類、ダンゴムシ、クモ類
【観察会の様子】
【左】虫好き仲間が集まりました。 【右】コクワガタの越冬成虫が見られました。
【左】キマワリの幼虫 【右】食用になるタマキクラゲ
【観察会続き】
【左】コナラの朽木を観察しました。
【中】エグリゴミムシダマシ
【右】ヨリトモナガゴミムシ(?)。落ち葉の下などに普通に見られる。
【左】クチキムシ。文字通り朽木に普通に見られる。
【中】ヨリトモナガゴミムシ(?)。一本の朽木に多数見つかった。
【右】上からタマムシ、コクワガタ、カミキリそれぞれの幼虫
【左】ヒゲジロハサミムシ
【中】ウメマツオオアリ。樹上営巣性でヨツボシオオアリとともに朽木観察会でよく見られます。
【右】コメツキムシの幼虫?
【左】イシムカデ
【中】コアシダカグモ
【右】オカダンゴムシ
【左】アオズムカデ(オオムカデの仲間で毒が強いです)
【中】ミミズの仲間
【右】シラゲアセタケ?(この仲間は有毒でアセタケのアセは汗が出るくらい苦しむからです)
【左】クロコブタケ
【中】最後の分かち合い
【右】見慣れた仲間で記念写真。